こんにちは。

今日はNゲージ鉄道模型、先日のKATO4番に続き複線片渡りポイントもトングレール先端を切断するテストを行っています。脱線対策です。4番と同じじゃないの?...と思いきや、トング以外の所であれこれあったんです。

 

問題を起こしやすいのはこの区間、複線片渡り(KATO 20-231右 左は20-230)が2本続く場所です。線路は手前2本が複線の本線、一番奥が1,4階層からのアプローチ線で単線扱い、両方向の運転を行います。4番ポイントは分岐側への進入を極力減らすレイアウトにしていますが、複線片渡りは進入しなきゃ渡り線通過できない(そりゃそうだ)ので、そうはいきません。

坂の途中に同じ線形を敷設して失敗したり

4階層からのアプローチ線下り運転の信頼性向上でダブルクロスに交換したり

と、これまでも色々ありました。ここでも渡り線通過時に脱線するケースがあったので、

先日の4番と同じようにトングレール先端を切断

しています。写真から先端が斜めになっているのがお分かりいただけると思います。

 

この写真はポイントの位置をずらしてテストしていた時のものです。赤いリード線が上から伸びています。何でポイント位置をずらして..こうせざるを得ない”事情”があったんです。

 

複線片渡りポイントは、この4番ポイントを2本繋いだのと同じ寸法です。なので類似の筈 と4番ポイントで先にテストしていました。明らかに効果有だったので複線片渡りにも実行します。

 

こちらは複線片渡りの裏蓋を外したところ、星形の変なネジではなく、普通のプラスドライバーで開けられます。トングレールの留め具を外して、レールを浮かせて切断するのは4番ポイントと同じです。が、留め具に伸びている細い銅線に”カラクリ”があったんです。

 

トング切断をやったら、微妙にポジションが狂ったのか完全に切換らず、途中で止まってしまうようになりました。片側だけです。釘が挟まったとか、何か糊状のものでもくっ付いたとかは無く、手で動かす分には抵抗を感じません。微妙なんですねー。

 

そこで銅線を4番と同じく、より剛性の高い0.5mmのピアノ線に変えることにしました。写真下に同じように整形したピアノ線を用意しました。これ、取り扱い注意ですねー。注射器の針みたいなもの、扱いをしくじると簡単に指に刺さります。1回やっちゃいました。(汗)

 

そのピアノ線を入れたら、すごく抵抗が大きい。緑矢印の差込穴や、黄矢印のピアノ線スライド部隙間を少し拡げてやる必要がありました。

 

何でよ?と製品の銅線径を測ってみました。4番ポイントが0.4mmだったのに対し、複線片渡りは0.3mm こっちの方が細いんだー。だから0.5mm入らなかったんですね。でもポイント構造、サイズ共に4番と同じというアタマがありましたから穴径、隙間を広げて装着しました。

 

そうしたらポイントが切り替わらない..ショックー。

 

反位→定位側は何とか切換りましたが、反対は転轍機が”ピクッ”とは動きますが切換りません。やっちゃったー。

 

以前にも書きましたが、複線片渡りはポイントマシン(コイル)1台で2か所の転轍機を動かします。なので、内蔵型DCCポイントデコーダーDS51K1が1台で済みます。DCCユーザーにはありがたいことです。が、その分ポイントマシンに負荷がかかるので銅線を細く柔らかくしたんでしょうね。トングの固定レールへの押し付け圧は4番より更に弱いことになるんでしょう。

剛性を高く太くすれば固定レールへの押付圧が高くなる効果はあるけど、その分ポイント切換にはより力が必要 といったことと想像します。

 

さてこの事態をどう収拾しよう?と考えたのが”DS52作戦”です。

写真の基板がDS52ポイントデコーダです。リード線でポイント切換電流を供給します。ダブルクロスポイントについてはこれを使用しています。ダブルクロスはポイントマシンコイルが1本に4つ入っています。これを切換えられるんだからパワーが大きいんじゃないか?と。

DS52は1台でポイント2本の切換制御が可能ですが、写真のダブルクロス1台しか制御しておらず1系統空いていたので、ここからリード線を問題の複線片渡りへ引っ張りました。これで途中で止まることもなく無事切換るようになりました。

DS51K1は外してリード線接続、最初の方に書いた上から伸びる赤いリード線がそれです。また基板設置場所から距離が長かったのでポイントを近くに移した上、ED76 500+50系など色々な車両を通過させてテストしていました。

 

結果良好だったので、リード線を延ばし、ポイントを元の位置(写真奥の方)へ戻しました。この写真を撮影した位置の後ろの方からポイントまで2.5m程、長ーいリード線を引っ張ることになっちゃいました。

 

0.5mmを使ったのは1本の片側だけです。もう片側と2本目のポイントは0.3mmのピアノ線を買いなおして入れました。細くしなるのでどれだけ効果があるかは不明ですが問題なく切換ってはいます。また0.5mmを入れるのに穴や隙間を広げてしまったので、ここは0.3mmに戻すことは出来ませんでした。試しに入れてもポイントは不転換。

片側0.5mm線を入れたポイントは、パワーパック給電のポイントスイッチによる切り替えも可能でした。しかし信頼性向上のため両方0.5mmへ,,は上記経験から間違いなく更なる負荷増になりますから、試してみる勇気はありませんでした。後戻りが効かないですしね(笑)。

 

色々な車両を通過させて効果を確認して行きます。写真はGMの西武2000系が通過中、今の所良好のようです。

 

4階層からの下り運転で脱線の多かったKATO 455/457系12連(編成内2モーター車)も問題なく通過しています。

 

トング先端の切断自体は4番と変わらずですが、別の所で問題が起きちゃいました。

たった9mm幅のレール転轍機の制御、設計に工夫を感じますし、微妙なバランスの上に成り立っているんですね。これを量産するのもきっと大変なんでしょう。

それを自分で弄るのは失敗覚悟、ってことでしょうね。

 

それに今回長々とリード線を引くことになって、改めてDS51K1の有難さを感じた次第です。一体Myレイアウトで何本のポイントを使っているんだろう?と数えたら、140本超ありました。我ながらひぇーって数です。いつの間にかこんなになっちゃいました。

ダブルクロス12本と今回の複線片渡り1本以外は全て赤いシュリンクフィルムの基板、DS51K1搭載です。写真は6番ポイントです。KATO製ならポイント内配線だけで完結し道床下収納、外からリード線を引く必要がありません。これが無かったら約130本分、とんでもない数のリード線を張り巡らす必要があったということになります。パワーパック-ポイントスイッチもリード線は必要ですから、DCC制御-KATOポイントの組合せならではの芸当とも思います。

このDS51K1は品薄が続いていて、手に入らないんですよねー。まだ増やす気か?って(笑)。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

にほんブログ村 鉄道ブログへ にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 DCCへ にほんブログ村 鉄道ブログ 電気機関車・ディーゼル機関車へ  Blog村へのリンク

 

イメージ 14 鉄道.comへのリンク(Blogページへ)