当鉄道ではJR化前後の国鉄型を中心にショーティーモデルを集めています。
485系や583系、キハ58が現役で走り回る風景を目指していますが、JR化後の華やかな特急列車にも目移りしてしまいます。一方で、東北上越新幹線開業前夜まで目線を広げると、10系客車や荷物列車など、自分の知っている時代より少し前の車両にも興味が出てきました。
そんな中で悩ましいのが、新幹線とローカル線の新型車両です。
新幹線は在来線特急を追いやり、キハ100系、701系、E127系以降の新型は、ローカル線を急速に画一化させました(話が東日本偏重な上に、趣味的な視点で勝手なことを言ってますが、、、)
というわけで、これらに手を出すと、国鉄型の楽園である当鉄道の危機になるような気がして避けておりましたが、90年代を通して東北の主役に登り詰めたキハ100くらいは増備してもよいかという気にもなってきました。
以上、ご覧いただいている皆様には本当にどうでもよい面倒なこだわりを長々と書きましたが、キハ100を作ります。
前回のキハ35作りで、格安3Dプリンタを使って、ある程度綺麗にボディを出力するノウハウがたまりました。加工に不向きと言われるPLA材料ですが、ヤスリは苦手ですが、ニッパーで切る分には問題なく、塗装も接着も当鉄道基準くらいのクオリティであればなんとかなってくれます。
まずは前面を設計しました。
fusion360の無料版で、以下のような順番で作りました。
・直方体を作る。
・屋根のカマボコ型を作り、くっつける。
・貫通扉がある中央の出っ張りを頭のライト部まで含めた直方体で作り、本体にめり込ませる。
・ライトの上、前面の下左右、前面肩の部分にRをつける(フィレットの使い方がわかってきました)
・ライト、貫通扉部分を凹ませる。(凸型を作ってめり込ませて、その形状で切り抜く)
・前面左右のC面を切り取る。
・側面の上下のC面を切り取る。
・2つのC面切り取りが重なる側面の角部をフィレットで滑らかにする。
・窓を抜く。
・後で窓をはめて表現するブラックマスク部分を凹ませておく。
・前面のステップ的なものをつける。
※後でわかりますが、この時点で既に頭のライトあたりの解釈を間違えています、、、
前回の反省を生かして、速度遅め、温度低めで、印刷した層が固まってから次の層を作るような設定にしたところ、割と綺麗に印刷できました。
次に側面を作りました。
前回、作った側面と屋根の合わせが難しかったので、側面と屋根を一体にしました。、、、が、成型が崩れてしまいました。これを印刷するのに3時間くらいかかるので、そのまま使います。
3Dプリンタはなかなか難しいですが、上の写真のようなディテールが綺麗に出せるのは良いところです。
屋根は薄めのプラ板を貼りました。
後の反省ですが、貼った屋根と側面板を滑らかにするためにヤスリをかけたこと、貼った分の屋根板の厚みが増してしまったことが、後でカクカクしたこの形式の印象把握が悪くなる原因になってしまいました。
塗装工場に甲種回送します(ちなみに乙種輸送とは、自身の車輪や仮台車を使わない輸送のようです。トラックに載せるとか)
緑色をいろいろ思案した結果、緑ではなく「オリーブ」にしました。調色技術がないので、市販の感スプレーから選ばねばなりません。
のれが、タミヤのホームページにあった、オリーブ系のカラーチャートです。軍事系に使われる色のようで、細かいニュアンスが違う色が充実しています。
今回「オリーブドラブ2」を選びました。理由は、緑の彩度が一番高そうだったからですが、これでも相当に渋い色です。
技術不足により板厚を薄くできないので、窓ガラスをどうするかは大きな課題になります。前回は、ピッタリに透明板を切ってはめていましたが、非常に大変です。
今回は、連続窓っぽく見えるデザインの車両ですので、窓のところを少し凹ませておいて、透明プラ板一枚をまとめてはめ込み、その上から透明プラ板に窓枠を塗装する、という工法にしました。窓周りが黒いので、ボディの窓開口部も黒く塗ってしまえば、窓抜きの雑さもごまかせそうです。
一通り塗ったのですが、、、
あたまが丸すぎます、、、。
そもそも設計時から頭のRを取りすぎたのと、上述の肩部をヤスリがけしてしまったこと、そして、ライト部は屋根では他とツライチになるはずなのに、出っ張っていることなどが原因です。
これは削るしかなさそうです、、、
続きます↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/10/04/162905
【記事の目次はこちらをご覧ください】
※3Dプリンタについては、このあたりをご覧ください↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/02/10/225944
↑ここをクリックして飛んでいただくと、より多くの方に見ていただけるようです。ご協力下さいませ。
にほんブログ村
鉄道模型ランキング