Ⅰ はじめに…
前回は「フルーティアふくしま」の記事をお送りしましたが、今回は「とれいゆつばさ」のことを…。もう6年も前になりますが、登場した年の秋に新庄発福島ゆきに乗ったのです。この列車、みどりの窓口でも切符を買え、席だけの利用もできますが、せっかくだからと食事つきプランをびゅうプラザで頼んだのです。
往路は仙台発新庄ゆきの「リゾートみのり」との組み合わせ。宿泊プランもありましたが、チョイスしたのは日帰りです。鉄ちゃんご用達みたいな弾丸プランをよくぞ設定してくれたものです。主人とふたりならこの手のツアーは申込みしやすいです。
なお、かつてYahooブログの時代に一度アップしたネタなのですが、移行しないまま記事が消えてしまったので、こちらでリメイクの上、復活させたしだいです。
Ⅱ 「こまち」が青くなって…?!
■秋田新幹線で使っていたE3系0番台をリニューアル。新幹線初の観光列車が誕生した。■
■3両あるお座敷指定席の様子。うち1両はパックツアー(食事つき)のお客専用。■
「とれいゆつばさ」はこの年(2014)の7月にデビュー。足湯のある新幹線車両として話題になりました。
といってもレギュラーで走るのは在来線の福島~新庄間ですが、時折、団体扱いや臨時列車で新幹線区間に足を延ばすこともあるようです。(去年秋は上越新幹線に入線したらしい)
そういえば、何年か前に近鉄(湯の山線?)でも足湯つきの観光列車を走らせたとの話しを聞いたことがありますが、あちらは列車内に足湯のキットを持ち込んだ形だった模様です。ただ、お湯は正真正銘の温泉!だったそうで…。一方こちら(とれいゆつばさ)は温泉成分が車両の機器類に影響を与えてはといけないという理由で、普通のお湯になったということです。
Ⅲ 目玉の足湯を楽しむためには
■出発前、外から窓越しにのぞいた14号車足湯。乗客でも見学者としては入れないので注意。■
■バーカウンターにこれが出ていれば予約者以外でも足湯利用可。タオルはついて来ます。■
■パックツアーだったので優先して浸かれた。列車内でちょっと変わった体験。■
基本「とれいゆつばさ」の足湯はびゅう旅行商品(パックツアーなど)のお客優先ですが、当日余裕があれば、それ以外の乗客も楽しめるようです。13号車のバーカウンター(売店)で足湯利用券を買い求め、時間を予約するのだと思います。
15分刻みの利用で実質足湯に浸かれるのは5分~10分程度(記憶が不確かでスミマセン…)。女性などストッキング着用の場合は更衣室もあります。前後の仕度時間も加味しての設定なので、かえって待合いのソファーにすわっていた時間のほうが長かったかな~。足湯に浸かれても傍らにデジタル表示のタイマーが置いてあり、正直なところ、あまりゆったりした気分にはなれませんでしたね。話しの種に一度
試せばいいかも…?(←あくまでも個人の感想です)
Ⅳ 足湯アフターにおすすめ
■バーカウンター。地酒を始めアルコールやドリンク、おつまみ、アイスクリームやグッズまであった。■
■畳じきのラウンジ。空いていたのですわってみた。カウンター(奥)は買い物客でこみ合う。■
足湯は編成のもっとも新庄寄り(福島ゆきだと最後尾)にあり、前の車両にはバーカウンター(売店)とラウンジが設けられています。ラウンジは小上がりをイメージしたテーブルが並んでいて、足湯からあがったあと、売店で購入したアルコールやおつまみなどここで楽しめるようにと設定されているようです。
ただ、びゅう商品、つまりパックツアーのお客の場合、ドリンクから食事までついてきますので、ラウンジ利用はしづらいようで、行ったときはがらがらしていましたが…。むしろフリーの指定席のお客のほうが利用しやすいんじゃないでしょうか。
Ⅴ やっと自分の席で
■山形のふるさと御膳『おしょうしなっし』。お蕎麦やスイーツとして団子もついた。■
■このとき行われた車内イベント。山形の花笠にちなむものか。装束に身を包んだ人たちが練り歩く。■
■足湯、食事と忙しかったが、鉄ちゃんにとってはこの区間は車窓を見ているだけでも楽しい。■
食事はパンフで見た写真から軽食程度かと思っていたら、実際ボリュームがありました。提供されたのが山形駅を出たあとの午後4時頃で夕食にはまだ早い時間で、お昼を抜いたのが幸いしましたよ。(^^ゞちなみに団子は別腹とならず、持ち帰りになりました。
もう6年もたっているので個々の料理の味は忘れてしまいましたが、ほぼ美味しくいただけたかと思います。ただ、山形県産の牛肉を焼いたものが調理から時間がたっていたためか、ちょっと固くなっていたのが残念でした。このあたり年配の人は食べづらかったのでは…?
Ⅵ 旅をしめくくって
■列車は福島駅の在来線ホームに着く。秋の夕闇迫るなか、とれいゆつばさの旅を名残惜しんで…。■
福島発の1号が所要2時間14分、この新庄発の2号が2時間48分(※2014年当時)でしたが、定期列車のあいだを縫ってのダイヤ設定かと思います。
足湯やバーカウンターでの買い物、そして席での食事とゆっくり楽しみたいのなら、2号の新庄発がおすすめかな。こちらのほうがすいているという話しも聞きますね。
なお、現在は列車のダイヤ、パックツアーでつく料理、車内イベントなど変わっている点があると思います。また、昨今の事情・コロナの感染対策で足湯に入れる人数が限られていると聞きます。よって乗りたいと思うかたは最新の情報を必ずご確認くださいね。
【乗車日 2014年9月27日】