皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。
最近ネットの鉄道ネタでは、武蔵野線の205系が全車引退したという話題が非常に多くを占めていました。武蔵野線が無くなると現在205系が残っているのは、仙石線・宇都宮線・日光線・南武線・鶴見線・相模線・奈良線となり、4連以上の編成は無くなってしまいました。よって大都市圏を長編成で活躍していた姿は最後となってしまいました。
ということで、ここで最後の武蔵野線205系の活躍をアップするのが普通なのでしょうが、あいにく私はそういった時事ネタの写真など持ち合わせていません。ですので、これら武蔵野線の205系が今後活躍する地の状況を見てみましょう。私が持っている写真はそういうのしか無かったものですから…。
↑ジャカルタ中心部にほど近い「スディルマン」駅を発車する205系です。私がジャカルタに居たのはシンガポールに移動する前の2017年までです。この編成は元埼京線のものでした。
↑こちらは東急8500系です。(確か) この当時は205系の数量もまだ今ほどは多くなく、日本製の様々な形式が入り乱れている印象でした。
↑車内です。東南アジアというと日本からの中古車はボロボロという印象がありますが、インドネシアは比較的大事に車両を使っている印象です。床も綺麗です。というのも…
↑運用中に掃除のおじさんが床をモップ掛けしています。この国では人が汚すという前提で、こまめに掃除が入るようになっています。
この写真では比較的空いていますが、混雑してくるとシートには優先席とか関わらず老人子供女性のみが座るようになり、大半の男性は立ってしまいます。民族性とでもいいましょうか、こういうところは感心します。
↑終着駅の「ボゴール」という駅に到着です。隣には営団の電車が止まっています。
↑営団05系でしたっけ? インドネシアでは投石のいたずらが多いので、正面窓には鉄格子(正確にはエキスパンドメタル)が入っています。
この日はボゴールにある植物園に遊びに行きました。
そして帰りは…
↑切符は自動化されておりカード式になっているのですが、
1. 一旦Suicaのようなカードを購入
2. 次に、そのカードに自動券売機のような機械で乗車駅・降車駅の情報を登録、お金を払う(要するに切符を購入するのと同じ)
3. 自動改札機を通過する
降りた際は
4. 自動改札機を通過する。
5. 大半の客はカードを返却しお金を返金してもらう
という、なんとも無駄な動きをしていました。日本のSuicaのようにある金額をチャージし、乗降の度に利用額が引かれるというシステムではありません。
そのため、窓口ではカードを購入する行列、そして券売機で乗降駅を登録する人でごった返しています。
これは2017年の状況で、今でも同じことをやっているかどうかは分かりませんが、なんとも効率の悪いシステムです。しかしこの国の人たちはのんびりなのでだれも文句を言いません。
↑自動改札ですが、不慣れな人が多いので駅員が立っており、客が「ピッ」とするのを手助けしています。これでは有人改札と同じなのでは!?
これと似た例で、駐車場の自動発券機の前にも人が立っており、車が来るとそのおじさんがボタンを押して発券し、ドライバーに手渡ししたりしています。全く自動発券機の意味がありません。また、高速道路の料金所もカード化されていますが、日本のETCのように減速し通過すると金額が引かれるのではなく、一旦ゲートの部分で停車してカードをタッチ式のカードリーダーにかざし、領収書ボタンを押して領収書を受け取ってから進むという、全く効率化の図られていないシステムになっています。そのため料金所では常に渋滞しています。
さて、話がそれましたが駅に入りましょう。
↑駅のホームにはこのような構内踏切が多々あり、遮断機もありません。また、この部分に停車してもドアは開きます。危ないったらありゃしないです。一応警備のにーちゃんは立っていますが。
このように、安全に対する意識は日本とは全く異なります。どちらが正しいとかどちらが良いとかそういう次元ではなく、常識が全く異なるとでも言いましょうか…。
↑ちょっと時期は違いますがこちらは今年の撮影です。ジャカルタの空港鉄道からの様子です。線路敷内に普通に人がいるし、線路敷内がゴミ捨て場になっています。
↑線路敷内には不法建築の家が沢山建っており、犬走りが家までの通路になっています。柵もありません。
ですのでこの空港連絡列車は大してスピードが出せずノロノロと走っており、高速道路を経由するバスと比べ時間的優位性はあまりありません。ただ、道路は時に有り得ない大渋滞を引き起こしますのでその場合にはこのノロノロ空港列車が優位になりますが。
ということで、結局武蔵野線の205系とはかけ離れてしまいました。
武蔵野線の205系も、このようなインドネシア・ジャカルタの鉄道で第二の活躍をするのですね。事故に巻き込まれることなく長く活躍すると良いですね。
それでは次回もお楽しみに!!