[ 国立公園鉄道の探索 ]
銚子電鉄線の車窓から
千葉県・銚子市の、銚子駅と外川駅の間6.4kmを結ぶ銚子電鉄線に乗りに行きました。
沿線には、犬吠埼や愛宕山など、優れた風景地があります。
まずは、起点の銚子駅をスタートします。後方に、JR総武本線と成田線の電車が停車しているのが見えます。
車内は、新型コロナウイルス感染防止対策で、車両の前方と後方には行けないようになっていました。
この位置は私が一番好きな所なのですが。写真撮影には苦労しました。
銚子の次の駅・仲ノ町駅が近づいてきました。ヤマサ醤油の工場が近くにあります。
仲ノ町には、車庫や銚子電鉄の本社、さらには有名な「濡れ煎餅」の工場もあり、銚子電鉄の拠点となっている駅です。
利根川沿いの低地にある仲ノ町駅では、標高が約5mですが、そこから台地の縁を進み坂道を登っていきます。
次の観音駅と、標高約25mのところにある本銚子駅の間には、築堤箇所があり、木々の合間から海が望めます。
岬に向かう鉄道ですが、海が遠望できる区間は限られています。
本銚子駅と次の笠上黒生(かさかみくろはえ)駅の間では、切通区間があります。築堤があったり切通があったり、低地から台地に登る区間では、建設当時勾配解消のためにいろいろ苦心したこともわかります。
この切通区間、森林鉄道のような雰囲気になります。通常の切通は、巨大な側溝の中を走るようで殺伐とした気配もありますが、ここでは車窓一面に緑が溢れます。
架線の上まで樹木の枝に覆われ、碧樹のトンネルのようです。
笠上黒生駅に近づきます。列車交換が出来る駅です。
僅かな停車時間の間にホームに降りてみました。
笠上黒生が髪毛黒生に変換されています。
幹から分かれた松の枝が健在ぶりをアピールしています。
この後、西海鹿島、海鹿島、君ヶ浜を経て犬吠まで台地の上を進んでいきます。
台地の上は、畑が多くなります。
西海鹿島と海鹿島の間からは、「銚子で一番高いところ・地球の丸く見える丘展望館」を乗せた愛宕山が見渡せます。
犬吠駅へ到着しました。鉄路はこの先外川まで続きますが、ひとまずここで降りて景勝の地を探索してみたいと思います。