■前日考えた時刻表

今回が、鉄道旅行で初めての現地泊となりました。 

宿の予約は、コロナ禍ということもあり、計画が固まった四連休初日にとりました。

実質キャンセル不可の確認メールが、もう後戻りはできないという計画に仕上げてくれました。

 

翌日(2日目)の計画については、1日目の11時間乗車計画に準備のためのエネルギー全てを費やした結果、当日中に東京へ戻る(当たり前ですが...)ぐらいしか、考えていませんでした。

 

今回使った週末パスの制約(最北が陸羽西線・陸羽東線・仙石線、もしくは酒田・小牛田・石巻)もありますが、頭の片隅では、あまりの感動と興奮に前日乗車した区間を翌日再乗車、そして太平洋沿岸へ、という妄想さえ抱いていました。.

その一部は、裏切られたという結果になりましたが、何事にも、初めてのことに過度の期待は禁物ですね。

 

そして、ほぼ想定通りですが、日本海沿いに新潟方面へ向かうことになります。

最初に翌日の時刻表を確認したのは、宿に到着前、恐らく陸羽西線車中だと思いますが、午前9時36分発の村上行きが午前中出発する実質最後の列車で、次が余目止まりの11時45分発、その次が村上行き12時52分発、すぐに視線を車窓に戻しました。

 

宿到着後に改めて見直し、昼過ぎには新潟到着、その先は気力(気合、気分)が続けば、夕方過ぎには長野(今夏2度目)到着できることを確認。 現地観光は頭になく、鉄道乗車しか眼中にない乗り鉄の自分を、悲しくも再確認しました。

 

■酒田駅の時刻表 ※当日朝撮影

余目始発合わせても1日9本の陸羽西線は、確認済みでしたが。

赤の特急いなほ含めても1時間に1本程度の羽越本線は、確認不足でした。

 

 

■酒田駅の発車案内標  ※昨晩撮影

気になったのが、右側の内容

※羽越本線・上越新幹線 鶴岡・村上・新潟・東京方面

※陸羽西線・山形新幹線 余目・新庄・山形・東京方面

 

新幹線への乗り継ぎ?時間は、以下の通り

●酒田-新潟 特急いなほで2時間

●酒田-新庄 快速(1日1本)で50分、各駅停車で70分

 

案内に偽りはございません、確かに接続、つながっております

山形新幹線を新庄から酒田まで延伸する話もあるようですが、かなり厳しいかと

 



●酒田 9:36発 ※羽越本線村上行き

GV-E400系という新型電気式気動車で、昨年デビューしたばかりの新車です。

  

 

キハのようなエンジン音はなく、乗り心地含めて電車とほぼ同じ感覚でした。

 

2両目に乗車、4連休3日目の午前中最後の列車でしたが、立っている方は終点村上までいらっしゃらなかったようです。

 

■鳥海山の位置

発車してしばらくすると、鳥海山が進行方向左側真横に見えます。

ふと思ったのが、鳥海山は山形と秋田の県境に位置しているはず、なぜ真横に?

 

後日、地図で確認しました。

昨日も全く気がつかなかったのですが、砂越付近で線路がほぼ直角にカーブ、余目からの場合は北上ではなく、海岸沿いへ向かっていたことが判明。

線路が常に北上、右側が内陸部というのは、完全な勘違いでした。

 

 

 

●北余目 9:48発 

線路跡、こちらも昨日は全く気づきませんでした。

  

 

 

線路は残っていますが、途中まで草木で完全に覆われており

  

 

その姿を確認したのは発車した後でした。

 

しばらくは庄内平野の田園風景を見ながら、内陸部を走ります。

 

●鶴岡 10:17発

  

 

衝撃的な色(ショッキングピンク? はまなす色)の特急いなほを発見

 

●羽前水沢 10:27発

 

この辺りからカーブし、沿岸へ向かいます。

 

下り線路とやや離れます。

 

人生初の日本海です!!

 

●小波渡 10:37発

  

 

瓦作りの駅舎のようです、傾斜がきついのは雪と風対策でしょうか?

 

合間から日本海が見えます。

 

そして短いトンネルが続きます。

ここから先、日本海とトンネルの連続となります。

 

●五十川 10:41発 ※いらがわ と読みます

 

暫くは、国道7号 宇州浜街道と併走します

 

数分後にはトンネルに突入

  

 

 

トンネルを抜けて現れたのが、この巨岩? 

