あいの風とやま鉄道が富山~東富山間「新駅」の駅名案を募集 「票数で決定せず」



あいの風とやま鉄道は10月20日、あいの風とやま鉄道線・富山~東富山間で工事中の新駅(富山市)について、駅名案の募集を始めた。来年2021年10月頃の開業を目指している。

西側から見た新駅のイメージ。【画像:あいの風とやま鉄道】

応募できるのは富山県内に在住している人か、同社の会員組織「あいの風とやま鉄道ファンクラブ」の会員。一人につき1点、駅名案を応募できる。使用できる文字は常用漢字・ひらがな・カタカナ。

募集期間は今年2020年11月18日までで、専用の応募用紙かはがき、ファクス、電子メールで受け付けている(郵送の場合は11月18日の当日消印有効)。選ばれた駅名を応募した人のなかから抽選で20人に、あいの風とやま鉄道オリジナルデザインのクオカード5000円分をプレゼントする。

募集した駅名は、あいの風とやま鉄道が設置する選考委員会の審査の参考とし、その結果を社内会議に諮ったうえで決める。発表は来年2021年2月頃の予定。同社は「応募の票数で駅名を決定するものではありません」としている。

新駅は富山駅から約4.0km、東富山駅から約2.6kmの下冨居地区に設けられる。ホームは相対式2面2線で、長さは4両編成に対応した85m。東西両側に地上駅舎を設ける。このほか、エレベーター3基と無人改札口、自動券売機、IC簡易改札機を設置する。

新駅の位置。【画像:あいの風とやま鉄道】
東側から見た新駅のイメージ。【画像:あいの風とやま鉄道】

あいの風とやま鉄道によると、新駅の周辺には住宅地が広がっているほか、駅予定地の東側にある広大な用地の開発なども予定されている。駅の設置であいの風とやま鉄道線の利便性向上や新駅周辺の活性化が期待できるという。

新駅は2008年、富山市の都市マスタープランで新駅設置の検討が盛り込まれ、2011年に候補地を選定。2013年以降、候補地周辺の測量や駅舎位置の地元関係者との調整などが行われ、今年2020年1月に着工した。