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ジョグジャ地域色(新KCI色)に更新中のM22編成

7月の武蔵野第10陣到着以来のデポック電車区です。急転直下の205系M22,M23編成のジョグジャ転属の動きで寝る暇もない状況ですが、噂されていたジョグジャカラーの全貌が明らかになってきました。一旦は従来のKCI色で現地化改造を受けていたM22,M23編成、既に運輸省試運転、さらには4連試運転まで完了していながら、その直後にせっかく新調したKCI色を剥がし、塗りつぶすという暴挙?に出ています。予算がないないと言いながら、外見だけにはとことん金をつぎ込むインドネシア人根性が丸出しです(インドネシアではペンキ屋が非常に儲かります)。

まずは本題に入る前にこちらから。

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8604Fが運輸省試運転に出発
ほぼ通常ダイヤに戻り入区運用も増え区内は密密・・・

この日、東急8604Fの運輸省試運転(年1回の運輸省証明書更新の為)が設定されており、増結用8007Fにも最近修繕の動きが見られていたことから、まさかの12連復帰も有りうるかという淡い期待もあったのですが、こちらは8連のまま・・・。8007Fは改造線に律儀に単独4連を組んで留置されているものですから、何かの拍子に引っ張り出されて出て来ないかと楽しみにしていたのですが・・・。このまま中間封じ込めですかね。

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8007Fは定位置のまま
隣はM35編成から欠車しているクハ205/204‐45, MM'5070

封じ込めにはもったいないスタイルですので、いっそのこと8007Fをジョグジャで走らせてくださいよ(笑)もう1本は5817Fを4連短縮で!!あ、5817Fといえば私がウォッチングしたこの2時間後くらいにデポックバル~デポック間で自力回送し、デポック電車区に入区しています。おそらく、これが最後の走行となる可能性が極めて高く、このままオフレールされるものと思われます。特別休車のごとく、いつでも走れる状態(リース料を払っていないため、よほどのことがない限り運用には入れられませんが)に整備されていましたが、10月27日が本当のラストランの可能性が高いです。恒例の年度末予算消化(インドネシアの年度末は12月です)のため、今月からKAIでは各地で車両のオフレール及び解体の動きが出ていますので、ジャカルタのKAI所属の電車についても、同様の処理になるのではと思います。

※その後5817Fは一部機器を取り外してこの日の夕方に再びデポックバルに戻ったとの情報あり。しかし近いうちに完全廃車になる公算が高いことに変わりはありません。

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雑草が刈られ整地されました

デポック電車区では2015年にKAI車両(一部KCI車両)のオフレール実績があり、一部含まれていたKCI車両は2017年予算で解体されていますので、現在はKAI車両が野ざらしになっています。この廃車置き場手前側が最近整地されており、新たな廃車両受け入れとも見られます。武蔵野第11陣到着では、ついにデポック電車区が満線となり、一部編成をブカシ電留線に疎開させるなどして対応していましたが、2本がジョグジャ転属となったことで、なんとかキャパシティを維持しています。しかし、第12陣3本を受け入れる余裕はなく、早ければ11月上旬にも1080F、1090F、5809Fと共にオフレール作業が行われるのかもしれません。

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M22,23が4連化される一方、12連化されたM6編成

では、おまたせしました。本日の主役登場です。8604Fの運輸省試運転が発車すると、パズルのような構内入れ替えが開始。まず動き出したのはM6編成。8連を分割し1号車~5号車でM22編成の4両をお迎えに行っていたようです。一瞬、10連化?と思ったら、9両で出て来ました。MM'5051の動力のみでの入れ替えです。

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頭がありませんでした(笑)
ジョグジャに行かないM22の2M2TはM6に組み込まれました

このままポイントの先で折り返してMM'5012及びクハ204‐57の残る11番線?に転線するのかと思いきや、一旦ピットに入ってしまいました。が、少し待っていると再び戻ってきまして、やはり11番線に入りM6編成の12連の組成が完了しました。

M6編成の12連化:204-47, 204-5012, 205-5012, 205-64, 205-63, 204-5043, 205-5043, 205-94, 205-93, 204-5011, 205-5011, 205-47

今日の入れ替えはこれで終わりか?と思っていると、またすぐにポイントが切り替わり、今度は洗浄線からM22が出て来たではありませんか。

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姿を現したジョグジャ編成!!
しかし、前面はまだサーフェイサー状態(笑)

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それにしてもなんだこの色は!?

