European Rail Timetable (ヨーロッパ鉄道時刻表)October 2020 NEWSLINE の日本語抄訳です。
先日英国から手元に時刻表の冊子が届きましたので、ヨーロッパ鉄道の最新情報として、
数回に分けてNEWSLINEの抄訳を掲載します。
WELCOME
- コロナウイルス流行のピーク時に広範囲でキャンセルされたことを受けて、ヨーロッパ全域での鉄道サービスの再開プロセスがここ数週間続いている。ほとんどの国では、社会的距離を保つための規則が引き続き適用されており、公共交通機関でのフェイスカバー着用が義務づけられている。
- 現在、多くの渡航制限は緩和されているが、今後数週間の間に公共交通機関を利用する予定がある場合は、訪問予定国の最新要件を確認しておくことを推奨する。各国間の渡航制限は異なり、予告なく変更される可能性がある。そのため、旅行を計画する前には政府の公式な旅行アドバイスを参考にすることが特に重要である。
- 現在も適用されている一部の変更やキャンセルは紙面内に反映されていない場合がある。特に国や地方でロックダウンが発生した場合には、短期間での変更が生じる可能性があるため、注意が必要である。
- 国際列車については、12月のダイヤ改正情報に基づいて最新情報を更新・掲載している。11月のデジタル版では、さらに多くの情報が入手可能になり次第、順次更新される予定である。
空港への連絡線関連
- 大幅に開業が遅れていたドイツ・ベルリンのブランデンブルク空港が、ついに10月31日にオープンする。この日から、現在ベルリン・シェーネフェルト駅経由で運行されているすべての列車は、新しい空港の最寄駅であるブランデンブルク駅経由の運行となる。これに伴い、一部列車の時刻に若干の調整が行われる予定である。
国際列車関連
- ユーロスター ユーロスターは週単位でダイヤを監視しつつ、現時点ではロンドン、パリ方面にそれぞれ1日2〜4本運行している。特にロンドン〜ブリュッセル間は1〜2便が運行されており、毎日運行されるロンドン発11:04発のアムステルダム行き列車もこの中に含まれている。8月にはマルヌ=ラ=ヴァレ=シェシー(ユーロディズニーランド最寄駅)への運行を一度再開したが、再び運休となり、少なくとも2021年1月までは運休が続く見込みである。
- 現在、ユーロスターはエブスフリート駅、アッシュフォード駅、カレー・フレトゥン駅には停車していないが、カレー・フレトゥン駅については12月12日から停車が再開される予定である。ただし、エブスフリート駅およびアッシュフォード駅では、2022年まではユーロスターのサービスを利用できない。
- その他の国際列車 チューリッヒ〜ザグレブ間の夜行列車(EN40467/EN414)は、10月初旬からシュヴァルツァッハ〜ザグレブ間で迂回運転されている。経路は従来のヴィラッハ経由からグラーツ経由に変更され、この影響でザグレブ駅での時間調整が行われるとともに、リュブリャナは経由外となっている(Table86参照)。
今回は以上です。つづいて、ヨーロッパ各国の最新情報です。
参考情報:European Rail Timetable Octorber.2020 Produced by European Rail Timetable
※原文は下記からも入手できます。 ERT Newslines Oct 2020
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