名鉄一宮駅【愛知県】(名鉄名古屋本線、名鉄尾西線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県一宮市の中心部に位置する名鉄名古屋本線と名鉄尾西線の接続駅かつ主要駅で、東隣にはJR東海道本線の尾張一宮駅が並んでいて、名鉄における一宮市の代表駅である、
名鉄一宮駅 (めいてついちのみやえき。MEITETSU ICHINOMIYA Station) です。
 
尚、2005年1月までの駅名は「新一宮駅」でした。
 
 
駅名
名鉄一宮駅 (駅番号は各路線とも NH 50)
 
所在地
愛知県一宮市 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線尾西線 
 
隣の駅
名鉄名古屋本線 
名鉄名古屋方・豊橋方……妙興寺駅 
名鉄岐阜方…………………今伊勢駅  
 
名鉄尾西線
津島方・弥富方……観音寺駅
玉ノ井方……………西一宮駅 
 
乗換可能駅
JR東海:東海道本線……尾張一宮駅まで徒歩4分
 
訪問・撮影時
2018年4月、6月ほか
 
 

名鉄一宮駅・尾張一宮駅の西口です。南東を望む。西口側は名鉄が管理しています(駅名看板は「名鉄一宮駅」のみ)。
名鉄一宮駅は高架駅で、高架下に駅舎が設置されています。その東側(奥)にJRの尾張一宮駅があります。
西側には駅舎に隣接して駅ビルがあり、名鉄百貨店一宮店が入居しています。
ビルの右側、東西を結ぶ道路の高架下には南口の出入口(バリアフリー非対応)があります。
また、ロータリーを有する駅前広場があり、タクシー乗り場が併設されています。
そして左側の立体駐車場1階には名鉄一宮駅バスターミナルがあり、各方面への路線バス(名鉄バス)が発着しています。
 
 

西口駅前の様子です。西を望む。
駅前は市街地ですが古くから発展していたJR側の東口とは違い、裏口の雰囲気が漂っています。
商店は一定数あるものの多くはなく、他にマンションが複数見られます。駅前には平面の月極駐車場があります。
ちなみに、駅西側には特にこれといったランドマークはありません。
約800m西に一宮市立神山小学校、約900m北西に一宮市立中部中学校、約1.4km西に私立の修文学院(修文大学、修文大学短期大学部、修文女子高等学校)があります。
 
 

こちらは尾張一宮駅・名鉄一宮駅の東口です。西を望む。東口側はJR東海が管理しています(駅名看板は「尾張一宮駅」のみ)。
JRの尾張一宮駅も高架駅で高架下に駅舎があり、東側に隣接して駅ビル「尾張一宮駅前ビル(i-ビル)」があります。
2つのロータリーを有する駅前広場(バスターミナル、タクシー乗り場を併設)もあります。
また、金山総合駅に倣ってか、尾張一宮駅と名鉄一宮駅を合わせて「一宮総合駅」と称する場合もあります。
尾張一宮駅は「JR一宮駅」とも呼ばれる事があります。
 
尚、東口駅前につきましてはJR尾張一宮駅の記事をUPする機会があれば詳細を紹介予定です。
ちなみに東口側は古くからの市街地でビルが多いですが、中心市街地の空洞化により商店は減少傾向にあります。
約800m北東には市名の由来となった尾張国一宮・真清田神社があります。
 
 

高架下1階北側にある中央改札口です。南を望む。
手前は東西自由通路で、右が名鉄百貨店一宮店と西口、左がJR尾張一宮駅の改札と東口です。
有人駅で、常に駅員が配置されているのでインターホンはありません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が並んでいますが、うち数台の手前側には「名鉄」と書かれていて、JR線との誤乗防止に努めています。一部は出口専用通路とICカード専用通路で、窓口に面した右端は幅広通路です。
改札機の両側の手前には自動券売機があり、『manaca』のチャージが可能です。左側にはきっぷうりば(定期券・企画券なども取扱)の窓口があります。
尚、改札内には『manaca』チャージ機と自動精算機がありませんので幅広通路沿いの窓口で精算するか、中2階の南改札口前にある設備で事前にチャージ・精算をする必要があります。
そして改札を入った先に階段とエレベーターがあり、一旦中2階(M2F)に上がります。M2Fには南改札口とトイレ・多機能トイレ、飲料自動販売機があります。
M2Fと2階にある各ホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されています。
改札外の右後方にコンビニエンスストア「ファミリーマート」があります。
 
 

こちらは中2階南側にある南改札口です。北を望む。
左手に南口出入口(階段・上下方向ESあり。バリアフリー非対応)と名鉄百貨店一宮店との連絡口があります。
こちらは常時無人で駅集中管理システムが導入されており、代わりに改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端はICカード専用、閉鎖中の窓口に面する右端は幅広通路です。
改札機の右手前には『manaca』のチャージが可能な自動券売機があります。さらに手前側(写真右)には時計店があります。
改札内には『manaca』チャージ機と自動精算機(磁気券用)があります。
そして改札を入るとM2Fコンコースで、中央改札側と共用です。
 
