NO.2389 3月改正より高架化開業されました新しい長崎駅探訪(その3、高架下・旧幸町踏切編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 3月の改正より高架化されました、新しい長崎駅構内探訪の話題を皆様にご紹介しておりますが、前回NO.2387では高架ホームに関しまして皆様にご紹介しておりました。

 

 新しくなりました長崎駅の高架ホームは、旧駅の時点では3面6線(ホームは0番ホーム~4番ホーム)のホーム配置となっておりましたが、高架化されました新駅では2面5線(うち1線が切欠きホーム)となっておりまして、ホーム数は旧駅時代とは変わらない数となっております。

 

 また、ホームの両数対応は、1・2番ホームが4両対応、3番ホームが6両対応、4番ホームが3両対応、そして5番ホームが8両対応となっておりまして、特急「かもめ」は基本的に3番ホーム・5番ホームに停車するようになっておりますし、切欠きホームの4番ホームは基本的に2両ワンマン列車が停車するホームとなっております。

 

 (上の画像2(3~5番ホーム)と別位置(1・2番ホーム)より) 

 

 (切欠きホーム、4番ホーム)~列車はキハ66・67系気動車(3番ユニット)竹松行き


 

 画像は長崎駅の南側にあたる部分でありますが、ご存知のように、このホームより先には線路はありません。まさに終端な部分が見られております。また、将来は奥に見えます旭大橋とつながるのでしょうか、中途半端な柵がそう言った所を伺わせておりました。

 

 (柵の部分、奥は旭大橋)

 

 その柵の部分からは、少々高くなっている事から、アングルによりましては「お立ち台」的な部分も見られます。画像はその部分から収めました885系電車とYC1系気動車との2ショットでありますが、長崎駅にやって来る列車も様変わりしたなとも伺える所でもあります。

 

 

 ちなみに、前回ご紹介しておりませんでした長崎駅5番ホームから新幹線ホームとなる部分、そして武雄温泉方の姿であります。令和4年に開業が予定されております新幹線ホームは、現在工事が進行しておりますが、開業時は2面4線となる予定との事でありまして、N700S系新幹線電車がこの駅にやって来る姿が待ち遠しい所まで来ている事が伺わせております。尚、長崎駅を出ますと長崎県営バス本局のそばを通りまして、国道206号線を越えますとトンネルに入るようになっている事がこの姿からもお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (新幹線ホームとなる部分)

 

 (奥にトンネルがあります)

 

 

 さて、3回にわたりましてご紹介してまいりました長崎駅周辺探訪の話題も今回が最終回であります。今回最終回は、画像の西口から高架下を歩きまして、廃止されました幸町踏切の現在の姿などを皆様にご紹介してまいります。

 

 

 現在も、長崎駅西側の高架下では工事が行われている箇所が見られておりまして、東側とともに工事が進行しております。恐らくは道路整備が主となるのではないかと思われますが、最終的な完了となる姿が楽しみな所でもあります。

 

 少々進みますと、前回ご紹介しましたように、気動車留置線となる部分へとやってまいります。この時には、留置線の南側にYC1系気動車が、北側にはキハ66・67系気動車がそれぞれぞれ留置されている姿を見る事ができておりまして、それぞれしばしの休憩をする姿が下からも見る事ができておりました。

 

 その高架下には、JR九州関係の施設が設けられております。画像が乗務員区の長崎乗務センターが設けられておりまして、運転士・車掌と言った職員の区所が設けられております。

 

 それから北へと進みますと、JR九州長崎支社や関係施設が設けられております。長崎支社は、以前は旧駅舎に設けられておりましたし、先述の長崎乗務センターなども後述の別の施設に設けられておりましたが、これらはその高架下に移転されておりまして、集約されている事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 その反対側には、旧公会堂向かいの所にありました長崎警察署が移転して来ておりまして、以前の長崎警察署よりも立派な姿が見られております。よく見ましても、7階建ての建物でもありますので、その下の画像の旧長崎警察署からしますと立派になったなとも思う所でもあります。

