朝鮮半島の鉄道は四路線が分断された | 停車場遍路の鉄道雑記帳(副)

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近年、京義線が南北で繋がったという話ですが旅客の往来はあり得ないのでまずは貨物かなと。でも国連決議に違反するから北へは物資を送れないはずですよね。

時刻表復刻版を一通り見て来て「軍事境界線で一体何路線が分断されたのだろう」と思ってましたが、以下の四路線だそうです。出典は小牟田哲彦著:「鉄馬は走りたい-南北朝鮮分断鉄道に乗る」ISBN4-7942-1304-2です。

①京義線(京城:現ソウル-新義州[運用上は国境を越えて中国の安東:現丹東まで])/釜山から北京を結ぶ国際列車のルートでした。かつての分断区間は汶山-開城ですが、観光客需要喚起で南側は臨津江、都羅山と順に非武装地帯の南方限界線ギリギリまで復旧させていました。

②京元線(龍山-元山)/京城から北東のロシア・中国国境に向かった路線で優等列車も走ってました。分断区間は新炭里-平康です。

③東海北部線(安辺-襄陽)/安辺を起点とする盲腸線で北側はが外金剛(現:金剛山青年)まで残存するも韓国側は廃止

④金剛山電気鉄道(鉄原-内金剛)
観光鉄道で、起点の鉄原が②の分断区間にあるため全線廃止です。北朝鮮が力を入れていた金剛山観光は日本海側からです。

Wikipediaにはもっと新しい情報が載っていると思いますが、あくまで出典の図書の内容です。紀行文なので取りあえず上の情報だけ抜き出してゆっくり読みます。韓国側は廃線跡についての情報もありますし。

本稿のもう一つの参考図書は

「日本鉄道旅行地図帳」歴史編成
朝鮮 台湾(ISBN978-4-10-790032-6)

です。スイッチバック等も明示されているので④で峠越えのトンネルの前後の駅が該当していることも分かります。