岡崎公園前駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
愛知県岡崎市の中心市街地南西端に位置する名鉄名古屋本線の駅で、愛知環状鉄道線の中岡崎駅が隣接していて乗換駅として機能しており、すぐ近くに「八丁味噌の里」があり、駅名が示すように岡崎公園や岡崎城跡も徒歩圏内にあるため、観光の拠点として今後の発展が期待できる駅、
岡崎公園前駅 (おかざきこうえんまええき。OKAZAKIKOEN-MAE Station) です。
 
 
駅名
岡崎公園前駅 (NH 14)
 
所在地
愛知県岡崎市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線  
 
隣の駅
豊橋方…………東岡崎駅 
名鉄岐阜方……矢作橋駅 
 

乗換可能駅

愛知環状鉄道:愛知環状鉄道線 【愛環線】……中岡崎駅まで徒歩3分

 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

岡崎公園前駅は矢作川と乙川の間に位置するため築堤高架駅になっており、岐阜方(西寄り)の北側のみに駅舎と改札があります。
線路北側に昭和時代に建てられたと思われる平屋建ての簡易駅舎を有しています。駅舎左には飲料自動販売機があります。
また、写真左側は愛環線・中岡崎駅と共用のロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所が併設されています。
ロータリー内は名鉄協商が運営する有料駐車場になっています。
写真は南東を望む。
 
 

駅前の様子です。北東を望む。
右手に岡崎公園前駅の駅舎があり、左後方に愛環線・中岡崎駅の駅舎があります。
駅前は市街地の南西端に相当しますが、住宅の割合が高いです。マンションや商店も見られますが、商店は少ないです。
また、東へ500m少々歩くと乙川北岸に面した岡崎公園に到達します。公園の北端部には岡崎城(復興天守)があります(駅から約900m)。
そして、岡崎公園南側の乙川河川敷では毎年8月の第1土曜日に「岡崎城下家康公夏まつり花火大会」が開催され、多くの見物客で賑わいます。最寄駅が岡崎公園前駅で、開催日の夕方~夜間には特急など優等列車も臨時停車します。
 
 

駅前の様子です。北を望む。
後方に岡崎公園前駅の駅舎があり、左前方に愛環線・中岡崎駅の駅舎があります。
岡崎公園前駅と中岡崎駅は隣接していて、乗換駅として機能していますが、地元以外では知らない人が多いかもしれません。両駅間は改札外連絡になりますが、屋根付きの通路が設置されていて雨に濡れずに両駅間を移動できます(異常気象時を除く)。
また、中岡崎駅の高架橋西側には地域の特産品である八丁味噌のメーカー2社(駅に近い南側より「まるや八丁味噌」、「合資会社八丁味噌(カクキュー)」の順)の工場が愛環線に沿って並んでいます。工場見学も可能です(事前に要確認。2020年は新型コロナウイルスの影響があると思われます)。岡崎公園前駅のすぐ近くに八丁味噌の工場がある事は意外と知られていないかもしれません…。
 
 

改札口の様子です。南を望む。手前が出入口です。
岡崎公園前駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。インターホンが改札内外に設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路ありますが、イベント利用を考慮して両側ともICカード・磁気券併用タイプです。シャッターが下りている左側は幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が2台あります。
『manaca』のチャージが必要な場合は改札外のインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があり、改札を入ってすぐ左へ曲がるとトイレがあります(多機能トイレはありません)。
そして改札の先は築堤下で、左側に各ホームへの階段が設置されています。手前側が上り豊橋方面2番線で、奥が下り名古屋方面1番線です。ちなみに当駅にはエレベーターなどのバリアフリー対応設備はありませんので要注意です(車いすで乗降の場合は前日までに名鉄に連絡が必要)。
尚、岡崎公園前駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニまで300mほど距離がありますのでご注意下さい。
また、当駅は前述の「岡崎城下家康公夏まつり花火大会」開催日には多くの乗降客でごった返します。当日は駅員が派遣され、窓口が開設されます。また、改札機右側のスペースに臨時改札口が設けられると思われます。
 
