体調不良のため、投稿を暫く休ませていただき、加工作業も中断しています。このため、今回は手持ち車両で比較的両数の多い103系の中から、ウグイス色のセットのお話です。

 

余剰のKATO製103系先頭車をニコイチで組み合わせて羽衣線のクハ103-194に改造作業中ですが、比較確認のため低運転台2灯式の京阪神緩行線用103系セット(10-539)を取り出した際に、過去に新品で購入して動作確認をして以降、全く走行させていない新103系ウグイス色のセットが2組出てきました。

 

103系低運転台 山手線6両基本セット(奥側)と、クハ103 山手線ATC準備車2両セット(手前)。

 

 

103系低運転台 山手線6両基本セット(10-1189)で、2013年に発売されました。車両が7両入っていますが、本来の6両用ウレタンを7両用に交換して、上から4両目のサハ103(単品:4004-3)を追加しています。説明書と行先表示シールが入っており、添付パーツ類はありません。

 

本来の6両セットの車両は、左側から①号車:クハ103-223,②モハ103-346,③モハ102-502,⑤モハ103-347(M車),⑥モハ102-503,⑩クハ103-224です。このセットの特徴は、低運転台・2灯式のクハ103で、中間車は汎用製品です。モハ103のパンタグラフは、幅が狭く実感的になったPS16Bが搭載されています。ここにない4両は、4両増結セット(10-1190)の構成品で④サハ103-332,⑦サハ103-333,⑧モハ103-348,⑨モハ102-504になりますが、所有していません。

 

左端が低運転台・2灯式のクハ103です。山手線がATC化される前に増備された車両で、1981年(昭和56年)のATC化に際して高運転台車に置換えられています。

 

同形の低運転台・2灯式クハ103の製品として、オレンジ色の中央線6両基本セット(10-1191),4両増結セット(10-1192)と大阪環状線8両セット(10-540)、スカイブルー色の京阪神緩行線7両セット(10-539)、カナリア色の総武緩行線6両基本セット(10-1193),4両増結セット(10-1194)が発売されています。

 

添付の行先表示シールは、山手線・中央線・総武緩行線の各セットに共通のものです。

 

山手線・中央線から旧色のまま総武緩行線に転属したので、カナリア色に塗り替えが済むまで、先頭車前面窓下と客用ドア上部に貼られていた[総武・中央線 各駅停車]の誤乗防止シールも含まれています。

 

 

次は、2両セットです。

クハ103 山手線ATC準備車2両セット(10-1232)で、2014年に発売されました。後述の説明書と行先表示シールが入っており、こちらも添付パーツ類はありません。

 

先頭車のみが2両セットになった珍しい製品です。左側から、①号車:クハ103-281,⑩クハ103-282で、上記の低運転台・2灯式セットのクハ103と入れ換えて使用します。

 

左側が本製品のATC準備車で、右側のATC車(単品:4001-3)の屋根上に装備された列車無線アンテナが、ATC準備車には装備されていないのが特徴です。

 

付属の説明書・行先表示シールです。このタイプの車両も山手線のウグイス色のまま、総武緩行線に転属しているので、誤乗防止シールが含まれています。

 

低運転台・2灯式の車両はATC搭載を前提としておらず、乗務員室次位に戸袋窓がありますが、ATC搭載が前提の高運転台車には、運転台背面にATC機器搭載スペースが設けられており、この箇所には戸袋窓がありません。模型でもきちんと作り分けが成されており、山手線の10両編成で、各時代に沿った先頭車に交換しながら楽しむことが出来ます。

 

色々な加工作業に忙しく、今回登場した2セットを走行させる機会がなく、休眠車両と化していましたが、これを機会に走らせる方の遊びの割合を増やすことにします。惜しむらくは、ライトが電球仕様なので、LED化したくなって加工作業に逆戻りしそうです。

 

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