和光市駅【埼玉県】(東武東上線、東京メトロ有楽町線、副都心線。2020年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
埼玉県和光市中心部に位置する東武東上本線【東武東上線】、東京メトロ有楽町線、東京メトロ副都心線の駅で、有楽町線と副都心線の起点駅でもあり一部の列車が東武とメトロの相互直通運転を実施しており、そして南口に新しい駅ビルが完成して駅の姿が一変した
和光市駅 (わこうしえき。Wakoshi Station) です。
 
 
駅名
和光市駅 (東武鉄道の管理駅)
 
所在地
埼玉県和光市
 
乗車可能路線
東武鉄道:東上本線 【東武東上線】
東京メトロ:(※) 有楽町線副都心線
(※) 有楽町線と副都心線ですが、和光市駅~小竹向原駅の間は二重戸籍区間です(線路を共用しています)。
 
隣の駅
東武東上本線 (TJ 11)
池袋方……成増駅 (東京都)
寄居方……朝霞駅  
 
東京メトロ有楽町線 (Y 01)
新木場方……地下鉄成増駅 (東京都) 
 
東京メトロ副都心線 (F 01)
渋谷方……地下鉄成増駅 (東京都) 
 
訪問・撮影時
2019年8月、2020年3月
 
 

 

和光市駅は半高架式の駅で、高架下(半地下。駅構内1階相当・駅ビル地下1階相当)に駅舎があります。
南北に出入口があり、南口には立派な駅ビルがそびえています。
この南口駅ビルは2020年に完成し、1階に出入口があります。駅外と駅舎の間には高低差があり、階段、上下方向エスカレーター、エレベーターが設置されています。
駅ビルの低層階には東武系の商業施設「EQUiA PREMIE和光 (エキアプレミエ和光)」があり、高層階には「和光市東武ホテル」が入居しています。
また、南口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、南口バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。
駅前広場の西側、歩行者用スペースの一角には交番が設置されています。
上写真は南東側より撮影、下写真は南西側より撮影。
 
 

 

南口駅前の様子です。上写真は南東を、下写真は南西を望む。それぞれ後方に駅ビルと南口出入口があります。
駅前は繁華街になっていて、商店、居酒屋などの飲食店、診療所、銀行などが立ち並んでいます。
駅前エリアを離れると住宅街が広がっています。意外と駅近くにも戸建住宅が見られます。
駅の南約250mには商業施設「和光ショッピングプラザ」があり、「イトーヨーカドー和光店」などが入居しています。
そして駅の南南西約1.1kmには和光市役所がありますが、アクセスは路線バスが便利です。本数も多いです。
 
 

こちらは北口です。東を望む。
写真では分かりづらいですが、駅リニューアルを機に駅名看板が新しいデザインの物に掛け替えられました。
北口には駅ビルがなく(東側にトップツアーズの建屋がありますが)、出入口が丸見えになっています。
駅外と下方にある改札階との間は階段とスロープで結ばれています。
また、北口に駅前広場はありませんが、道路の幅が広くなっており、所狭しとバス停留所が設置されています。
尚、路線バスは西側を南北に延びる幹線道路から出入りしており、また東側は道路が狭すぎて通り抜けができないため、出入口東側(写真左前方に停車しているバスの奥)にバス専用のターンテーブル(転車台)が設置されています。
 
 

北口駅前の様子です。西を望む。左手に北口出入口があります。
北口側は昔ながらの佇まいで、南口駅前と比較して雑然とした印象です。
さすがに主要駅の駅前なので北口側にも商店が点在していますが高層ビルやマンションは少なく、戸建住宅エリアが駅前まで迫っています。
但し、地図を見る限りは北口側にも再開発(区画整理)の波が押し寄せているようで、将来は北口駅前の姿が一変しているかもしれません。
 
 

