皆さんこんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

先ほど、キハ58系急行「きそ」編成整備完了の記事を投稿いたしましたが、これで中央本線の著名な気動車急行4本の整備が完了いたしました。

 

↑左から急行「赤倉」「きそ」「ちくま」「アルプス」です。「きそ」のみ11連、他は12連です。

 

これだけで既に47両もあります…。

 

これらはその運転区間や運転時間から顔を合わせる機会は少なかったですが、こうやって並べられるのは模型ならではですね。

 

さて各編成をおさらいすると、

 

赤倉:キハ58+キハ58+キロ28+キロ28+キハ58+キハ58+キハ58+キハ58+キハ58+キハ58+キハ58+キハ58

きそ:キハ58+キハ28+キハ58+キハ58+キハ65+キハ58+キハ65+キロ58+キロ58+キハ28+キハ58

ちくま:キハ57+キハ65+キハ57+キハ65+キロ27+キハ57+キハ57+キロ27+キハ28+キハ57+キハ28+キハ58

アルプス:キハ58+キハ58+キハ58+キハ65+キハ58+キハ65+キハ58+キハ28+キロ58+キロ58+キハ28+キハ58

 

と、各編成ともにグリーン車が2両入っています。急行「ちくま」は、大阪からの折り返し急行「ゆのくに・越後」の運用で「ゆのくに」「越後」双方にグリーン車を1両組み込む編成であることからキロの位置が分かれているものの、他の3急行はキロが2両続く豪華編成となっています。

 

↑各編成とも2両のキロが自慢の編成です。

 

各急行とも山岳路線に2両のキロを組み込むために編成に工夫が凝らされており、

 

赤倉:グリーン車は2両ともキロ28だが、1両は4VK搭載の2500番台で指定席のキハ58 2両に給電。その他は全てキハ58という強力編成。そのため自由席のキハ58 8両は非冷房とならざるを得ない。

 

きそ:グリーン車は2両ともキロ58で、キハ65から給電を受ける。11連でキハ28は2両しかおらずキハ65が2両入った強力編成。

 

アルプス:「きそ」と同じキロ58であるが、キハ28 2500番台から給電を受ける。その他普通車の給電用にキハ65が2両入っている強力編成。

 

ちくま:グリーン車はキロ27。キハ28 2500およびキハ65から給電を受ける。12連でキハ28は2両しかおらずキハ65が2両入った強力編成。

 

となっています。各編成とも出力を下げずにグリーン車を2両組み込み、さらに「赤倉」以外は普通車も冷房化するための努力が見られる編成です。ちなみに気動車急行「ちくま」「きそ」が廃止された際にキハ65が捻出されたので、これを急行「赤倉」に回せばこれの冷房化が出来たのですが、そういう動きとはならずにキハ65は名古屋・和歌山・向日町・岡山・竹下へと転属しました。急行「赤倉」は先が短いと推察されこれに手を加えるのは避けられたのでしょうか。

 

こうしてみると中央本線は格の高い路線であったのだなと思います。気動車急行は軒並みダブルキロです。分割併合の都合で編成中に2両キロが入る急行は多くありましたが、キロが2両連なる編成は希少でした。私が思いつくのは急行「青島」「きのくに」「赤倉」「きそ」「アルプス」くらいしかありません。一段上昇窓のキハ58系の中で、2連下降窓のグリーン車は編成中でも目立ち、それが2両連なるとなると非常に優雅な編成に見えました。そんな急行が中央本線には3本も集まっています。

 

これら急行は無くなってから既に40年近く経過し当時を知る人も少なくなっています(というか私も当時は赤ん坊でしたが…)。しかし、模型ではこういった古の豪華急行を再現することが出来ます。キハ58系というと末期はキハ58+キハ28の2連でローカル線でのんびりと余生を過ごしているイメージが強いですが、昭和40年代・50年代はまさに黄金時代であったと言えます。今後も懐かしい急行を色々とご紹介したいと思います。

 

それでは次回もお楽しみに!!