安全側線だいありー3

いろいろな話をします。

大和路線の電車が阪和線にパクられていた話

そういう記事を書いてほしいという要望がありましたので、不本意ではありますが変なタイトルで失礼いたします。

 

 

さて、皆様は大和路線の電車といえば何を思い浮かべますか?

 

 

やはりウグイス色の103系

 

快速の221系

 

黄色の警戒帯の入った101系や春日色の113系もいいですが…あれは大和路線というより関西本線でしょうか。

 

 

といったところで、今回は221系のお話です。

 

 

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▲快速列車を中心に大和路線で活躍する221系近郊型電車

 

 

大和路線を走る221系は「奈良電車区(奈良支所)」に所属しています。

その数なんと226両!(ウィキペディア情報)

 

 

大和路線のみならず奈良線や、時間帯によっては桜井線・和歌山線

直通運転で大阪環状線と幅広いエリアを走っています。

 

 

そして2010年までは、阪和線きのくに線の運用がありました。

 

 

 

はい、今回は阪和線を走っていた221系のお話です。

 

 

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阪和線鶴ヶ丘駅付近を走る221系快速電車(地上時代)

 

こんな前フリですが、そういうの走っていたよね~という、ただの昔話です。

 

 

私が幼少期のころには、阪和色の113系が日中も快速列車で走っていました。

よく、公園に遊びに行くついでに眺めておりました。

 

時が経ち、物心ついたころには、阪和線の快速列車には221系が走りまくっていました。

2000年から走っていたらしいです。(ウィキペディア情報)

 

 

 

「あぁ阪和線にも221系が居るんだなぁ~」くらいにしか思っていなかったのですが

その後、電車に詳しくなってしまい、鉄道車両には所属とか運用というものがあるんだと知り

阪和線を走る221系大和路線と共通で回しているんだということを知ったのでした…。

 

今でこそ当たり前の話ですが、初めて知った時は驚きました。

 

 

「奈良に所属している電車が、全然関係ない天王寺と和歌山を往復してる…?」

「あんなに走ってるのに、自分のとこで車両を持ってないなんて…。」

 

 

ここで思った感想が、この記事タイトルになります。

ただちょっと住処を離れて走っていただけなので、すごい語弊ですね。

 

 

そんなことを思っていたのも最初だけで

電車ってそういう運用のやり方もあるんだなと 良い勉強になりました。

 

 

 

ここで視聴者の皆様から寄せられた写真コーナー★

 

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鶴ヶ丘駅付近を走る221系。今は高架になってしまった区間です。

たしか地上最終日に記録しに行ったときのもの。

 

 

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天王寺駅阪和線ホームに入線する221系

阪和線を走った221系奈良電車区に所属する4両編成の「NA編成」でしたが、ラッシュ時間帯には2編成を連結した8両で走る運用もありました。

 

 

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新大阪発、紀伊田辺行きの快速列車に入る221系

かつての165系「新宮夜行」の名残とも言えるこの列車も、221系で運転されていました。

写真は西九条駅にて。梅田貨物線経由の列車ですから、真ん中のホームを使用していました。

 

 

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紀伊田辺行き快速列車 天王寺駅にて。

この頃は大和路線阪和線の短絡線が上下線共有の1本しかなかったので、阪和線直通列車は16番線発車でした。

環状線大和路線では見れないオレンジ文字の「快速」種別表示で走ります。

 

 

この紀伊田辺行きの快速、始発駅となる新大阪までの送り込みは回送列車でした。

その回送列車は奈良電車区から出ており、通常関わることのない奈良電車区阪和線の運用の架け橋的な存在になっていたのです。

 

じゃあ逆に阪和線から奈良電車区に持っていく回送もあったと思うのですが、そっちはあまり記憶にありません…。

阪和線から回送でやってきてJR難波経由だったかな…?

情報お待ちしております。

 

 

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2008年3月のダイヤ改正を前に、種別幕がアンダーライン入りのものに順次交換されました。

なんとなく阪和線感が増しました。

 

 

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2009年には前面に車番が入りました。

写真の前4両は220形のみで組成され、編成中にパンタが2つある、俗に言うところの’220系’です。

運用は共通でしたので、’220系’を2つ繋いだ8両編成も見ることができたでしょうね(写真はありませんでした)

 

編成表を見返すと、当時、4両編成の221系は奈良に18編成いましたが、220形のみで組成された4両編成は、4編成しか存在していませんでした。

阪和線運用は、6編成で回していたそうなので、確率的には難しかったのかも…?

 

余談ですが今の奈良には4両編成の221系は29本もいて、そのうち220形のみで組まれた編成は12本もいるそうです。

よく見かけるなと思ってたんです。なるほど…。

 

 

 

 

時代によってほんの少しづつ変化していた阪和線快速の221系

ついに終わりがやってきます。

 

 

2010年12月

225系5000番台デビュー

 

 

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運用当初の写真。ピカピカでした。

 

これで113系を置き換えるのかな?と思ったら、221系の運用を総置き換え。

しかも一気に全部変わると思っていなかったのでビックリしました。

 

 

10年程続いた阪和線を走る221系

特に注目されることもなく、あっさり消えてしまったような気がします。

 

 

こうして無事、奈良に戻った221系

これで車両数にも余裕が出来て、大和路快速は全部8両編成になるんじゃないか!?と勝手な期待をしていたのですが、実現するまで10年かかりました…。

 

 

結局このあと、221系の組成を大きく見直し、2両編成が消滅。

その次のダイヤ改正(2011年3月)で日中の大和路快速・快速の増発を行ったので、その分に充当されたものと思われます。

森ノ宮103系による区間快速運用がスッキリしてしまったのもこのあたりの改正だったでしょうか…。

 

 

ということで、今回の記事タイトルは「大和路線の電車が阪和線にパクられていた話」改め「阪和線221系が走っていた頃の話」でした。

最初からそうすればいいのにね。すみません。

 

 

阪和線を走っていた221系は、奈良の221系を語る上では外せない存在だと思います。

もしかしたらご存知ない方もいるんじゃ…?と思い、記事にしてみました。

 

今思うと、一度くらい紀伊田辺まで乗ってみたかったですね。

 

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▲かっこいいぜ!

 

 

 

 

あと私が好きだった103系阪和線に取られちゃったんですけど、その話もしていいですか?