玉電の出力がひと段落したので、次のネタを出力しました。
東急のクハ3850。今年の上期に販売されたデハ3450の連結相手としてです。これまで東急の鋼製車両は鉄コレを中心に集めていましたが、保有車両が目蒲線に偏りがあったので、今回は池上線仕様とすることにしました。デハ3450を2両に蒲田側にクハ3850を連結した3両編成が池上線だけで10編成近くありましたので、これを再現する編成としました。ただ、実車に対してそこまで詳細なデータを持っていないので、最大公約数的な形態としています。
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クハ3850は戦後製で、戦後の新しい技術を導入した独特な台車(YS-T1)を履いています。これも出力しました。この台車はNゲージでは未だに製品化されたことがないので、3Dプリントで作りごたえがあります。
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車体は多少強度が弱くても扱いを慎重にすればよいですが、台車は実際に走らせるために強度が要求されます。なので、台車のディティールを損なわずに、強度を保つように作りこむという点が車体とは異なる難しさです。逆に、黒や濃灰色に塗装してしまうため多少デフォルメしても分かりにくいところもあります。
車軸受けは、簡単に入手できるKATOの台車が嵌る寸法にしています。
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台車の剛性を保つために、鉄コレ寸法をベースにした台車アダプターも成形しました。鉄コレの動力台車のように、車輪間の梁に穴を明けて、鉄コレの台車枠が嵌るようにしています。今回成形したYS-T1も鉄コレ台車枠と同じ寸法にしています。
このデータがあれば、鉄コレ動力に嵌めるオリジナルの台車枠も作成ができます。
ちょうど、デハ3800のキットがタイミングよく入手できたので、これに履かせるYS-M1台車も作成したいと思います。