前々回の記事で紹介したトレジャータウンの窓サッシですが、ボディから床板を取り外すときに曲がってしまい、窓ガラスから剥がれてしまうというトラブルが発生しました。程度の差はあれ、15両ほぼすべてでこのような事態となりました。

 

サッシが曲がってしまうメカニズムを図を用いて説明します。

 

上の図は車体の断面です。ボディの裏から窓ガラスがはめ込まれていて、ガラス表面にサッシが貼り付けてあります。

 

床板を取り外すためにボディ下部を広げた状態。窓ガラスははめ込まれているだけでボディに接着されているわけではないので、車体の変形に追従せずぐらついた状態となり、ボディとの間に隙間ができます。

この時サッシ下部は広がったボディに引っ掛かった状態となり、接着剤の粘着力が負けてガラスから剥がされ、曲がってしまいます。

 

床板取り外し後ボディを広げるのをやめてもサッシの変形は残り、窓から浮いた状態となってしまいます。

 

このような事態を防ぐためには窓ガラスをボディに接着し、ボディを広げたときにも窓ガラスがぴったりと追従するようにすることが必要です。こうすればサッシに無理な力がかかることはなく、曲がったり剥がれたりするリスクは少なくなると考えられます。

 

もったいないですがすべてのサッシを剥がし取り、窓ガラスはゴム系接着剤でボディに固定しました。新しいサッシは本日注文したので、到着次第塗装・取り付けをしたいと思います。