9月29日のKAI創立記念日に発表されたグループ共通ブランドマーク制定後から、KCIカラーの変更が長らく囁かれており、その第1号となるのが武蔵野第11陣と見られていました。しかし、ふたを開けてみれば通常のKCI色と旧ロゴで出場し、運輸省試運転でようやくロゴのみ更新が為されていました。KAIのコーポレートからは従来からオレンジで、今回もそれがブランドマークに引き継がれていることから、新KCI色は親会社と同じオレンジであるというのが有力説でしたが、ならば武蔵野帯に戻せばいいんじゃないか?ということなのでしょうか。なんと側面はほぼ武蔵野カラーになっています。ほぼというのは、ご覧の通り、腰帯のクリームと茶色(こちらではグレー?)がオリジナルより太くなっているほか、オレンジの彩度が若干暗いような気がします。従来、KCI帯はJR時代の帯の上にそのまま貼り付けていましたので、帯を剥げばオリジナル帯が出てくるわけですが、流石に流用はしていないように見えます。KCIではドアにも帯を回り込ませますから、やはり全体で貼り直さないと、見栄えが悪くなりますからね。一方の上部の細帯はどうでしょう?KCI帯をそのまま剥がしただけのように見えるのは気のせいでしょうか?

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M6,マト66と並ぶジョグジャ行きのM22
スカートまでオレンジ色にするとはこだわっていますね

クハ205‐32もサーフェイサー状態ですがマスキング一式が剥がされており、スカートも再塗装されていました。この色、一定年齢層以上の人なら懐かしいはず・・・。これではKAI DIVISI JABOTABEK時代のリバイバルじゃないですか。ここまで親会社の色を出さなくてもと思うのですが、デディック社長ってジョーナン並みの恐怖政治家なんでしょうか。あとは、一体前面がどのような色になるのかということ。元の銀色風に戻すのか、それともホワイトフェイスにするのか。KCIの赤鬼デザインは踏切事故防止用の警戒色(当初は黄帯部分に蛍光素材を使っていたくらいですし)として採用されているわけですから、ジョグジャの田舎で真っ白にしちゃっていいのかかという気もしないでもありません。実際問題、ジョーナン時代に罐のスカートを格好良いだろうとグレーにしたら、踏切事故が激増して、結局赤に戻すという事態にもなったわけで・・・。警戒色って侮れないですよ・・・。果たしてどんなお顔になるのか楽しみですね。

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慌ただしくまた折り返し
今日は動きが激しいですね

そういえば乗務員扉前の側面部分のみKCI色が残されていますが、これどうするのでしょう。インドネシア国旗のメラプティのイメージという前提があるはずなので、どこかしらに赤は残すとは思いますが、ここだけ旧色が残るともなぁ。まあ、でもこれと前面の白でメラプティにするのでしょうか。

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んん?クリーム帯をさらに追加??

よく見るとクハ204‐32の片側のみ、帯上にあるステンレス板の継ぎ目部分まで帯が拡大されており(近年のP48出場車と同様)、その部分がクリームになっていますね。これが完成形の側面なのでしょうか。この後、M22編成はピットに入ってしまい、何やら整備を開始。どうも日曜日の4連化試運転で本調子ではなかったようで、最終調整と思われます。特に動きがなさそうなので、今回はこれにて撤収。


こんなにもすぐKCI色が見納めになってしまうとは・・・

おまけ
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M21は車輪削正の小屋で前面塗り直し中
(雨期で苦肉の策?)

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10月分P48(全検)入場の6121Fもまもなく出場しそう

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短縮中のキモすぎるH27/14も新ロゴが設置され入区してきました
このまま12連復帰してくれるかな?

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手前の橋から
組成完了したM6編成

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廃車置き場は特に変わりなく
奥側のメトロチョッパは05‐105F,6111F,6126F(復活はあるか?),05‐109F
手前は朝だけ運用で入区した6120FとM51
こちらも密密です

まだご覧になっていない方は、第11陣到着シーンはこちらから。


雨季2020年版もどうぞ。



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