 

こちらはホームの上を覆っている名鉄協商の駐車場に設置されている駐車場口の駅舎です。南西を望む。
駐車場口は駐車場の利用者だけでなく、名鉄百貨店一宮店の買物客(一般客)も利用可能ですが、駅外からは直接アクセスできません(百貨店経由になります)。
右側の名鉄百貨店に面した南北に出入口があり、名鉄百貨店との連絡口もあります。
パークアンドライドの客には駅舎前の駐車区画の人気が高いようです。
ちなみに名鉄協商の駐車場は名鉄百貨店北側の立体駐車場ビルと駅屋上に展開しており、立体駐車場ビルと駅屋上はつながっています。
 
 

こちらは4階にある駐車場口の改札です。東を望む。
左右に駐車場との連絡口が、右後方に名鉄百貨店との連絡口があります。駐車場口はバリアフリー非対応です。
こちらも常時無人で駅集中管理システムが導入されており、代わりに改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が1通路のみあり、ICカード・磁気券兼用の幅広通路になっています。右側には閉鎖中の窓口があります。
改札機の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機があります。
改札内には磁気券用の自動精算機があります。
改札内外とも『manaca』のチャージができないので、残額不足の場合、入場前ですとチャージ可能な中央改札または南改札に回る必要があり、出場前ですと中2階の南改札前または中央改札口の窓口でチャージする必要があります。
そして改札を入ると通路兼跨線橋で、2階にある各ホームへ下る階段と上りエスカレーター(1・2番線側)、下りエスカレーター(3・4番線側)があります(エレベーターはありません)。
尚、こちらの改札内にトイレ・多機能トイレはありません。名鉄百貨店の設備をご利用下さい。
 
 

駐車場改札の右後方には名鉄百貨店一宮店4階との連絡口がありますが、段差があります。
段差部分は階段しかありませんのでバリアフリー非対応です。
 
 

2番線に設置されている名古屋本線の吊下式駅名標です。
電照式で、バックライトは蛍光灯を使用していると思われます。現在は非電照式に取り替えられているかもしれません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 50)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

こちらは上記の名古屋本線の駅名標の反対側(1番線側)に設置されている尾西線の駅名標です。
駅ナンバリングは名古屋本線と同一です(尾西線・津島~玉ノ井の単独駅は「BS」を冠しています)。
 
 

名鉄一宮駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、南南東~北北西方向にホームが延びています。ホームは緩やかなカーブを描いています。
 
右(西)のホームは右から1番線、2番線の順です。1番線は尾西線専用ですが、長い有効長を利用して南半分(右奥)は津島方面専用ホーム、北半分(右手前側)は玉ノ井方面専用ホームとなっていて、それぞれ4両編成が同時に停車可能です。津島方面、玉ノ井方面とも1番線で、ホームの中央に車止めはなく、場内信号機および入換信号機で制御されています。2番線は名古屋本線の下り岐阜方面で、種別に関わらず岐阜方面へ直通する全ての下り営業列車が発着します。
左(東)のホームは右から3番線、4番線の順です。3番線は名古屋本線の中線で、名古屋方面からの当駅止まり列車(主に豊川稲荷系統の急行)の折り返しを中心に使用していますが、上りの緩急接続(待避列車)や下り回送列車も使用しています。4番線は名古屋本線の上り名古屋・豊橋方面で、基本的に岐阜方面から直通する全営業列車が発着します(一部の待避列車は3番線を使用)。
 
各ホームとも10両対応ですが、現在の営業列車は8両が最長です。この余裕が尾西線の直列停車(縦列停車)のリスクを低減しています。ホームドアは未設置で、ホーム幅は主要駅にしてはあまり広くなく、特に3・4番線の岐阜方は狭くなっています。
ホームの上部を前述の名鉄協商駐車場が覆っていて、その結果ホーム階全体が屋根に覆われていて雨に濡れる事はありません(異常気象時を除く)。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室(1・2番線は2ヶ所、3・4番線は3ヶ所)が設置されています。1・2番線の豊橋方の端には運転関係と思われる事務所(?)があります。ちなみに2018年当時は3・4番線に有人のミューチケットうりばがありましたが、2020年4月15日に営業を終了しました。
また、各ホームの中ほどには中央改札口や南改札口方面の中2階とを結ぶ階段・上下ES・EVと、駐車場のある4階(駐車場口方面)とを結ぶ階段、上りES(1・2番線)、下りES(3・4番線)が設置されています。1・2番線と3・4番線の連絡は中2階と4階の両方を利用できます。
写真は2番線より名古屋本線・豊橋方、尾西線・弥富方を望む。
 
 

こちらは尾西線の1番線・玉ノ井方より津島方を望む。
ホーム中央に両方面の場内信号機と入換信号機が設置されていて、その先に津島方面列車が停車しています。
玉ノ井方面列車は後方に停車します。
現在、津島方面と玉ノ井方面を直通する営業列車はありませんが、このホーム中央部分は回送列車が通過しているのでしょうか?
 
