みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

 

「県をまたぐ移動の自粛」が解除になって3ヶ月あまり、遅まきながら先日に「県をまたぐ移動」に挑んだ際の様子をお送りしています。


 

ここは「近鉄電車 大和西大寺駅(奈良市)」。

「奈良線・京都線・橿原線(かしはらせん)」の三線が交差する、奈良県内有数の交通の要衝です。

 

 

駅に出入りする列車を、あれこれと観察しているところです。

そんな中、1番線には「特急 橿原神宮前ゆき(奈良県橿原市)」がやって来るようです。

 

 

ほどなく、くだんの「特急 橿原神宮前ゆき」。

近鉄特急は、すべて座席指定されている列車で大阪・奈良・京都・伊勢志摩・名古屋方面と、広大なネットワークを構築しています。



ところで、これは京都からやって来た列車ですが、行先表示には「吉野連絡」の文字が。

 

 

近鉄電車ホームページより。

奈良県内の路線図を拡大したものですが、列車は県北部のここ「大和西大寺駅(赤色□)」から「橿原線」で南下したところの「橿原神宮前駅(青色□)」に至ります。 

 

 

さらに拡大。くだんの「橿原神宮前駅」では、同じ近鉄の「南大阪線・吉野線(深緑色)」と接続しているのがわかります。


古代文化の薫りが色濃く残る飛鳥、花の吉野…と、吉野線の沿線には全国的に著名な観光地が点在しているのですが、京都・奈良方面からの列車は吉野方面へ直通運転をしておらず、行き来するためには「橿原神宮前駅」での乗り換えが必須になっています。 

 

 

というのも「京都・橿原線」は1.435mm(標準軌)「南大阪線・吉野線」は1.067mm(狭軌)と、軌道幅が異なることがその理由です。 

 

建設したそもそもの鉄道会社が4線いずれも異なるという経緯があるのですが、直通が出来ない替わりに、橿原神宮前ゆき特急は橿原神宮前で吉野ゆき特急に、反対方向の吉野発大阪阿部野橋ゆき特急は同駅で京都ゆき特急に連絡するというように、互いの乗り換えが至便なようにダイヤが組まれているのが、近鉄特急の大きな特徴です。



さらにこの駅を発着する特急列車の本数は、近鉄の中でも多い部類に当たり、殊に「京都ゆき特急」は、1時間に概ね最大4本も設定されています(京都〜奈良間、京都〜橿原神宮前間ともに2本ずつ。朝夕には後者のうち1本が伊勢志摩方面直通になる)。需要の多さが窺えます。


さらに先ほど触れたように、吉野方面や伊勢志摩・名古屋方面の特急列車に、京都では新幹線に接続するなど多機能な性格を有しています。


 

余談になりましたが、ようやく?コンコース階へ上がって来ました。久々の西大寺駅ですが、広々とした構内は健在でした。

 


 

さらに、このコンコースの西側には…

なんともにぎやかな駅ナカ店舗があまたあります。近年、こちらが増床された折にオープンしたそうですが、奈良みやげのお店もあったりしてなかなか楽しそうです。帰路に立ち寄ろう✨ 

 

 

それでは、ひとまず改札を出ることにします。

次回に続きます。

今日はこんなところです。