1階(半地下階。駅ビル地下1階相当)にある改札口の様子です。東を望む。
右側に南口や「EQUiA PREMIE和光」に通じる階段・上下ES・EVが、左側に北口に通じる階段・スロープがあります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が7通路あり、中央の3通路が出口専用、左から2番目が車いす用の幅広通路です。
そして右端にはカウンター形式の窓口が設置されている有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機がありますが、東武線専用の券売機と東京メトロ線専用の券売機があるので、行先により券売機を選択しなければなりません。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。改札外は「エキアプレミエ和光」の2階にあります(多機能トイレあり)。
そして地上にある各ホームとの間は階段、上りエスカレーター、エレベーターで結ばれています。
また、改札エリアにも「エキアプレミエ和光」のテナント店舗が入居していて、右側(南口側)にはコンビニ「ファミリーマート」が、左側(北口側)には「スターバックスコーヒー」があります。そして後方(通路の反対側)には「とんかつ新宿さぼてん」などのテイクアウト店が4店舗並んでいます。
尚、改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

東武東上線下り1番線に設置されている時刻表、路線図と一体になった建植式の駅名標です。
電照式で、バックライトはLEDです。
東武標準のデザインで、東武東上線のラインカラーである紺色が使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (TJ 11)。
尚、1番線と4番線は東武東上線のみを走行する列車しか発着しないため、池袋方の隣駅は「成増」しか書かれていません。
ゆえに駅番号も東武のものだけが表示されています。
ちなみに当駅は1934年の開業時~1951年は「新倉駅」を、1951年~1970年の間は「大和町駅」を名乗っていましたが、1970年に市制施行されて和光市が誕生した直後に現在の「和光市駅」へと変更されました。
 
 

こちらは東京メトロ有楽町線・副都心線の列車が発着する3番線に設置されている駅名標です。
和光市駅は東武の管理駅なので、駅名標は東武仕様のデザインになっていますが、メトロ線部分の矢印は有楽町線のラインカラー(上。ゴールド)と副都心線のラインカラー(下。ブラウン)になっています。
駅ナンバリングは東武の「TJ 11」の他に有楽町線の「Y 01」、副都心線の「F 01」も併記されていて賑やかです。
 
 

和光市駅は島式ホーム2面4線の半高架構造で、ホームは2階扱いになっています。東南東~西北西方向にホームが延びています。
 
右(南)の島式ホームが右から1番線(池袋方面からの東武東上線下り小川町方面)、2番線(地下鉄線からの当駅止まりと東上線下り方面への直通列車が発着)の順で、左(北)の島式ホームが右から3番線(東京メトロ有楽町線新木場方面・東京メトロ副都心線渋谷方面~東急東横線~横浜高速鉄道線方面で、東上線川越市方面からの直通列車、当駅始発列車ともに発着)、4番線(東上線上り池袋方面)の順です。
尚、東上線・池袋方およびメトロ・新木場方(渋谷方)には渡り線が存在せず、東武線内列車の発着は1・4番線、メトロ線内列車(東武線直通列車を含む)の発着は2・3番線に限られ、東武線内列車同士の待避・緩急接続は不可能です。一方、当駅から小川町方は3駅先の志木駅まで複々線になっていて、2・3番線から分岐する複々線の内側線(緩行線)と1・4番線から続く外側線(急行線)との間には当駅から少し先の地点に両渡り線がそれぞれ存在し、東武~地下鉄直通列車や東武線内列車が内側線を走行する際に使用します。2・3番線の終端方(後方)は東京メトロの和光検車区に続く回送線になっていますが、途中までは引上線の機能を有しており、当駅止まりの列車の一部は検車区まで行かずに引上スペースで折り返します。そのため、2番線と3番線の終端方、複々線の内側線が分岐した先の回送線に入った地点には両渡り線があり、折り返し地点のすぐ先にも両渡り線が設置されています。
 
有効長は10両分で、全ホームにホームドアが設置されています。ホームドアの色は1・4番線の可動部分が東上線の紺色に、2・3番線の可動部分の一部が有楽町線のゴールドに塗られています。
ホーム幅は全体的にかなり広い部類ですが、下り1・2番線の寄居方(右後方)はやや狭くなっています。各ホームの両端には業務用の建屋があり、おそらく小川町方(寄居方)のホーム直上にはメトロの乗務員用詰所があると思われます。
上屋は各ホームとも全10両分に設置されています。
そして、各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
写真は2番線より東武東上線の池袋方、東京メトロ線の新木場方(有楽町線)と渋谷方(副都心線)を望む。
 
 

 