立岩と呼ぶようで、写真の通り日本海に突き出ていています。

高さは51メートルあり、古くから景勝地として知られているようです。

 

●あつみ温泉 10:47発 ※山形県鶴岡市温海

酒田、余目、鶴岡で見た駅名標

Uestsu KAIRI Line にアーチ状のいなほ

観光列車 快速「海里」の停車駅です

 

発車後、さきほどの立岩が真後ろに見えます

山も突き出ているように見え、不思議な光景でした

そして、いつの間にか分岐を通り、単線区間に入っていたようです。


横に日本海

 

後ろにトンネルの繰り返しです。段々と疲れてきました。

 

抜けるとすぐ、複線に戻るようです。

 

●小岩川 10:52発

 

実際は、2面のホームに到着でした。

発車後、トンネルを抜けたようです、そろそろ付いていけません。

 

●鼠ヶ関 10:57発??  ※ねずがせき と読みます

弁天島という、こちらは日本海に突き出ている島がありますが

この時間帯、数分ですが完全に見逃していたようです。

 

●府屋 11:02発  ※新潟県村上市

駅前に日本海が広がります

 

次の勝木、越後寒川から、有名な笹川流れに入りますが

駅に到着したことすら覚えていません....

 

海岸沿いのくねくね写真

 

いつの間にか単線でトンネル突入

 

そして、海から突き出たような岩が多数現れました

 

 

この区間のベストショット

勝手にGV-E400岩 と名付けました。

実際の名称や位置は、調べたのですが分かりませんでした......

 

●今川 11:17発

 

正面にうっすら見えるのは、栗島です。

 

 

●桑川 11:22発

橋上駅舎か跨線橋か分かりませんが、大規模な工事中のようです。

 

駅名標は普通ですが、あの快速「海里」の停車駅です。

 

真ん中に通過線があり、線路と分岐の位置がちょっと変わっています。

ここからは複線でしょうか?

 

●間島 11:35発

終点の村上まで1駅(7分)です!

 

複線でトンネルへ突入!!

 

抜けると、あっ 単線!!!

凹みました

 

三面川を渡りました、下り線路が向こうに見えます。。。

 

●村上 11:42着

酒田から約2時間で到着

 

丁度いなほ号が入線中でした。やはり、この色が落ち着きます

 

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ここまで一言でいうと、イメージ(妄想)不足でした。

あれだけ時刻表や地図で事前に調べた陸羽西線や陸羽東線、橋梁、新幹線ワープの1日目とは違い、昨晩の時点でも、しばらくは庄内平野を走り、そのうち日本海沿いに出る、ぐらいしかイメージできていませんでした。

 

日本海沿いの車窓というより、トンネルと線路の連続写真のようになってしまいましたが、乗車した2両目の後ろ部分が完全貸切状態で、好きなだけ移動していたせいか、右手に見える日本海を見るべきか、後ろに見える線路・トンネルを見るべきか、見境なく動き回っていました。

 

途中からは、トンネル突入や単線から複線への分岐の瞬間を逃すまいと、完全に意地になっていました。その姿を他の乗客が見ていなかったことを願うばかりですが、窓越しに乗務されていた車掌さん(ワンマン運転ではないです...)には、乗務後に報告されてもおかしくない乗客だっと言えます。

 

究極の選択は言い過ぎですが、次回、できれば真冬の再乗車は、トンネルの少ない下り線(酒田方面)を選んで、日本海沿いの雪景色や荒波と、海から突き出た岩の数々(妄想)を眺め、トンネルはその数を数えるぐらいにしておきます。

 

次の新潟行きまで40分ありましたので改札を出て、駅周辺でリフレシュします

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駅舎はこんな感じ

稲穂色のカラリングと駅名標とのコントラストが素晴らしいです!

 

今でも口ずさむことができる、汽車の歌

後半部分は、初めて知りました

 

●村上 12:26発

新潟まで約1時間

 

近郊型の長い6両編成、E129系という電車で比較的新しく2014年(平成26年)にデビュー

それ以前は、しなの鉄道で今でも現役のあの115系が走っていたとのこと

 

発車時は、ガラガラでしたが.....

