(その5からの続き)
-飯岡(14:44着・14:55発)-
旭駅から銚子道と思しき県道を東へ進みました。
次の角を左に曲がれば、飯岡駅へ続く道に入ります。
この突き当たりが飯岡駅です。
かつては民家もまばらな場所だったそうですが、
駅ができてから急速に市街地化が進んだそうです。
飯岡駅に到着しました。
かつては千葉県最古といわれた木造駅舎があったそうですが、
今はこんな感じの駅舎です。
さあ~て、今日の駅ニャンコはこちら。
窓口が休憩時間中なのをいいことに、ちゃっかりカウンターで寝ています。
ホームは2面2線。
国鉄タイプの駅名標が残っています。
さて、駅名の飯岡は旭市に合併された旧・飯岡町から名付けられました。
ところがこの飯岡駅、旧・飯岡町ではなく、旧・海上(うなかみ)町内にあります。
干潟駅同様、駅と中心部がかなり離れているのです。
今回は1泊2日の行程なので、
飯岡の中心市街目指して歩いてみることにしました。
というか、今日の宿は旧・飯岡町内にとったので行かなきゃいけないんですけどね。
飯岡駅へ向かって歩いたこの通りを反対方向に歩けば、
やがて飯岡の中心市街に行き着きます。
距離は結構あるんですけどね。
国道126号バイパスを越えると、
左手に水田が広がりました。
このあたりから先が旧・飯岡町…だったはず。
東の方向を見ると、山並みのようなものが見えました。
これは飯岡台地とも呼ばれる台地です。
銚子へ向かうためにはこの台地を越えなければなりません。
とりあえず、今日これを登ることはないですけど。
再び道は集落と工場の中へ。
…と思ったら、また水田地帯に出ました。
道は東へ向きを変えました。
ダイサギ…でしょうかね。
一眼構えようとしたら、逃げられちゃいました。
その先から歩道が無くなってしまいました。
交通量はそこそこだけど、注意しないと。
このあたりは三川地区。
旧・飯岡町の中心と飯岡駅との中間地点です。
飯岡は比較的まとまった町でしたが、鉄道は通りませんでした。
「煤煙を嫌った住民が反対運動を起こした」とまことしやかに書かれた史料もありますが、
現在の総武本線ルートの開通を求める請願書には飯岡の有力者も名を連ねていて、
計画を変えるような反対運動は確認できないようです。
結局の所、現ルートが採用された理由は、
最短、最速かつ安価に建設できることだったのではないかと思われます。
飯岡市街地まで線路を回すと距離も若干伸びるうえ、
高低差のある台地が飯岡、銚子双方の手前まで迫るために、
工事も現ルートより難航したと考えられます。
後年、民間資本で「飯岡鉄道」を建設する動きが起こりましたが、
資金不足で幻に終わってしまったそうです。
さらに東へ。
民家や商店が途切れること無く続いています。
飯岡の中心市街はこの先です。
(その7へ続く)
飯岡駅周辺のGPSログ(1/32,000)です。
駅間歩きとして歩くのであれば、飯岡駅から引き続き県道71号を歩くのが最短経路です。
飯岡市街地へは今回歩いた道を通ると道なりなのでわかりやすいです。