JR東海・383系特急型電車。
 この形式がデビューしたのは1994年。もう26年も前のことになります。
 それなのにまだ1度も乗車したことがなかった…中央本線のうち中央西線と呼ばれる名古屋~塩尻間や篠ノ井線を利用する機会がなかったからです。

 前回までは中央本線のうち中央東線と呼ばれる新宿~塩尻間を通って篠ノ井線の松本までJR東日本・E353系特急「あずさ」に初めて乗車した記事をアップしましたが、この列車も最後に乗車したのはまだ183系のグレードアップ改造車が現役だった時代でしたから、E351系やE257系が定期「あずさ」「かいじ」から撤退するまで乗車することができませんでした。

 E353系はまだデビューしてから年数が浅いからいいけれど、383系は経年からするといつ新型車両の導入が発表されてもおかしくない…そう思うとせっかく松本駅に降り立ったのだからと、一旦改札口を出て指定席券売機で40分ほど待てば名古屋からやってくる特急「(ワイドビュー)しなの11号」の指定席の発売状況を見てみました。

 すると、パノラマグリーン車の一番先頭であり、列車の進行方向右側の1番C・D席が空いていたではないですか(祝日だから多分ダメかと思っていました)❗というよりグリーン車はガラガラだったのですが…。

 実は普通列車に乗ってスイッチバックする姨捨駅で下車しようかとも考えたのですが、東京を出たのが遅めだったこと、天気予報が太平洋側は回復するものの、日本海側となる新潟県や長野市はどうも良くなかった…姨捨駅は長野市より南側に位置しますが、太平洋側というよりはどちらかといえば日本海側に近いのでせっかく下車して「日本三車窓」と称される眼下の景色を楽しむなら快晴の方がいいので今回はパスして特急列車の前面展望を選択したのでした。

 特急「(ワイドビュー)しなの11号」が名古屋から木曽路を通って到着です。
 松本駅発車は14:04です。
 指定席券売機では私が購入した1番D席の後ろの2番C・D席は埋まっていたはずですが誰もいませんでした。私の他には後方の座席に2~3人ほどで、券売機の座席表より少なかったです。

 さて、意気揚々(?)と最前列の1番C・D席の列へ向かったのですが…\(゜o゜;)/
(おい、これはないだろうムカムカ)

 足元には錦糸玉子やごはん粒や爪楊枝が散乱、私が購入したD席は座面にごはん粒の塊…。
 巡回に来た若い車掌さんにお願いして始末していただきました。
 もちろん車掌さんが悪いわけでなく、名古屋かどこかから乗車して松本までの間に下車した乗客が悪いのですが…。自分の不始末は自分で始末してほしいものです。以前、北陸新幹線のグリーン車でも同じようなことがあって車掌さんに始末していただいたことがあります。
 グリーン車はもちろん普通車に比べて料金が高いわけで、利用する以上清々しく利用したいものですが、後から利用する乗客の気持ちも考えてほしいもの…高い料金を払えば無礼講だと思っているのでしょうか?

 車掌さんは気を遣って「簡単な清掃しかできないので空いているので他の座席に変更しましょうか?」と言ってくれましたが、「いや、前面の景色を楽しみたくてこの座席を選んだのでいいです」と、丁重にお断りしました。

 気を取り直して前面展望を楽しみます。
 ごはん粒の塊があった窓側のD席ではなく、通路側のC席に座りました。結果的にはその方が前面展望は楽しめました。D席はフロントガラスのピラーが邪魔なんですよね…たしかどなたかのブログ記事で読んだことが思い出されました。もちろんA・B席は運転士さんの背後だし、メーターパネルなどが邪魔になってしまうから前面展望を楽しむにはC席が一番です。

 松本駅を出発です。車掌さんの巡回前だったのでまだ汚いままだったのでB席から撮影しました。

 掃除してもらったあとはC席に座って前面を撮影しました。
 電柱がかなり傾いているように写っていますが、これは振子式車体が高速でカーブを通過して車体がかなり傾斜しているためです。


 田沢駅を通過して少し走ったところでJR貨物の直流型電気機関車BLUE THUNDER・EH200-15が牽引する臨時貨物列車(北長野発隅田川行)とすれ違いました。

 車内は本当にガラガラでした。

 次回以降はところどころでスマホで撮影した前面展望をアップしたいと思います。