NO.2386 3月改正より高架化開業されました、新しい長崎駅探訪(その1、旧駅舎~西口移動編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 長崎の玄関口でもありますJR長崎駅は、これまでも多くの方々が利用しておりまして、まさに玄関口としての姿が見られている駅である事はご覧の皆様もお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 現在は、上の画像2にもあります885系電車や787系電車「かもめ」と言った優等列車や、キハ66・67系気動車やキハ200系気動車、そしてYC1系気動車で運行します普通列車・快速列車「シーサイドライナー」が運行されておりまして、特に「かもめ」に関しましては九州の中心都市であります福岡(博多駅)へ運行されておりますので、特に多くの方々が利用されております。

 

 

 そんな長崎駅は、今年3月の改正に隣の浦上駅との間で高架化されておりまして、これによりまして長崎駅の地上ホームが廃止されました。この地上ホームは高架化前の時点で3面6線のホーム配置となっておりまして、駅の東側から0番ホーム~4番ホームまでが存在しておりまして、2番ホームと3番ホームの間には中線も設けられておりまして、車両の留置も行われておりました。

 

 (0番ホーム、415系1500番台電車)~FM1509編成

 

 (1番ホーム、キハ66・67系気動車)~5番ユニット(現在は運用離脱)

 

 (2番ホーム、885系電車)~SM7編成、画像2も

 

 (3番ホーム、キハ220形気動車)~キハ220-208+キハ200系気動車14番ユニット「ハウステンボスライナー」

 

 (4番ホーム、キハ66・67系気動車)~110(10)番ユニット

 

 

 また、4番ホームから西側には電車・気動車の留置線も設けられておりまして、日中には画像にもありますように南福岡車両区所属の415系1500番台電車が留置する姿も見られておりましたし、他にも佐世保車両センター所属の気動車の姿も見られておりましたし、夜間には特急電車の885系電車が留置する姿も見られておりました。

 

 尚、かつては現在高架化された所に長崎車両センター(←長崎運輸センター←長崎運転所)が設けられておりまして、現在は佐世保車両センターに所属しております気動車が所属しておりましたし、817系電車も所属しておりました。さらにさかのぼりますと、寝台特急時代の「さくら」用の14系客車も所属しておりまして、「崎サキ」の表記の客車が東京まで見る事もできておりました。

 

 また、さらに東側には貨物ホームも設けられておりまして、貨物ホームが設けられていた頃には魚市場も近くに存在していた事もありまして、鮮魚貨物列車も運行されていた事がありました。しかし、その後鮮魚貨物列車は廃止されまして、さらにコンテナ貨物列車も廃止、そして長崎車両センターも廃止されまして、そして去る3月の長崎駅高架化へと至っておりました。

 

 

 さて、そんな高架化されました長崎駅を、私は今回この10月にようやく訪問するに至っておりました。今回からは、3回にわたりまして、その長崎駅の高架化されました姿を皆様にご紹介してまいりますが、1回目となります今回は旧駅から現在の高架化されました駅までの道のりを中心にご紹介してまいります。

 

 (高架化された西口)

 

 

 画像は、上の画像1にもご紹介しております、今回訪問時の長崎駅の東口正面であります。この姿を見ましても、これまでとは変わらない長崎駅の姿を見る事ができておりますが、よく見ますと時計が撤去されておりまして、この東口では駅としての機能は見られなくなっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (撤去された時計)

 

 この長崎駅には、長崎駅のビルであります「アミュプラザ長崎」が設けられておりまして、今年で開業20周年を迎えております。現時点ではテナントに大きな動きは見られておらず、8月にはオープンした店舗も見られているなど、当分の間は通常通りの営業となるようであります。

 

 

 それでも、ご紹介しておりますように長崎駅の駅機能が西側に移った事で、券売機や改札口などが撤去・閉鎖されておりました。本当に、「アミュプラザ長崎」に関しましては機能が動いている訳ではありますが、長崎駅に関しましては時が止まっているような姿が見られておりますので、まさに明暗が分かれているような印象がここで見られておりました。

 

 (撤去された改札口(奥))

 

 (閉鎖された自動券売機)

 

 

 さて、ここから先は西口となります新しくなった長崎駅までの順路を撮影時の旧ホームの姿を交えながらご紹介してまいりますが、「アミュプラザ長崎」がある所から新しい長崎駅までは約340メートルもありまして、少々遠くなっております。この以下画像の周辺図だけでは正直わかりませんが、その下の画像の案内表示には「340M」と細かくではありますが記されておりまして、高架化前のすぐに改札からだいぶ遠くなってしまっている事が伺わせております。

 

 (構内周辺図)

 

 (案内表示に細かく「340M」が追加)

 

 

 撤去された改札口を抜けますと、こちらも撤去されました0番~2番までのホーム、そして線路跡を見る事ができておりました。この撤去されました部分は、かつて被爆者を運ぶ救援列車の発着点となり、復興を支え、街の変化を見つめてきた「証人」でもあった場所でもあっただけに、そう言った戦時中からの面影が見られなくなってしまったのは残念に思う所ではあります。

