■概要
JR東日本グループが竹芝地区に開業した商業施設「ウォーターズ竹芝」へのアクセス向上を目的に、東京駅~ウォーターズ竹芝間を循環する「JR竹芝 水素シャトルバス」が10月24日から運行されています。
「ウォーターズ竹芝」は、ホテルメズム東京、劇団四季の公演が行われるJR東日本四季劇場「春」「秋」、アトレ竹芝などからなる施設。
JR浜松町駅から徒歩6分という立地ですが、東京駅から直行アクセスが可能となりました🙌
■車両
「JR竹芝 水素シャトルバス」は、水素を燃料とする燃料電池バスで、二酸化炭素を排出しないのが特徴。
国内のバスメーカーといえば、ジェイ・バス(いすゞ自動車と日野自動車の合弁)や三菱ふそうなどを思い浮かべますが、このバスは実はトヨタ自動車製。
「SORA」というブランドで既に都営バスでは導入済みの車両です。

運行会社はJRバス関東。
正面のJRマークが誇らしげです。
運行ルートは、「東京駅~ウォーターズ竹芝~日の出桟橋~東京ポートシティ竹芝~東京駅」を1周48分で循環。
午前11時からの運行で、平日は1時間おき、土休日は30分おきに走っています。
東京駅の乗り場は、丸の内南口の東京ステーションホテル前。

同社の水素関連の取り組みとしては、主に以下の3点。
(バス車内のモニターで告知されています)
①高輪ゲートウェイ駅の隣接地を水素ガスステーションとして提供(運営はENEOS)
②新しいハイブリッド試験車両「HYBARI(ひばり)」の開発
③水素燃料電池バスの運行(このバス)

側面には「SDGs」のロゴがデザインされています🌏️
屋根の後部にある黒い部分は、FCスタックと呼ばれ、ここで水素燃料と大気中の酸素を化学反応させて発電しているのです。

ちなみにこのバス1台、1億円するそうです。
普通の観光バスで、4,000万円前後ときいたことがあるので、とびっきりの高級車です。
このバスは2台あって、もう1台にはかわいいイラストが描かれています。
2050年になっても、住みよい環境であってほしいですね😉

車両後部も、一般的なバスとは一線を画すデザイン。
特にテールランプの形がユニークです。

ナンバープレートは、今年5月から交付が始まったばかりの「江東(こうとう)ナンバー」でした。
■車内
前乗り、後降りになっています。
種別は「乗合」ではなく「貸切」なんですね。
もうひとつ、「普通の路線バスには必ずあるもの」が付いていないのにお気づきになりますでしょうか?
運転席との境目あたりに注目です。

正解は「運賃箱」💡
このバスは無料なので、運賃箱は必要ありません。
車内に入ると、新車の香りがプンプンします😁
中央には優先席や車いすスペースが広くとられており、後部は2名掛けの席が並びます。
後部の床下にはモーターがある関係で、どうしても段差ができてしまいます。

最前列はオタク席って呼ぶんでしたっけ?
コロナ禍で、最前列に座れなくなっているバスが多い中、このバスでは左右どちらも座ることができます👍️
ウォーターズ竹芝までは15分余りで到着。
道路状況にもよりますが、ダイヤにはゆとりを持たせているようで、各バス停で時間調整をしながら運行していきます。
(さすがJRさん。早発はNGみたいです。)