前回から始まった東北地区のローカル線を紹介するこの連載。今回は気仙沼線及び大船渡線のBRTをご紹介します。

 

 2011年東日本大震災により被災した同路線は、災害復旧の方法としては初めてBRTシステムを活用し、運行本数の増加や利便性の向上に努めています。

 特に、鉄道運行時よりも本数が大幅に増加したこと、病院に直接乗り入れることができることなどが評価されています。

柳津駅では、BRT専用道路の端にBRTの駅が設けられ、鉄道駅までの連絡通路が用意されている。

 

 運行本数が大幅に増加したことから、沿線の大船渡市場や奇跡の一本松、南三陸さんさん商店街といった観光地に気軽に立ち寄ることができます。今後も、観光の足、通院通学の足として長らくの活躍を期待したいと思います。

沿線の奇跡の一本松では、震災の爪痕を感じることが出来る。

 

 以上、第2回目のBRTでした。日田彦山線の一部区間の復旧に際してもBRTを採用する案が出ており、今後の展開に注目したいところです。

 最終回の次回は、只見線をご紹介します。次回もお楽しみに。