先日発売された鉄道コレクションの神戸電鉄1150形は、従来塗装品(但し、扉上部が山形の旧塗装)と、鉄道開業90周年記念で塗り替えられた復刻塗装品(淡緑色/淡灰色)の2種類の1151Fが製品化されています。
一方、実車の1150形には、1151Fと1153Fの2編成があり、投入時期の違いから、僅かな相違点が見られます。私は復刻塗装のセットのみを購入しましたが、従来塗装の1150形は、第21弾の1350形をベースにして1153Fを加工中ですが不明な点も多く、今年は巣ごもり生活を余儀なくされ現車確認に行けないため、加工を保留にしていました。今回発売された1151Fを参考に作業を再開したいと思います。
勢揃いしたのは、左側から復刻塗装の1151F,加工中の1153F,1117Fの各3両編成です。
一番、困っていたのは床下機器の状況が判らないことです。鉄コレ製品ですので、実車通りではないとは思いますが、今回発売された1151Fに合わせた配置にしようと思います。そこで、復刻塗装の1151Fの床下機器と、同じ機器配置をした車両を並べてみることにしました。
最初は、粟生・三田方の先頭車です。
デ1151(下)と同じ機器配置をした車両は、第21弾のデ1353(中)とOP(オープン・パッケージの市販製品)の1100形デ1117(上)でした。
反対側の機器配置も完全に一致しています。
次は中間車です。
サ1251(下)と同じ機器機器配置をした車両は、OPの1100形サ1209(上)でした。
反対側の機器配置も完全に一致しています。
最後は新開地(神戸)方の先頭車です。
デ1152(下)と同じ機器配置をした車両は、第21弾のデ1354(中)で、OPの1100形デ1118(上)は、右側半分の抵抗器は同じですが、左側半分の機器が異なっています。
反対側の機器配置も完全に一致するのはデ1354(中)のみで、デ1118(上)は全く異なっています。
以上から、加工中の1153Fに使用する床下機器は、両先頭車が第21弾のデ1353とデ1354の物を、中間車はOPの1100形サ1209の物を転用すれば良いとの結論が得られました。
次は、屋根上の機器配置についてです。復刻塗装の1151Fと、加工中の1153F(→こちら)の各車を並べてみることにします。
最初は、粟生・三田方の先頭車です。
類似と思われる1500形の実車写真を元に、デ1153(上)は第21弾のデ1354の屋根を使用してヒューズ箱を移設していますが、機器配置はデ1151(下)と一致していますので、配管関係のみ処置すれば良いことが判明しました。
次は中間車です。
1500形の実車写真を元に、第21弾のデ1353を加工して両運転台の1070形を作った際に発生した残材を加工した屋根板のサ1252(上)ですが、機器配置はサ1251(下)と一致していますので、配管関係のみ処置すれば良いことが判明しました。
最後は神戸(新開地)方の先頭車です。
デ1154(上)は第21弾のデ1354の屋根を使用してヒューズ箱を移設していますが、機器配置はデ1152(下)と一致していますので、この車両も配管関係のみ処置すれば良いことになります。
従って、各車の屋根板では、屋根上の配管のみ処置するば良いとの結論が得られました。今回で比較確認が出来ましたので、1153Fの残作業にとり掛かることが出来ます。
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