 

名古屋本線上り4番線ホームより東を望む。
名鉄一宮駅ホームの東隣にはJR東海道本線・尾張一宮駅のホームが設置されています。
名古屋方面の都市間輸送では、昭和時代は名鉄の方が優勢でしたが、国鉄末期~民営化後初期にかけて快速列車増発、特定運賃設定などの攻勢を仕掛けて、その結果、本数は互角、所要時間と運賃はJR有利となり、現在、乗降客数においてはJRの方が完全に名鉄を上回っています。但し、JRは快速系が混雑していて着席確率が低いデメリットもあり、ゆとりを求めて名鉄を選択する乗客も少なからず存在するようで、尾西線沿線から名古屋方面へ向かう場合も運賃が通算となる名鉄を選択する人が多いように見受けられました。
 
 

3番線より名古屋本線・豊橋方、尾西線・弥富方を望む。
手前は右から1番線~4番線の順で、先は右の1線(単線)が尾西線、左の2線(複線)が名古屋本線です。
この先、右へカーブした後に尾西線がさらに右へカーブする形で名古屋本線と分かれます。同時に並走していた東海道本線も左へ離れます。
 
名古屋本線は高架区間のまま住宅街の中を南下し、しばらくして右へカーブします。そしてすぐに左へカーブを始めると高架駅である妙興寺駅へと至ります。
 
一方、尾西線は名古屋本線と分かれてから高架区間のまま住宅街の中を南西へ走りますが、しばらくして地平に下りると程なくして観音寺駅(かんのんじえき)へと至ります。現在の観音寺駅は1面1線ですが、観音寺~苅安賀~二子で事業中の高架化工事に関連して苅安賀駅の交換設備(行き違い設備)が観音寺駅へと移設される予定です。
 
 

3番線より名古屋本線・名鉄岐阜方、尾西線・玉ノ井方を望む。
手前は左から1番線~4番線の順で、先は左へカーブする1線(単線)が尾西線、右の3線が名古屋本線で、中央は引上線です。
 
名古屋本線はこの先、右側を走る東海道本線と完全並走状態で高架区間のまま国道155号線をオーバーパスして、市街地の中を北北西へ走ります。やがてJRとともに地平に下りると県道18号をアンダーパスして、右手に日本毛織(ニッケ)の工場やホームセンターコーナン(ニッケコーナンプラザ)を見て走ると程なくして今伊勢駅へと至ります。並走するJR線に駅はありません。
 
一方、尾西線は左へカーブして名古屋本線と分かれ、高架区間のまま稲荷公園の中央部分を北西へ走り、国道155号をオーバーパスすると程なくして西一宮駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が名鉄一宮駅で下車(乗車)したのは子供時代に何度もあり、2011年以降は乗り鉄や宿泊目的で何度もあります。中でも2018年以降は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。子供時代は新一宮駅で地上駅(地平駅)で古臭いイメージでしたが、綺麗な高架駅になり、再訪時に驚きました。ホームの上層に立体駐車場がある事にも驚きました。また、駅前(西側)に名鉄百貨店が移転していた事に驚きました(以前は旧・東一宮駅の位置にありました)。そして2012年にはJR管理の東側駅前に新しい駅ビルが完成し、何十年もかけて東西ともに綺麗な駅ビルが建つ都会的な駅に生まれ変わりました。但し、名鉄側の西口駅前は街路こそ整然としているものの、ビルや商店、人通りは少なく、以前からの駅裏のイメージは払拭できていない印象でした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、東海道本線下り(岐阜・大垣方面)の快速系列車・普通列車に乗り換えて尾張一宮駅で下車すぐです。普通列車も尾張一宮駅には先着します。名鉄で名鉄一宮駅入りされる場合は名古屋駅に隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線・岐阜方面の特急or急行にご乗車になり当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。JR在来線で訪問の場合は米原駅と大垣駅で乗り継いで尾張一宮駅下車すぐです(岐阜~一宮は並行する名鉄に乗り換えて名鉄で名鉄一宮駅入り可能)。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、名鉄とJRの駅構内(改札外)にコンビニがあり、駅前にもコンビニがあります。飲食店は尾張一宮駅側・JR東海系の商業施設「アスティ一宮」内に「モスバーガー」「CoCo壱番屋 (本社が一宮市にあります)」「丸亀製麺」があり、東口駅前に「すき家」があり、名鉄百貨店7階にもレストランがあります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線および名鉄尾西線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は名鉄一宮駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)