踊り子自由席で行く大雄山線旅
神奈川の生活名所へ!
東京から伊豆急下田までを結ぶ特急踊り子、最近では中央線の元「あずさ・かいじ」のE257系2000番台が本格的に営業に入るようになり、何かと話題になっているようです。
実はこの踊り子の一部列車は、途中の小田原駅に止まるようになっています。
横浜から小田原までの自由席料金は950円、乗車賃込みだと1940円となっています。
今回はこのE257系で運用される踊り子7号に乗って向かいました。
車内販売はないのであらかじめ売店などで買うのもいいでしょう。
また、自由席と指定席を離れている場合は、車掌による車内検察がありますので、きっぷを用意してお待ちください。
今回はこの伊豆箱根鉄道大雄山線に乗りました。
大雄山線は小田原から大雄山へと至る路線で、目立った観光スポットはないものの、神社仏閣が多く存在している生活路線として機能しているようです。
兄弟路線に三島から修善寺まで行く駿豆線があります。
大雄山線の電車は、駿豆線大場車庫で大きな検査を受けるため、検査の時はJRの線路を使い、輸送されます。
親会社の西武で例えるところの多摩川線のような感じですね。
車両は無機質なステンレス車両5000系で統一されています。
その前は旧型国電が主力だったようで、国鉄マニアを熱狂させたとか。
かわいらしいキャラクターが描かれています。
スマートフォンアプリ「駅メモ」のコラボ企画らしいです。
駿豆線が「ラブライブサンシャイン」で盛り上がっているようですが、こちらはそこまでの盛り上がりではないようです。
お昼は小田原の隠れた名物「かるびラーメン」をいただきました。
ユッケジャンスープのラーメンで、辛さが選べますが、標準の辛さである2辛でも十分辛いです。
旅に戻ることに。
5000系は昭和59年(1984年)に導入され、平成8年(1996年)までに製造された大雄山線のロングセラー車両で、導入時期によって仕様がバラバラなのが特徴です。
大雄山線は車両限界の都合もあって、18m車しか入線できないため、地方鉄道では珍しく新車を導入しました。
前面のデザインが今でも十分なほど洗礼されたデザインになっています。
最終増備の編成では排障器やLED表示機の導入などの近未来的な仕様になりました。
またこの編成と一部車両には関東では大変珍しい物を備えてあります。
関東では大変貴重な手動式転換クロスシートとなっています。
混雑が激しくないこともあってか、一部編成に採用されており、京急と違って真ん中の座席は手動で転換できるのが爽快です。
終点の大雄山駅です。
ここから最乗寺と呼ばれるお寺に行くにはバスに乗り換えとなります。
金太郎伝説ゆかりの地らしいです。
黄色い大雄山線は車庫に停車中でした。
西武らしさを感じますね。
こちらはタカラトミー系列のトミーテック「鉄道むすめ」シリーズの塚原いさみです。
駿豆線の「ラブライブ」まではいかなくてもコアなファンからの支持が多いとか。
小田原と言ったら小田原城です。
国の史跡で「日本100名城」、「日本の歴史公園100選」に選ばれています。
元は相模の豪族、土居氏一族の小早川遠平氏の居館であったとされ、しばらくして北条早雲が奪ってから北条氏の本拠地として整備されることになりました。
あの上杉謙信や武田信玄でさえ攻め落とせなかった小田原城でしたが、豊臣秀吉による小田原攻めで北条氏を降伏させたのは有名な話です。
周辺には猿の檻があり、観光客からも注目されていました。
小田原は海鮮料理もおいしいとのことで、踊り子号で行く小田原旅はいかがでしょうか?