今日はここから「宮地岳線」に乗って津屋崎へ向かいます。
今年6月、緊急事態宣言明け直後に乗った道をたどっていきます。
博多湾鉄道汽船が新博多~和白間の鉄道線を開業させたのが大正13年。その後、和白から先の延伸開業、戦時統合による西日本鉄道の発足を経て、新博多は西鉄博多と改称され、西鉄宮地岳線として西鉄博多~津屋崎間の鉄道線が運行されてました。
西鉄博多(新博多)があった場所は、国鉄博多駅や天神(福岡の中心街)とは離れていました。福岡の都心部へは軌道線(市内電車)が接続して運行していました。
これでは都心部に出るためには西鉄博多で乗り換えなければならず不便です。なので乗客の流動実態を考慮し、昭和29年、西鉄博多~西鉄多々良(にしてつたたら)間を市内電車規格に改造して市内線に編入し、福岡市内線の専用軌道区間となりました。
その後、何度かの駅名改称を経て西鉄博多は千鳥橋停留所、西鉄多々良は貝塚駅となっています。
ところが昭和54年、福岡市内線廃止。この時旧宮地岳線の専用軌道区間(千鳥橋~貝塚間)も一緒に廃止されてしまいました。
宮地岳線はその後は貝塚~津屋崎間を運行してましたが、平成19年に部分廃止され、貝塚~西鉄新宮間を「貝塚線」と名を改めて運行しています。
そして廃止された西鉄新宮~津屋崎間は代替交通としてこの区間のバス路線が新設され、西鉄が運行を始めました。
ところが・・・代替バスまでもが今年(令和2年)の9月30日で廃止されてしまいました。
廃止直前の9月末、代替バス路線に乗りに行った時のレポートです
地下鉄天神駅のホーム
島式ホーム一本だけのホームには、次々と電車がついては朝の通勤客が降りていきます。
貝塚行きに乗ります。
入ってきた貝塚行き、
両開き4扉ロングシートの通勤型6両編成
超満員で入ってきました。
到着すると、オフィスに向かう通勤客が大勢降りていきました。
乗りこみます。まだ、車内は立客も多く混雑してます。
かつての宮地岳線の起点駅であった新博多(のちに西鉄博多を経て千鳥橋)にはここが一番近いです。
次の馬出九大病院前で通勤客のほとんどは降りて車内は空いてきました。
筥崎宮の最寄り駅になります。
次が終点、貝塚です。
通勤客が降りた車内
貝塚が近づくと、電車は地上に出てきました。
電車は折り返し中洲川端行きとなります。
頭端式ホームの先の改札口
貝塚駅では平面上で福岡市地下鉄と西鉄貝塚線が乗り換えできる構造になっています。
それぞれの頭端式ホームの頭同士が付き合わせた構造になっていて、地下鉄改札口の先まっすぐ行くと西鉄改札口です。
西鉄改札口
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