 

田園風景に、アクセントでVolvicと時刻表を付けました

 

今回は先頭車両に乗りました

久々(1日ぶり....)の直線区間、脇の柱が次々と後方へ過ぎ去っていきます。

気付くと、また、単線でした

 

そして、いつの間にか複線へ

 

●坂町 12:38発

※米坂線との接続駅、ここで大勢乗車され、座席は全て埋まってしまいました

以降の写真はボックスシートからです

 

●新発田 13:00発 ※新潟県新発田市

※ここからは、白新線

 

※阿賀野川を渡ります

 

●大形 13:27着

 

※東新潟前の貨物ターミナル

広大な敷地に無数の線路とコンテナ

   

 

先には上越新幹線高架も見えます

 

そして、徐々に高架へと上がっていきます。

   

 

未だ工事中、未完成のようです。

 

●新潟 13:36着

無事予定通り、昼過ぎに到着

  

 

アーチ状の屋根! 最新式でしょうか?

この姿、イギリスで見て以来です!!

 

いなほ号専用のホーム、新幹線ホームと改札でつながっています

 

次の乗換列車を完全に忘れ、ホーム端へ向かいました。

 

乗車した羽越本線、現在2番線のみで、1番線は工事中

真ん中が、信越本線・新津方面

  

 

いなほ号専用ホーム、さらにその横が新幹線ホーム

 

そして、このまま30分後に発車する列車を

大人しくこのホームで、待っていれば良かったのですが。

 

階段を下りてしまいました。。

低い天井に複雑な通路、全く見知らぬ駅名、そして人、人、人、人、人。。。

人口100万都市でした。。。。

池袋や新宿の地下街と同じです。

 

迷ったというより、パニックになり、なぜか歩き出します。

来た道を戻れば?  ですが、頭が回りません。

 

途中、光が見えました。

工事中の1番線ホーム下にいるようです。

 

何とか万代口へでました。

沼津駅の築70年ホームとは違いますが、こちらは築62年の駅舎

感謝の印(ポスター)が窓毎に貼られていますが、私に何の感慨もなく申し訳ないです。

   

 

3年後(令和5年度頃...)に、大きく変わるようで、いずれ再訪します。

 

多分、トイレを探していたのだと思いますが

見慣れた大都市の駅前風景に、旅情が完全に吹っ飛びました。

 

下車してから1時間近く経ち、まだこの時間ですが、この先の乗り継ぎ、いや乗車することすら考えられず、ここでやめておくことにしました。

 

※11時間乗車 翌日番外編 完 

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最後の村上-新潟、そして新潟駅での顛末はおまけのようなものですが、今回は前日に計画した、というより思いついたレベルなので、このような結末を迎えたのも当然かもしれません。日本海沿いのトンネルは、最低限知っておくべきだったと反省はしていますが、次回は最初から新幹線課金もしくは前泊にて、新潟から快速「海里」もしくは特急「いなほ」で北上、秋田、青森へ向かうことにしました。

 

そして今回、九州人として東北への第一歩が踏み出せたことは間違いないです。

 

最後に、実は最初から無理だろうと感じていた、長野までの乗車計画※最後は新幹線課金で帰京、そして前日の赤羽-酒田11時間乗車記を文末として終えたいと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

① 赤羽-酒田 プロローグ 九州人としての東北

 

➁ 赤羽-郡山 乗換パニックでグリーン車課金

 

③ 郡山-小牛田 新幹線ワープと仙台駅での母子の姿

 

④ 小牛田-新庄 後面展望からの絶景 陸羽東線

 

⑤ 新庄-酒田 偽りと裏切りの最上川 陸羽西線 地図つき

 

 

 

酒田 9:36 羽越本線
        824D 酒田発村上行き
    11:42  
村上 12:26 羽越本線
        936M 村上発新潟行き
    13:36  
新潟 14:07 信越本線
        442M 新潟発長岡行き
    15:22  
長岡 15:40 信越本線
        1340M 長岡発直江津行き
    17:07  
直江津 17:08 えちごトキめき鉄道
        2364M 直江津発妙高高原行き
    17:24 ※新幹線課金
上越妙高 17:27  
         
    17:58  
妙高高原 18:00 しなの鉄道
        342M 妙高高原発長野行き
長野 18:45 ※新幹線課金