2020年4月25日(土)
14時 伊豆急下田駅
2020年3月14日のダイヤ改正にてデビューしたサフィール踊り子。
スーパービュー踊り子に代わる伊豆半島行きの観光特急になります。
車両は新しく製造されたE261系。車体の色は伊豆の海と空を意識した紺碧色がベース。
お顔部分から屋根にかけての白色は「伊豆の砂浜が太陽の光を受けて金色に輝く様子」、側面のグレーは「溶岩地形である城ヶ崎海岸の黒々とした岩石」を表しているのだそうです。
金色を表したいのにえっ!白?と突っ込みを入れたくなるわけですが、全体的なバランスを見ながら白にしたんでしょうね。
4号車のカフェテリアの調理場がある位置には「Saphir ODORIKO」の文字。E261系がこの伊豆方面を走るためにだけに製造された特急であることを強調しているような表記です。
もしかしたら10年後くらいに他の路線を走っているのかもしれませんけど。
このサフィール踊り子には普通席というのは存在しませんで、全席グリーン席以上のシートになります。
具体的には1号車がプレミアムグリーン席、2号車と3号車がグリーン個室、4号車がカフェテリア、5号車から8号車までがグリーン席になります。
行先表示板はLEDカラー表記で、
いよいよ車内へ。入って早々に新車の香りを感じることができました。
今回は7号車のグリーン席に着席。
天井部に窓が取り付けられていて、春の柔らかな日差しが差し込んで来ていました。
座席は2×1列でここ最近のJR東日本のグリーン席では珍しい3列シートです。
グリーン席だと全車両1人用座席があるので、ぼっち乗車には優しい車両です。
ただ、どの車両も同じ配列なので、車両ごろに1列と2列を入れ替えたら、良かったのにと思いました。
(スーパービュー踊り子は車両ごとに入れ替えられていました。)
モケットの色は白がベースで椅子の硬さは硬すぎず柔らかすぎずといったところ。
電気コンセントは肘掛下に全席付いていて、
リクライニングは押しボタンで調整可能。
足元にはフットレストはないんですけど、レッグレストが付いていて、こちらもボタンで角度が調整可能。照明灯のオンオフのボタンも付いています。
テーブルは一般的なグリーン席と変わらぬ広さでスライドが可能なのも同様。
肘掛からもミニテーブルが出すことができ、飲み物や小物が置けるほどの広さです。
シートバックポケットにはWedgeのような時代の先端を行く雑誌や観光案内の雑誌は入ってませんでした。
横にはペットボトルホルダーも備えられています。
客室を出たところにある荷物置き場は大きめに取られていて、客室内には網棚もありますけど、5,6泊できる大きさのスーツケースは置けなさそうなので、荷物置き場に置いた方が良いでしょう。
さて、トイレですが…皆さん!見てください!
ウォシュレットがありますよ!しかも音姫付きだしノズル洗浄機能までついたスグレモノ!
特急車両だというのにここまで機能が備わってるのは初じゃないでしょうか!
出発までまだ時間があるので、1号車のプレミアムグリーン席を見学。
明るいシートを基調としていたグリーン席に対して、プレミアムグリーン席のシートはダークなグレーを採用。ドアを開けた瞬間、ちょっと重厚そうな雰囲気を感じ、席にも座らずこの一枚だけ撮って退散。
ちゃんとプレミアムグリーン席の切符を買ってから、シートに座った感想を書きたいと思います。
2号車、3号車はグリーン個室。
こちらは分かりづらいですけど6人用個室。
定刻通りに発車。動き出してから伊豆急下田の構内を出る前にサフィール踊り子専用の車内チャイムが流れて、めちゃくちゃ優雅な気分に浸ることができました!
7号車は自分の他にもう1人だけしか乗車しておらずっていうのもあるのかもしれません。
途中の伊豆稲取でもう1人乗ってきた以外は誰も乗って来ず、ワゴン販売は一切来ず、たまに車掌が横を通り抜けるくらいで、運行者側としては全く銭が入らず泣きたくなるような乗車率&環境だったんでしょうけど、個人的にはこれくらいガラガラだとのんびり過ごせたので、最高の乗車体験になりました!