 

1番線ホームに設置されている建植式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 14)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
余談ですが、当駅は1923年の開業時から1936年3月31日までの間、「西岡崎駅」を称していました。
東岡崎駅は改称されずに残っていますが、西岡崎駅と対になっていたと分かり、納得しましたw
ちなみに現在、「西岡崎駅」の名称は1988年に開業したJR東海・東海道本線の駅名で使用されています。
 
 

岡崎公園前駅は相対式ホーム2面2線の築堤高架構造で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
右(南)のホームは1番線で下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、左(北)のホームは2番線で上り東岡崎・豊橋方面です。
ホーム有効長は6両分で、花火大会時に臨時停車する8両編成の列車は後2両がドアカットになります。また、特急の特別車は当駅で客扱いを行わず、当駅発着のミューチケットも発売されませんので注意が必要です。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は各番線とも花火大会の帰宅客を捌くために全体にわたり広くなっています(奥の豊橋方はやや狭いです)。
上屋は各ホームとも岐阜寄り(手前側)の0.5両分にしか設置されていませんので、雨天時に当駅で下車される際は傘が必須です。また、上屋が極端に短いのは2番線北側(写真左)にある桜並木の眺望を考慮しての事と思われます。まぁ、雨天時は不便ですが桜の花が咲く時期は素晴らしい眺めを楽しめます。さすがにホームにシートを敷いて花見をする不届き者はいませんでしたw各ホームの上屋下にはベンチが設置されていて、岐阜方の端(後方)には地平の改札とを結ぶ階段が設置されています。
写真は1番線より豊橋方を望む。
 
 

1番線より豊橋方を望む。上り2番線側(左)の桜並木が美しいです。
この先、住宅街の中を築堤高架のまま東南東へ走り、国道248号をオーバーパスすると乙川を渡りますが、その際左側に岡崎城が見えます。その後は左へカーブして築堤高架のまま住宅街の中を東へ走り、やがて市街地に入ると右へカーブして快速特急停車駅である東岡崎駅へと至ります。
 
 

2番線より名鉄岐阜方を望む。
各ホーム端に地平の改札に下る階段があり、すぐ先で愛知環状鉄道線をアンダークロスします。
この先、築堤高架のまま右手に八丁味噌の工場を見て住宅街の中を西北西へ走り、矢作川を渡ります。その後は下り勾配で住宅地の中を引き続き西北西へ進み、地平区間になると程なくして矢作橋駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が岡崎公園前駅で下車(乗車)したのは2019年と2020年の計2度です。2020年は愛知環状鉄道線との乗換のために下車しましたが、前年の2019年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇)。4月の訪問だったため、ホーム沿いの桜が綺麗でした。また駅は市街地の端にあるものの利用客は少なかったです。岡崎公園や八丁味噌の里といった観光資源が近くにあるのでもっとアピールすれば観光利用の乗降客が増えるかもしれませんし、愛知環状鉄道線の中岡崎駅との乗換駅である事の認知度が向上すれば(両者の駅名を統一する必要があるかも)定期利用も伸びると思います。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線・豊橋方面の急行に乗車します。そして新安城駅で普通電車に乗り換えて当駅下車です。金山駅でJRから名鉄線に乗り換えてもOKです。運賃・料金が安くなる豊橋駅乗換でもOKですが、所要時間の上では名古屋経由の方が早く岡崎公園前駅に到着できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅or金山駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約300m北東の「ローソン」、最寄りの飲食チェーン店約750m南東のショッピングセンター「岡崎コムタウン」内にある「スガキヤ」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、
名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は岡崎公園前駅でも途中下車されてみて下さい!
そして、岡崎公園や八丁味噌の里を観光の際はぜひ名鉄名古屋本線をご利用になり、岡崎公園前駅もぜひ観察されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)