6年前、ライブ参加も兼ねた1週間の関西旅行で初めて訪れた鈴蘭台という街。

もっとも、駅の外に出たわけでは無く、ここで “神戸電鉄ウォッチング” を堪能したのですが、以前から駅の存在は知っていました。でも、何処にあるのかは全然判らずじまいでした。

神戸電鉄が日本屈指の山岳路線だというのは知っていますけど、確か、平均で50‰でしたよね。JRの碓氷峠 (66.7‰) を思うと、その勾配の凄さが何となく解るような気がします。

 

 

新開地から延々登り続けた有馬方面行きの電車は、鈴蘭台でほんの一瞬、 “一服” モードに入るのですが、すぐさま勾配を登り始めます。画像はそれがよくお判りいただけると思います。

 

 

鈴蘭台駅から望んだ駅周辺。

かなりの急坂であるのが判ります。

東京も起伏の激しい土地ですけど、ここも相当なものですよね。

 

鈴蘭台って、避暑地だったそうです。

“関西の軽井沢” をキャッチコピーに、神戸電鉄が開拓を始めたらしいのですが、神戸市に編入される前は山田村といったそうで、この辺は山田村小部という集落、駅名も 「小部駅」 といってました。

1932年に地名の変更を行うということになりましたが、公募の結果、 「鈴蘭台」 となりました。

最初は別荘地として分譲を開始したのですが、後に旅館も建ち、周囲にはダンスホールやビヤホールも出来ました。

住宅地になったのは1960年代からで、神戸市が 「鈴蘭台ニュータウン」 として開発に乗り出します。

 

鈴蘭台は元々は兵庫区だったんですが、1973年に分かれて北区が誕生、北区の区役所は鈴蘭台にあります。また、神戸電鉄も有馬線と粟生線のジャンクションで、且つ、車両基地も置かれた運転の中枢です。

ダチョウ倶楽部の上島竜兵氏や陸上競技の朝原宣治氏がここの出身です。

 

皆さんは、 「鈴蘭台」 って知ってました?

「住んでいる」 「住んでいた」 という方の話も聞いてみたいですね。