今回はJR京浜東北線205系が営業運転を開始した10月27日に、ラストランを迎えたJR埼京線205系ハエ28編成について綴りたいと思います。
京浜東北線205系は1989年10月27日に営業運転を開始(ヒドい写真で申し訳ありません)

とその前に8年前の今日は・・・
2012年10月27日に、東武鉄道の観光用車両634型が、団体専用列車として浅草駅~東武日光駅間で運行を開始しました。
スカイツリーの眺望が楽しめる曲面ガラスの天井窓が特徴的な東武634型は、既存の6050系のうち6177Fと6178Fを総合車両製作所横浜事業所で改造した車両で、車内の高床化やトイレ・腰掛のバリアフリー対応化を行い、展望窓を設置した観光用車両です。(写真は6050系)

2012年11月29日から特急列車「スカイツリートレイン」で運行を開始、2017年4月16日を最後に特急「スカイツリートレイン」の運行を終了、その後は団体専用や臨時での運行のみとなりましたが、2019年からは行楽期の臨時特急として運行されているほか、栃木県民の日の宇都宮線無料乗車日には普通列車として運行されています。

では本題に入ります。
京浜東北線でデビューした27年後の2016年10月27日に、JR埼京線205系ハエ28編成が営業運転を終了し引退となりました。
ハエ28編成は1989年11月に製造され、浦和電車区に配属、1996年3月まで京浜東北線で活躍した後、川越電車区(現:川越車両センター)へ転属となり埼京線で最後の205系として長きに渡り活躍しました。
ハエ28編成は山手線から転属となった6扉車を組成しない唯一の編成でした(写真は横浜線6扉車内)
6扉車を組み込んだ埼京線205系には前面左側に特製ステッカーが貼られていた
埼京線205系の座席両端の袖仕切りには風除けのアクリル板が装置されていなかった
武蔵野線など一部他路線の205系には風除けのアクリル板が装置された
埼京線205系は、全盛期に32本活躍していましたが、2013年からE233系7000番台の導入が始まり、大半の車両はインドネシアの鉄道会社へ譲渡、一部はJR宇都宮線用に転用改造されました。
埼京線E233系7000番台
宇都宮線用に転用改造された元埼京線205系
編成札がパウチだった頃のハエ28編成
最後まで埼京線で残った205系ハエ28編成は、2014年2月に「さよなら運転」を行い埼京線から引退かと思われましたが、埼京線E233系7000番台への新型保安装置搭載工事で予備車が必要になり、2016年10月27日まで埼京線で最後の205系として活躍しました。

当時、鉄道ファンの間で人気を集める編成のひとつでしたが、まさかの復帰で引退詐欺じゃないかとの声もありました。
埼京線205系さよなら運転を撮影できなかった私にとっては、記録するチャンスが巡ってきたと喜ばしい出来事でしたウシシ
E233系7000番台への新型保安装置搭載工事が終了し、さよなら運転から2年以上活躍した205系ハエ28編成の歴史にピリオドを打つ日がやってきた(工事後は前面窓右下にID××と記載)
最終日は23運用でした※撮影日は2016年4月
ラストランから4日後の2016年10月31日、川越車両センターでは、ジャンパー線などの撤去作業が行われていました。
余談ですが、この日は前日に与野駅付近で牽引していた機関車が故障したため、そのまま置き去りとなった京葉線ケヨ34編成を見る事が出来ました
この日がJR線内で最後の自走となった、まさに本当のラストランだ
28番線に留置された分割前のハエ28編成
翌日には先頭車2両+中間車2両の計4両、残りの中間車6両に分割、先頭車両らのグループは長野総合車両センターで富士急行向けに改造を行い、残りの中間車6両は廃車解体となりました。
2016年11月7日に長野へ配給された元ハエ28編成の先頭車両ら4両
長野総合車両センターで転用改造中の元ハエ28編成
5000形トーマスランド号の後継車両として、ハエ28編成は富士急行に譲渡、現在は2代目トーマスランド号として2018年3月21日から富士急行線で活躍しています。
今年6月に富士急行沿線(田野倉)を訪問した時は、元ハエ28編成に会えなかったので、今度は保存された5000形トーマスランド号を見るついでに元ハエ28編成を撮影したいなと思います。
埼京線をはじめ八高線・京葉線(元山手線)で活躍した205系が富士急で今日も富士山の麓を元気に駆け抜けます。
最近連投続きで申し訳ありませんが、今日の朝7時半にお花関連の記事を予約投稿しています赤薔薇良かったらこちらもご覧下さいウインク

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

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