こんばんは。
本日は以前から気になっていた室蘭本線栗丘~栗山間に以前有った旧線を取り上げます。
かつては、この区間は複線でしたが、30年程前に下り線のトンネルが崩壊した時に、
採算上の問題から復旧を断念して上り線を使った単線区間に変わって今に至っている様です。
この区間は2,3回乗り鉄していますが、線路の状況は完全には判っていなかったので、
先月に《一日散歩きっぷ》で乗り鉄した時に前面展望して旧下り線を観察していました。
栗丘駅には当時の線路が残っている事は以前から把握していました。
踏切の前後を除いて線路が延々と続いていて、この辺りは先月の《はまなす編成》団臨を
写真のオーバークロス歩道から撮影していた時に確認済みです。
しかしこの辺りから先は線路が雑草や木々に隠れてしまっていて確認出来ていませんでした。
《参考画像》10月18日撮影
列車からの観察には限界があるので、後日車で出向いて探索してみる事にしました。
国道と立体交差していた旧下り線がここにあったと思われます。
奥に小さく見えているのが現在の線路との立体交差です。
幸いにも国道沿いから少し入った所の線路跡に簡単に辿り着けました。
立体交差の上を通り、線路は栗丘駅へ続いています。
振り返るとトンネルの入り口は目の前でした。
反対側が栗山駅側になります。
奥から光が漏れているので、割と短いトンネルの様です。
国道を少し進むと当時の遺構が確認出来ました。
明かり取りの奥がトンネルの出口だと思われます。
この辺りは完全に森の中に埋没していて、コンクリートの壁が辛うじて見える程度です。
この先は私有地なので確認出来ませんでしたが、現在の線路(旧上り線)と併走していたと
思われます。
再び前面展望時の写真に戻ります。
トンネルを出た少し先の鉄橋の右側には旧下り線の鉄橋もあった筈です。
そして栗山駅手前には当時の下り線だったと思われる錆びた線路が途中で途切れていました。
室蘭本線岩見沢~沼ノ端間は特急列車が走らない地味な区間ですが、
調べてみると興味深い事が色々とあるものですね。
日中に石油輸送貨物列車が運行されていた頃に一度は撮影しておくべきだったと後悔しても
後の祭りです・・・・。
サブチャンネルに投稿した前面展望動画です。
《参考映像》
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