なんと、現地ではご丁寧に
バスはこちら
と看板が…あこれはイチゴ狩りの看板ですね😁。嬉しい看板を過ぎて山の裾に、今回目的の廃バスがありました😃。なんと前 面 拡 大 窓を使用していました。
特注の拡大全面窓は最近までハマっていたようで左サイドのガラスは車内に落ち込んでいます。ダッシュボードのあたりは現役当時の面影を残しているので、外観からは僅かな前面窓もこの位置から観るとかなり広かった事が分かります。
左側最前列席(マニア席・オタ席)には車掌台窓が無いので現役当時はワンマン車として活躍していたようで、メーター左側には方向幕・料金表操作機を撤去した跡、整理券・障害物灯も残っています。
宮崎2い1699
日産ディーゼル5RA110(1969年)
バスラマインターナショナルNo.34より
高度成長期に入り、ガラス加工技術が向上し、自動車用ガラスの大型化が図られました。1969年頃より従来のガラスより天地方面へと拡大した車輌が登場し、早速宮崎交通や伊豆箱根鉄道の急行バスや観光路線に使用されました。なお、日産ディーゼル5RA104は高出力エンジンUD5を搭載した車輌です。民生デイゼル工業(現在のUDトラックス)は創業以来、生産を続けていた独:クルップユンカース社のライセンス生産品だったKD型エンジンを搭載していました。このエンジンは対向ピストン式エンジンを搭載しますが、1)背が高い、2)騒音が高い、3)製造コストが高く評判は芳しくありませんでした。
回転速度が1800rpmと低く最高出力もKD2型(2気筒)は70ps、KD3型(3気筒)は120psと低く1950年以降に進展する国産バスの大型高速化傾向にそぐわないと判断され新設計の2ストロークディーゼルエンジン開発を急ぎました。
KD型エンジンは長年の設計速度である1500rpm から 1951年に1800rpmへ引き上げ、20%の速度向上に成功して急場を凌いだものでした。
改良し独自の2ストロークディーゼルエンジン:UD型エンジンシリーズ(直列3気筒:UD3・直列4気筒:UD4・直列6気筒:UD6)を発売します。UDエンジンの名前は掃気方式の特徴であるUniflow scavenging Diesel engineの頭文字のUDから命名されました。
この新UD型エンジンは頭上弁式ユニフロー掃気の新方式を採用したためエンジン出力が大幅に増大し回転速度も1800rpmから2000rpmに高速化されます。
2ストローク・直列5気筒という今日から見れば特異なエンジンですが、総排気量6,182ccと小排気量ながら高出力を出す(215ps/2400rpm)ため
西武バスや関東バスなど一部ユーザーで大量導入されました。
西武バスや関東バスなど一部ユーザーで大量導入されました。
同社はこれら小さい方の2種類のエンジンを搭載した 2クラスのバスシリーズに搭載し同時発売されました。UD3型3気筒エンジンを搭載した車輌は日産自動車製の5~6㌧積トラックに、UD4型4気筒エンジン(150PS)は 7.5㌧積トラックに搭載され1955年に発売されました。
貴重なUD5エンジンはそのまま残されて居ました。4ストロークディーゼルエンジン(特にいすゞDA系や日野DS系エンジン)は汎用エンジンとして再利用されますが、2ストロークディーゼルエンジンは余り再利用することは見かけません。
特注の拡大全面窓は最近までハマっていたようで左サイドのガラスは車内に落ち込んでいます。ダッシュボードのあたりは現役当時の面影を残しているので、外観からは僅かな前面窓もこの位置から観るとかなり広かった事が分かります。
左側最前列席(マニア席・オタ席)には車掌台窓が無いので現役当時はワンマン車として活躍していたようで、メーター左側には方向幕・料金表操作機を撤去した跡、整理券・障害物灯も残っています。
登録番号は相模2い1379…メーカープレートは無かったのですが、バスラマNO112を見たら…
相模2い1379
日産ディーゼル5RA104(1969年)
静岡県内
2020年10月17日