皆さんこんばんは、地図子です。
地図子は最近も本田創さんの暗渠さんぽの講座に通っています。
その中で暗渠以外に気になった場所を歩いてみることにしました。
それは・・・荒玉水道です。
はて、荒玉水道とはなんだ?
と思われた方は東京西部の環状8号線と環状7号線の間を見ていただくと、
北西60°にびっくりするほど真っ直ぐな道が伸びているのが分かります。
荒玉水道とは「荒川」と「多摩川」を本来結ぶはずだった道路で、
大正時代に東京の急激な人口増加に伴って多摩川から取水した水を、
直径1.1mの水道管を通すことで東京各地に送ろうとしていました。
実際には荒川まで達することはなく、野方配水塔と大谷口配水塔まで引かれています。
道路としては、世田谷区砧から杉並区梅里までは真っ直ぐのまま残っているのです。
いつもは地形に沿って川沿いをのんびり歩いている地図子ですが、
以前歩いた玉川上水新水路のように真っ直ぐ一本道を歩くのも面白そう。
自然に逆らって、山あり谷ありの道をれっつごー!
多摩川 ↗︎ 野川
さて、今回の荒玉水道を歩く旅のスタートは、地図子愛しの多摩川です。
東急田園都市線・大井町線から砧浄水場までバスに乗ってきたのですが、
乗ってから気付いたのですが40分遅れの1本前のバスに乗っていました。
周囲の道路が車で渋滞していて、バスも全然通れないようです。
多摩川は一時期本当によくサイクリングしていましたが、
荒玉水道の端はいったい多摩川のどこに出るんだろう?と期待していたら、
残土処理をよくやっている区間に出てきました。
東京側にも関わらず周りにお店などはなく、少し殺風景な多摩川からスタートです。
早速多摩川を離れて、最初のポイントである砧浄水場に来ました。
砧浄水場は多摩川の伏流水(川の砂の下を流れる地下水)を緩速ろ過しているそう。
水道施設は見学できるそうなのですがしたことなく、
いつも広大な敷地を外の柵から眺めるばかりです。
この砧浄水場の目の前から、眼科検査もびっくりな真っ直ぐな道路が始まります。
本当に真っ直ぐだったら地平線まで見えるのかもしれませんが、
微妙に角度がついていたり道路の幅が違ったりして、完全には見えません。
荒玉水道を歩いていて早速見つけてしまったもの。
近年地図子から改名した方がいいのでは?というくらいハマってしまっている井戸!
真っ直ぐな道路を歩いていたはずなのに、遠くに発見してしまった・・・!
真っ直ぐな道路でも砧浄水場が見えなくなるところまで来ると、
きもーち登っているような気持ちになります。
そして荒玉水道は直径1.1mの水道管を埋めるために造られたので道幅が狭く、
車が通るのもやっと、お隣の知行院が巨大なお寺に見えてきます。
本日2本目の川、野川に2年半ぶりくらいに出てきました。
真っ直ぐなのが売りな荒玉水道ですが、この辺りは工事中なので少し迂回します。
工事現場の中を覗いてみると、ちょうど水道管に関係する工事をしている!?
野川 ↗︎↗︎↗︎ 仙川
野川を過ぎると、巨大な坂に当たります。
こちらもお久しぶり、多摩川が削った国分寺崖線の壁にぶち当たるのです。
野川ではなく、国分寺崖線との高低差の上に橋が架かっています。
ここで本日3本目の川である仙川に辿り着きます。
国分寺崖線を登った直後なので、結構高いところを流れるんだなという印象です。
そして驚いたのが、あれだけ砧浄水場の話をしてきたのに、
今まで歩いていたのは世田谷区喜多見で台地の上が世田谷区砧のようです。
仙川 ↗︎↗︎↗︎ 谷戸川
住宅街の中の真っ直ぐな道をひたすら歩いてきて、休憩したくなってきました。
草山公園という公園が右手に現れたので休憩しているとこんな看板が・・・!
実は草山公園の下には、さっきの仙川とは別の谷戸川が流れているそうです。
谷戸川も最後は『国分寺崖線を歩く』で見た静嘉堂文庫の中を流れ、
最後は丸子川に繋がる・・・ということでやはりすべては繋がっているのです。
今回の荒玉水道を歩く、はここまでになります!
荒玉水道は地形に関係なく、色々な川と交差するので総集編のようで面白い!
意外と井戸もたくさんあって、ワクワクな地図子です。
この先杉並区梅里、中野区野方、板橋区大谷口・・・とどうなるのでしょうか?
皆さんも荒玉水道を歩いて、高低差を味わいながら川を見てみては?♡♡