閑話小話 225 秋田・山形を駆け抜けた E3系

皆さま おはようございます

今日はお休みいただきます~
特に家の予定はありませんので、車両整備と試運転をしておきたいですね。

さて今回ですが、11/3で「E3系の日」ということで、E3系新幹線について書いてみたいと思います。ついこの間も記事にしたのですが、10月末で運用終了となりました。寂しいですね・・・

二代目 ミニ新幹線 E3系

ミニ新幹線 第一世代と第二世代

1997年に登場した秋田新幹線用に投入されたのがE3系です。
新幹線と在来線とを直通する「ミニ新幹線」として、1992年に山形新幹線用として400系がデビューしています。このE3系は二代目ということになりますね。新幹線車両ではありますが、在来線区間を走行することから幅の狭い車体を持つ当時では画期的な車両として注目を集めました。

400系は当時東北新幹線の主力であった200系に合わせた性能となっており、最高速度240km/hの性能を有していました。続いて秋田新幹線用のE3系は最高速度275km/hまでアップさせ、E2系と併結し所要時間短縮を実現しました。車体はアルミ製とし大幅な軽量化と、VVVFインバータ制御による技術の進歩を感じさせる車両となっています。当然ながら400系から引き継いだ乗降ステップや分割併合装置といった装備も搭載されています。

1995年の秋田新幹線開業前は、東京ー秋田間に約5.5時間を要していました。新幹線で盛岡まで3.5時間、盛岡から秋田まで在来線特急で2時間となっていましたが、秋田新幹線開業後は速度向上と乗り換えが不要になったことで、約4.5時間(最速は4時間切るくらい)となり1時間以上も短縮したことになります。この効果があってか利用者が想定以上に伸びていきます。

400系はE3系2000番台に、秋田新幹線用のE3系はE5系と併結するためにE6系に置き換えられ320km/h運転を行なっています。「こまち」として活躍したE3系の初期車は全て廃車となり、晩期の車両は「とれいゆ」「現美新幹線」に改造され乗って楽しい列車となりました。山形新幹線用に7両編成へ改造を受けた編成や、「こまち」のロゴを消し東北新幹線のみ運用(E5系の増結編成みたいな)についたR21/22編成もあります。このR21/22編成が秋田新幹線最期の2編成として活躍しています。

模型はTOMIX・KATOの両社より

白と銀の車体 どちらも美しいです

ちょっと入手が難しいようです。どれもプレミア価格になっていますね。
どうしても・・・という方以外にはお勧めできない状況なように感じます。再生産か大手中古ショップから適正価格で出物が現れるを待った方がいいでしょう(一応バナーを貼りますが・・・)。

TOMIX・KATOとで作り込みに違いがあるところが面白いです。分かりやすいところが、連結面ですね。どっちがリアルか・・・どちらもリアルではないのかも(笑)
連結方法は両社に違いが見られますが、TOMIXには切り札の通電カプラーが搭載されている車両があります。連結は面倒なのですが・・・チラツキなくスムーズな走行は通電カプラーの恩恵ですね。

併結が大きな見所ですが、カプラーとノーズ(カバー)の見せ方も面白いですね。ここはKATOの方が凝っていてカバーが開閉するギミックがあり、シビアな操作ですがニンマリすることができます。TOMIXはシンプルにカバーを外すだけ。

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白い車体が「こまち」らしいですね

すでに山形新幹線のE3系を置き換えるべく300km/h運転が可能なE8系の投入が発表されています。東北新幹線の増結編成として活躍したR21/22編成も、充当する列車をコロナ禍の影響で10両編成に減車すると発表されていました。「当面の間」と言いますが・・・状況は厳しいですよね。
E3系は400系から在新直通「ミニ新幹線」としての役割を受け継ぎ、そして今度はE6/E8系にしっかりと受け継がれているようです。

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

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