今日は朝から秋晴れでした。仕事は休みで、家でのんびり過ごそうと思っていたら、9時過ぎに水道の蛇口をひねると、弱々しくほんの少し水が出るだけ。
9時から11時までマンションの給水ポンプ点検のため断水だったことをすっかり忘れていたことに気づき、家に居られないので、外出することにしました。
ミニトリップに行こうかなと、頭にあった行き先は2ヶ所。
一つは、西武池袋線、ラビューレッドアロー 001系の走行写真を撮ること。
もう一つは、10月13日から始まった、旧新橋停車場跡の鉄道歴史展示室の企画展「走るレストラン〜食堂車のものがたり〜」を見ること。
2ヶ所を回ることにしました。
西武池袋線の特急は、平日の日中は1時間に1本で、今からだと11時30分発の池袋発と11時47分池袋着が狙える。
効率的に撮るためには、池袋の次の駅である椎名町駅下車がいい、と決まりました。
まずは、池袋駅へ。
〈池袋駅で発車待ちのラビューレッドアロー〉
東京近郊の私鉄沿線は、どこも住宅やビルが林立していますので、相当ロケハンしないと、撮影適地は見つかりません。
それで今回は、椎名町の駅のホームで撮ることにしました。
下り特急は、定刻どおり11時33分、椎名町駅を通過。
〈今では珍しくなったレール状の鉄骨を組んだホーム上屋根〉
上り特急は、11時44分頃通過予定なので、駅からあまり離れたところには行けません。
改札口を出て、駅前の池袋寄りの踏切で待つことにしました。
進入してくる列車は、山手通りの道路橋の陰になり条件が良くないので、過ぎゆく列車狙いです。
たまたま、今日は、朝、西武ホールディングスの社長さんがテレビに出演していて、
「行くのが楽しくなる駅にしていきたい」と発言されていました。
電車の写真を撮るだけでなく、駅周辺の街の様子を観察することも楽しみのひとつなので、近場ですが、周囲を少し歩いてみました。
駅北側には、小さな商店が狭い路地裏にも広がっていて、懐かしい光景が見られました。
昼食は、ここで味噌ラーメン。
100均では、先の折れ曲がったピンセットを買いました。
〈乗車まえに、椎名町駅跨線橋のガラス窓ごしで1枚〉
続いて、池袋駅に戻り、山手線外回りで新橋駅へ。
新橋駅から歩いて行くと、香川県と愛媛県の合同のアンテナショップがありました。
中に入ってみると、かなりの人だかりでした。
栗ごはんの素とネーブルリングを買いました。
旧新橋停車場は、汐留シティセンタービルの前庭に位置し、駅舎を復元した建物内に鉄道歴史展示室が入っています。
ここを訪れるのは、今回が初めてです。
文献や写真が中心の静かな、真面目に鉄道史を学びたい人向けの展示に徹していて、好感がもてます。
平日であることもあって、見学者は私一人でした。
企画展は、120年前の日本最初の山陽鉄道時代から現代の四季島まで、時代を追って食堂車の様子や歴史的背景などが資料 展示されていますが、私の一番の興は、151系こだま号、新幹線100系、ブルートレイン20系客車の時代の食堂車です。
ビデオ展示もあり、どの時代のビデオかを選べるようになっていました。
もちろん、「あさかぜ2号」1972年(昭和47年)頃を選び.じっくり視聴させていただきました。
東京駅で食材等を積み込み、デーブルクロスを敷き、緊張の発車時刻を過ぎると、次々とやってくるお客様の対応で、ウェートレスは大忙し。
ビデオでは、愛情を込めて、ウェートレスを「娘たち」と呼称しているのが、時代を感じさせます。
その娘たちの就寝時間は、1時から5時までのわずか4時間。ナレーションにもありましたが、「なんとも過酷な職場だこと。」
また、国鉄は採算度外視で純粋なサービスとして食堂車を営業していたとも伝えていました。
今の時代に復活することは絶望的と納得しつつ、懐かしさいっぱいになりました。(もっとも、ブルトレの食堂車を利用したことなど、たったの1度もありませんでしたが。)
楽しい時間を過ごさせていただき、展示室を後にしました。