 

 (旧長崎警察署)~平成28年撮影

 

 

 この奥には、JR貨物長崎オフレールステーションが設けられておりまして、佐賀市の鍋島駅との間にトラック輸送が行われております。尚、貨物列車廃止以降からしますと輸送規模は縮小されておりまして、同じく鍋島駅から運行されております有田駅(佐賀県有田町)からしますと輸送本数も少ないのも現状でもあります。

 

 

 そしてやってまいりましたのは、長崎の鉄道撮影のメッカでもありました幸町踏切であります。この幸町踏切と言いますと、長崎駅発着の列車に加えまして、旧長崎車両センター→長崎駅留置線の引き上げもこの踏切の所まで行われておりまして、かつては歩道橋も設けられていた場所でもありましたが、現在はその面影もなくなっております。

 

 (左側が引き上げ線、右側に本線が設けられていました)

 

 この旧幸町踏切の所には、長崎駅の電車向けの留置線が数線分広く設けられておりまして、日中複数の編成が留置されます415系電車や、885系電車・787系電車と言った電車がこの上に留置されております。やはり、気動車でしたら基本2両編成でありますので駅寄りでいいのですが、4~7(8)両と言った編成となりますと広い所が必要になってしまうのもわからなくはないのではないかと思います。

 

 この旧幸町踏切の長崎駅寄りには現在これからご紹介しますものが置かれておりますが、かつては長崎線の線路でもありましたので、画像のようにその部分を通過する姿が頻繁に見られていた場所でもありました。

 

 (キハ66・67系気動車、15番ユニット・佐世保行き)

 

 (同、12番ユニット「ハウステンボスライナー」・佐世保行き)

 

 (787系電車、引き上げ線入線シーン)

 

 このように通過していた場所には、旧長崎車両センター付近にありました「原爆殉難者之碑」が移築されておりまして、昭和20年8月9日に長崎市に投下されました原子爆弾によりまして亡くなられました旧長崎機関区の職員・家族の方の冥福を祈るために昭和56年に建立されましたものがこの地に移動されております。本当に、この碑は後世に伝えるために必要なものでもありますので、新たな場所に置かれた事でいつまでも忘れてはならないと言う事が伺わせております。

 

 

 その「原爆殉難者之碑」がある場所を過ぎますと、画像の位置へとやってまいります。画像の中央には、かつての長崎鉄道事業部・長崎乗務センター・長崎車両センターなど、長崎地区のJR九州の中枢の建物が設けられておりました。しかも、当初の完成予想図の中ではこの建物は残るようになっていたようでしたが、結局は先述の高架下に移動されておりまして、姿を消しております。

 

 (平成26年撮影、旧長崎鉄道事業部・旧長崎車両センターなどが入っていた建物)

 

 

 こうして、長崎駅の北側に戻ってまいりました。奥に見えておりますのが、先述の新幹線ホームとして整備される事になっている部分、左側が留置線・ホーム跡となっている訳ではありますが、今後令和4年に開業が予定されております新幹線の開業に向けて、旧ホームがあった場所にも広場をつくる事になるなど本格的な工事が引き続き進行して行く事になるようであります。

 

 

 今回で、3回にわたりましてご紹介してまいりました、新しく高架化されました長崎駅の探訪の話題を終えますが、これまでも訪問するたびに変化を見てきまして、そして大きく様変わりしたなと思っております。やはり高架化されたと言うのが非常に大きいのではないかと思いますので。けれども、ご紹介しておりますように引き続き新幹線側の工事は進行しておりますし、旧ホームがありました場所も変化が見られる事になりますので、今後私自身も訪問するたびに引き続き現状をご紹介したいと思っておりますし、ご覧の皆様で出向く機会が多い方もその変わります姿を見続けていただければと思っております。