10月24~25の間、管理人は茨城県某所へ1泊2日の旅に出ました。
往路は関東鉄道(関鉄)常総線に乗車して下館まで、その後某所に宿泊。翌日は下館から水戸線~宇都宮線~日光線と乗り継ぎ、さらに東武日光から東武特急を使わずに帰ってきました(^_^;)
というわけで、今回からこの2日間の行程を順次取り上げて参りますので、よろしくお付き合いのほどを。
さて。
関鉄に乗るということで、北千住からつくばエクスプレスに乗ろうかと思いとりあえず北千住へ向かったのですが、せっかくだから取手経由で行こうと気が変わり、JR常磐線の客に。これなら最初からJRを利用した方がよかったですが、途中で気が変わったのですから仕方ありません(^_^;)
というわけで取手駅。
この駅は常総線ホームの番号がJRのそれと通しで振られていて、常総線は7・8番線ですが、この行灯型の番線表示、どことなく見覚えないっすか?
今に残る国鉄テイスト
このような行灯型の番線表示、国鉄時代はあちこちの駅にあり、特に中野駅のそれはかなり近年まで残っていました。流石に最近取り替えられたようですが、取手駅には今でもこの「行灯」が残っています。
取手駅であることがわかる写真がこちら↓
彼方は常磐快速線のE231系
この写真で、気動車が停車しているのが7番線です。
かつては雑多な気動車が往来していた常総線も、写真のキハ2200などの2000系列、あるいは5000系列に収斂されつつあり、往年のバラエティは失われつつあります。
↑の写真の反対側はこちら。
こちらはやや薄暗い
この辺りは頭上に跨線橋が覆いかぶさっていますから、どうしてもこんな写真になってしまいます。
こちらは外側の8番線に停車中の気動車。
こちらはノーマル
2000番代の車は、「KaNaCカラー」といわれる白・赤(オレンジ)・青のトリコロールカラーを纏っていますが、5000番代の車は上から白・黄・紺と単純化されています。
このカラー、京成系列のバス会社の高速車が纏っているものと類似していますが、これは関東鉄道自体が京成の連結子会社だから。にもかかわらず、「K♡SEI」のマークはありません。これはなぜかというと、関東鉄道は京成の連結子会社でありながら、東武鉄道も出資をしているからだとか。
ちなみに取手駅、かつては朝晩のラッシュ時には大変な混雑を呈していて、そのため列車も私鉄の非電化路線では最長編成となる6連が走っていたことがあり、同駅のホーム有効長も6両分が確保されていますが、つくばエクスプレスの開業以来乗客が減少し、そこまでの混雑にならなくなったことから、取手-守谷-水海道間でも、日中は単行の列車が主になっています。
発車すると、複線区間を快調に走ります。先に述べたラッシュ対策のため、取手-水海道間は複線化されていて、非電化区間としては全国的にも珍しい複線となっています。電化されていないことを除けば、このインフラは大手私鉄にも引けを取らないものですが、土曜の日中とあっては、すれ違う列車も単行ばかりで、ご自慢の複線区間もやや持て余している感もあります。
途中の守谷で下車し、フードコートでパンを買って昼食とします。
その後は水海道へ。↓写真右側の車に乗ってきました。
水海道でキハ5000同士が並んだ
ここは常総線の心臓部ともいえる駅で、駅から取手方には車両基地があり、多くの気動車が体を休めていました。その中には、稼働率が落ちたキハ310形や、運用を離脱して久しいのか、ゾンビ化が顕著な元キハ35もいました。
キハ30系は、昭和末期から平成初期にかけて、多数が常総線に移籍し、従来在籍していた雑多な気動車を置き換えました。勿論、収容力と乗降性に優れていて、常総線の実態に極めて合致した車両で、そのためか後年冷房装置を搭載するなど、大事に使用されましたが、平成29(2017)年までに全て退役しています。現在は、キハ2000系列、あるいは5000系列の自社発注車に統一されました。
水海道といえば、毎年の車両基地公開イベントが有名で、つくばエクスプレスの守谷基地公開イベントと同じ日に行われ、両会場をハシゴできるよう、連絡バスが運転されていたものです。
今年はコロナ禍もあり、開催が危ぶまれていたものですが、今回は開催されることになりました。しかし「密」を避けるためか、事前応募制となっています。
開催を知らせるポスター
守谷の公開イベントは残念ながら取り止められたようですが…。
さて、常総線は、水海道を境に、雰囲気ががらりと変わります。次回以降はそちらも。