(関東鉄道) 普通入場券 竜ヶ崎駅 料金50円 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

表題の券をご紹介する前に、昭和50年の初め頃の関東鉄道の普通入場券の状況で、当時の普通入場料金は「50円」となります。

 

昭和50年1月7日に筑波線常陸小田駅で発行されました普通入場券です。

 

 

関東鉄道発足当初の「料金10円」の券が料金50円の時代になっても継続発売されており、普通入場券の発売需要の少ない駅では、同じ状況であったものと思われます。

 

 

 

 

 

昭和50年6月8日に常総線水海道駅で発行されました普通入場券です。

 

 

「料金30円」と印刷された券に「50」のゴム印を押印して発売しており、昨日のエントリでご紹介いたしました「竜ヶ崎駅」と同様に、「料金40円」が印刷された券は出ていなかったように見受けられ、普通入場券の発売需要が比較的多いと思われる駅でも、このような状況でした。

 

 

 

 

 

表題の券で、昭和50年9月9日に竜ヶ崎駅で発行されました普通入場券です。

 

 

この券から小児断片が設けられました。

 

関東鉄道の普通入場料金が40円から50円に改訂されましたのは昭和49年9月26日で、改訂当初は最初にご紹介いたしました券のように、旧料金券に変更印を押印して発売していたものが、正確な時期は不明ですが、昭和50年7月頃に旧料金券を廃札として、この様式の「料金50円」の券に全駅で一斉に切り替えられたようです。

 

この券から小児断片が設けられておりますので、全駅で一斉に切り替えられたのは小児の普通入場券への発売対応のためと考えられ、関東鉄道の普通入場料金に小児料金が設けられた期日は不明ですが、普通入場券の発売需要が多い駅でも当初は旧料金券に変更印を押印して発売しておりましたので、恐らくは普通入場料金が50円に改訂されて以降の事と思われます。