2020年5月17日(日)
9時 東京駅
東京9時20分→金沢11時54分
かがやき507号
この日もまだ緊急事態宣言が出されている時で、宿泊を伴う旅はしづらい時期ではあったものの、日帰りで行けるところをということで、今回は2015年3月に延伸開業した北陸新幹線の往復旅をしてきました。
車両はJR東日本製造のE7系。JR西日本製造のW7系が同じ区間を走っていて外装、内装は全く同じなので、パッと見の見分けをつけることはできません。
ですか、車体にE7××と書かれていればE7系で、W7××と書かれていればW7系です。
あとは発車してすぐに流れる車内チャイムがE7系だと上越新幹線と同じメロディ、W7系だと「北陸ロマン」という名のメロディが流れるので、そこで見分けがつけることができます。

シートは青というか藍色を基調としていて、染物なんかに藍色は使われていますから、昔の日本を表した色合いかもしれません。背中が当たるところも柄になっていて、この辺も伝統を感じるポイントかもしれませんね。
標準軌の車両なので、座席間の肘掛はしっかり幅がある仕様。
肘掛の色が全て白というのはあんまり見る機会がなく汚れが目立たないか気になるところです。
シートバックポケットの横にペットボトルホルダーがついていませんが、
座り心地ですけど、すごいクッションが効いているわけではなく、クッションの効き具合なら東北新幹線のE5系グリーン席の方が上。さらにその上を行くのが東海道新幹線のN700系グリーン席のイメージ。それでももちろん普通席よりは上ですけどね。
リクライニング機能は背中部分もレッグレストも全て電動。
E5系、N700系のグリーン席は背中部分はボタンを押しながら体全体で押し込み、レッグレストもボタンを押しながら足全体で押し込んで戻すわけで、手動なわけです。
E7系車両自体がデビューしたのは2014年3月。電動リクライニングがグランクラス席にのみ取り入れられていたE5系は2011年3月デビューなので、この3年の間にグリーン席にまで電動化させた技術の進歩には目を見張るものがあるといえるでしょう。
肘掛下には電源コンセントが取り付けられています。
読書灯は上下に稼動可能な枕の横に取り付けられていて、角度調整も可能。
テーブルの色はダークブラック。
広さはE5系の広さは変わらず、スライドが可能なのも同様です。
東京出発時のグリーン車の乗車人数は2人。試しに乗車率を計算すると3%でした…
今回乗車したのが速達タイプのかがやきなので、途中の停車駅は上野、大宮、長野、富山ということで大宮~長野、長野~富山は約1時間ずつノンストップで走り続ける区間になります。
東京から糸魚川までは乗車済みの区間なんですが、長野を出発して富山に向かう途中にあっさりと通過。
北陸新幹線はJR東日本と西日本で管理されていて、両社の境界駅は上越妙高。
乗務員の交代も上越妙高で行われるのが通例ですが、かがやきは全列車通過となるので、全列車停車する長野で交代となります。これははくたかでも同様です。
なので、長野~上越妙高はJR東日本の管理区間でありながらJR西日本の社員が乗務するというねじれ区間となっていて、今のところ日本全国の新幹線の中ではこの区間だけしか起きていない現象です。
車窓はやはりトンネルが多めで特に糸魚川まではモグラみたいな気分を味わえます。
糸魚川を出ると、しばらくは右手に日本海を見ながら進むことができますが、また山中へ。
この辺りは海沿いまで崖が連なっていますから、並行して走るえちごトキめき鉄道(旧:北陸本線)もトンネルだらけでした。
富山に到着する直前からまた平野区間となり、左手に綺麗な立山連峰を見ることができるわけですが、残念ながらこの日はどんよりと曇っていて、全く拝むことができず。
富山を出ると金沢はすぐそこで、たったの19分で到着です。
現在の終点は金沢ですが、さらに西へ延伸することは確定済みで、現在だと福井県の敦賀までは工事が進められていて、2022年度末には開業予定。
最終的には新大阪が終点となり、敦賀からのルートは舞鶴線の小浜、湖西線より山側を通って京都を経由して東海道新幹線よりも南側を通って新大阪に達する予定。
2031年工事着工で2046年に開業予定でそれまで生きていられるか怪しいところですけど、あっという間に開業が来るんでしょうね。