 

 

 新たな長崎駅の高架ホームがあります西口へは、旧3番ホーム・4番ホームを通って行く事になります。先述のように、旧4番ホームの西側は、長崎駅の留置線が存在しておりまして、上の画像にありますように日中には電車や気動車が留置される姿が見られておりまして、その下の画像中央にあります建物がかつての姿を偲ばせております。

 

 (中央の建物の東西に留置線が存在)

 

 (別の位置から) 

 

 上の画像とともに、かつての留置線の跡であります。留置線は、上の画像にあります建物の東側に5線、西側には7線が設けられておりましたが、これらは全て線路などが撤去されておりまして面影も見られなくなってしまっております。けれども、先述のように長崎車両センター・貨物ホームがあった頃はまだ広かっただけに、規模は縮小していた事もお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 通路を進みまして、新しい長崎駅の姿を収めました。こちらは新幹線ホーム側になりまして、10月28日に発表されましたように、令和4年に開業しますN700S系新幹線電車が発着するホームにもなります。また、新幹線の愛称も「かもめ」となる事も発表されておりまして、現在冒頭にありました885系電車・787系電車で運行されます「かもめ」の愛称が新幹線として継承される事にもなっております。

 

 

 通路と化しておりました、旧3・4番ホームから新駅舎へと仮設通路を通りまして移動します。その際は、旧留置線跡の線路を横切りますが、その時に「アミュプラザ長崎」も収めました。よく見ましても、右側に見られます大きな建物の「JR九州ホテル長崎」の建物が目立っている事もお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (大きな建物が「JR九州ホテル長崎」)

 

 

 突き当たりを曲がりますと、ようやく奥に駅のホールの姿を見る事ができます。またその手前には西口が設けられておりまして、県庁方面へはこちらの出口を出る事にもなります。

 

 (奥にホール、手前に西口)

 

 

 現在の西口に関しましては、次回詳しくご紹介しますが、本来の西口になる部分は現在は出入りする事ができておりません。ここには、コンビニ「ファミリーマート」がありまして、土産物もここで販売している事もお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (北側に「ファミリーマート」)

 

 

 一方、南側には切符売場も設けられております。西寄りには「みどりの窓口」や旅行に関しました窓口が、東寄りには自動券売機によります切符売場も設けられておりまして、その券売機に関しましてはカラーで表しておりまして、大変わかりやすくなっている事がわかります。

 

 (「みどりの窓口」)

 

 (自動券売機)~右側が指定席券売機です。

 

 

 そして、こちらが改札口であります。この改札口は長崎地区が「SUGOCA」対応となっている事から読み取り機も設けられておりますし、「SUGOCA」専用の改札口も設けられている事がお分かりいただけるのではないかと思います。それにしても、訪問時は一部が使用できなくなっておりまして、節電に対応している部分も見られている事がわかります。

 

 

 今回は、ホームへのホールまでご紹介しまして、ホームに関しましては次々回のその3でご紹介させていただきます。改札口に入りますと、正面には発車標が、そして奥にはトイレが設けられております。

 

 

 詳しくは次々回でご紹介しますが、長崎駅は西側に1・2番ホームが、東側に3・4・5番ホームが設けられております。それらホームへ向かうために、エスカレーター・エレベーター・階段がそれぞれ設けられておりまして、バリアフリーにも対応している事がお分かりいただけるのではないかと思いますし、かつ利用者にも優しい所も見られている事がわかります。

 

 (1・2番ホーム行きエスカレーター)

 

 (1・2番ホーム行きエレベーター)

 

 (1・2番ホーム行き階段)

 

 こちらが、3~5番ホームへ行く、エスカレーター・エレベーター・階段であります。仕組みも、1・2番ホームと同様、どちらを利用されるかの判断はお任せしますが、それでもこのように3択で行かれるようになっている事がわかるのではないでしょうか。

 

 (3~5番ホーム行きエスカレーター)

 

 (3~5番ホーム行きエレベーター)

 

 (3~5番ホーム行き階段)

 

 

 所で、改札口を入った所には、アイドルグループ「HKT48」のメンバーで、長崎県出身の森保まどかさんのパネルが置かれておりました。現在JR九州では、「HKT48」と「みんなの九州プロジェクト」を行っておりまして、各県出身の方がそれぞれの所をアピールしておりまして、森保さんも長崎県出身でもありますので、実際に長崎県をアピールされております。

 

 

 今回は、高架化されました長崎駅の姿をご紹介しましたが、やはりかつての地上ホームでありました長崎駅の名残が見られなくなってしまっている事に関しましては、正直残念かなと思います。それほどその後は周辺も様変わりする事にもなりますので仕方がないのではないかと思いますし、高架化された事は致し方ないのではないかと思う所ではありますし、それにしても、東口から西口への通路も遠い事に関しましては仕方がありませんが、しばらくはそう言った不自由となるのも仕方がない所ではありましょうか。次回その2では、旧線路跡などをご紹介しますので次回もご覧になっていただきたいと思います。