上写真は1番線より東武東上線・池袋方を、下写真は2番線より東京メトロ有楽町線・副都心線の新木場方・渋谷方を望む。
ホーム端に建屋があるため、ホームの先を撮影するのが難しいですw
平坦な外側2線が東上線、上り勾配になる内側2線が有楽町線・副都心線です。
この先、有楽町線と副都心線が高架橋へと上がり、東上線の下り線をオーバークロスして南2線がメトロ、北2線が東武の線路別複々線の形(正確には複線区間同士の並走)になります。東上線は和光市駅から池袋駅まで複線区間となります。ちなみにオーバークロスの手前で東京外環自動車道と県道88号線をオーバーパスしています。線路別複々線の形になった後は起伏の大きい台地に広がる住宅街の中を掘割区間で走り抜け、やがて右へカーブして進路を南東に変え、白子川を渡った直後に東京都板橋区に入り、メトロ線が地下トンネルに入って東上線と分かれます。東上線はその後、上り勾配で住宅街の中を南東へ走り、やがて平坦になって市街地に入ると程なくして急行停車駅である成増駅へと至ります。
 
一方、メトロ線は地下トンネルに入ってから右へカーブして住宅街の直下を南下しますが、すぐに左へカーブして川越街道(国道254号)の地下へ入って進路を南東に取ると地下鉄成増駅へと至ります。
 
 

こちらは3番線に停車中の車内より東武東上線の小川町方・寄居方、東京メトロ有楽町線と副都心線の終端方を望む。
写っているのは2番線(左)と3番線で、1番線(下り急行線)と4番線(上り急行線)は外側を走行しています。
すぐ先で左右に複々線の緩行線が分かれ、その先に東京メトロ和光検車区への回送線が延びていますが、前述の通り回送線を引上線として利用しています。回送線はその先で左へ急カーブして東上線の下り線(緩行線と急行線)をオーバークロスし、和光検車区へと至ります。
 
東上線はこの先、前述の通り志木駅まで外側が急行線、内側が緩行線の方向別複々線になります。下り勾配で住宅街の中を走り、平坦になった頃に下り線は前述の和光検車区への回送線をアンダーパスしてすぐ先で朝霞市に入ります。その後は大きく右へカーブしながら築堤高架で住宅街の中を進み、やがて平坦になると針路を北北西に変え、市街地が見えてくると程なくして朝霞駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が和光市駅で駅の外に出たのは少なくとも2008年、2013年、2019年、2020年の4度はあります。2008年は副都心線の乗りつぶしのため、2013年はメトロ線の駅や車窓風景撮影のため、そして2019年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。当時は南口駅ビルが工事中だったため、翌2020年に東上線に乗車した際、頭駅で途中下車して完成した新駅ビルを撮影しました。駅は2面4線と大規模で、ホームドアが整備されていました。南口駅前は都会的な景観で、商業施設も多く人通りが絶えませんでした。一方、北口側は若干ローカルな雰囲気も感じられましたが、人通りは多かったです。
 
新宿駅からですと山手線or埼京線or湘南新宿ラインで池袋駅まで行き、東武東上線の快速急行以下の種別に乗車して当駅下車です。但し、普通列車は早朝・深夜を除き当駅に先着しませんのでご注意下さい。あるいは新宿三丁目駅から東京メトロ副都心線の快速急・急行(Fライナー)・各駅停車、和光市行きor東上線直通列車にご乗車になり当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅へ。品川駅下車の場合は山手線外回り(渋谷方面)に乗り換えて池袋駅まで行き、東武東上線に乗り換えれば到達可能です。東京駅下車の場合は山手線内回り(上野方面)に乗り換えて池袋駅まで行き、東武東上線に乗り換えれば到達可能です。他に有楽町駅で有楽町線に乗り換える方法や東京~池袋で丸ノ内線を使い、池袋駅で副都心線or東上線に乗り換えるルートもあります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内にコンビニがあり、駅前にも複数のコンビニがあります。一方、飲食店もチェーン店を含めて駅周辺に多数あり、カフェも多く立地していますが、「マクドナルド」「吉野家」といったメジャーな店舗はなく、埼玉県発祥の「日高屋」もありません。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。
東武東上線、東京メトロ有楽町線、東京メトロ副都心線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は和光市駅でも下車されてみて下さい!
 
(参考:東武鉄道のHP、東京メトロのHP、「EQUiA PREMIE和光」のHP、Google地図、Wikipedia)