しなの鉄道北しなの線の115系普通列車が夕闇を駆け抜けて行く様子をスマホの動画で撮影してみました。
 妙高高原~黒姫間にて。
 本当は暮れゆく空に影絵のように鎮座する妙高山を背景に撮影したかったのですが、この場所では山を入れようとすると上信越自動車道の高架が手前に入ってしまって鬱陶しいのでやめました。

「秋の日は釣瓶落とし」などと申しますが、先月訪れたときにはまだ夏の残り香もあって日本海側に沈む夕日を背景にJR東日本信越本線をゆくE653系特急「しらゆき」JR貨物EF510型電気機関車が牽引するコンテナ列車などを撮影できましたが、いまの時期では夕日は水平線に沈んでしまっていることでしょう。

 鉄道に限らず、写真を撮影するときには快晴で順光となる時間が理想ではありますが、シーンとして解釈を広げると条件が悪い中での画像ならだからこそ生活の匂いや物語が脳裏に浮かんでくることも確かなことで、自分の中では簡単に「ボツ」にして消去する気にもならないのです。

 夕闇での撮影、しかも逆光気味なので動画を切り取って静止画にすると画像は粗くなってしまいましたが、稲刈りの終わった田圃の向こうを通る列車のすがたからみなさんならどんなことを物陰を連想するでしょうか?
 山あいを抜けてきた妙高高原発長野行普通列車が前照灯を光らせて姿を現しました。


 おそらく…上り列車であるこの列車には時間的に勤め帰りや下校中の高校生はそれほど乗車していない(高田や新井まで通っている人たちを除けば…)と思われます。


 この列車は終点の長野駅に到着して折り返しやってくるのか、それとも長野発の戸倉・上田方面への列車に化けるのかわかりませんが、回送列車にならない限りは私の目前を通過しているときの姿とは違ってかなりの数の乗客を乗せていることでしょう。


 仕事で疲れてうたた寝をしているサラリーマン、参考書やノートを開いて勉強している高校生、どこかを観光してきたであろう初老のグループが見てきた風景の美しさの話を咲かせ、ひとり旅をしている人はぼんやり車窓を眺めている…そんな光景が脳裏に浮かんできます。


 新型車両の導入が発表され、既にライナー列車や土休日を中心に運転される有料快速列車では新型のSR1系が活躍しています。老朽化が進む115系の廃車がしなの鉄道でもいよいよ始まっています。
 MT54型主電動機の音を唸らせて駆けてゆく115系をこの沿線で見られなくなるのも、いかにも寒冷地仕様の国鉄型電車のタイフォンとホイッスルの音が聞けなくなるのもそれほど遠いことではないでしょう。

 さて、タイトルの「○○が好き」…私は「汁物が好き」というわけで、今日は新潟県妙高市新井の人気豚汁店「とん汁たちばな」にお昼ごはんを食べに行ってきました。

「とん汁ラーメン」が人気メニューですが、上野駅から朝一番の北陸新幹線で来たので朝食は長野駅構内の「ナカジマ会館」の立ち食いそばを食べただけでしたからお腹が空いていてたので「とん汁定食」(大盛)にしました(店内撮影禁止。自分が注文した料理とお品書きのみ撮影可)。

 食後は県道30号線を柿崎方面に少し走ったところにある郷土食(調味料?)の「かんずり」のお店へと向かいました。
 戦国時代の英雄・上杉謙信の陣中食と伝わるかんずりは唐辛子を雪にさらして麹と寝かせて熟成される雪深い越後らしい食品です。
 信越国境には「笹寿司」など上杉謙信にまつわる郷土食が伝えられています。




 職場の部下が秋田に帰省したので私が気に入っている秋田県内限定のお酒を買ってきてほしいとお金を渡してお願いし、その手間賃というわけではないけれど、かんずりの6年ものと何故か罰ゲーム用に雷ソースを購入して帰りました(笑)。