皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

来月11月は、鉄道模型Nゲージ最大手のTomixさんとKATOさんからキハ58系の新製品が発売されます。

 

Tomixさんからは…

 

 

キハ58系四国色シリーズの新展開、急行セットとモデルチェンジ車の2両セットが発売されます。

 

急行色セットは、キハ58 400番台のうち運転席窓バランサー点検蓋が無いタイプを、キロ28は車体断面がキハ65と同じになった最終グループで側窓がユニットサッシに改造された車が選定されています。また、2両セットはモデルチェンジ車の2両です。

 

そしてKATOさんからは、

 

 

キハ58系のモデルチェンジ車が新たに発売されます。

 

しかし発売を前に、両社とも「ちゃんと実車を再現してくれるのだろうか」という懸念が強くあります。

 

 

まずTomixさんは、今回急行編成に400番台が、そして2両編成はモデルチェンジ車が選ばれています。四国では国鉄時代の1980年頃よりキハ58・28・元キロ28の乗降ドア下部の丸窓が積極的に埋められています。残っていた車は非常に例外的でした。

 

↑逆光で見づらくて恐縮ですが、キハ58 1014です。ドア下部の丸窓はありません。

 

また、「トミックスインフォメーション」にキハ28モデルチェンジ車の写真が掲載されていますが、これを見ても丸窓はありません。なお、キロ28改造のキハ28 5200番台については、1984年以降各地から2100、2300、2500番台が転入しキハ格下げが行われています。しかしこの時期には既に丸窓を埋める改造が終わっていたのか、大半は丸窓を残しています。同じく「トミックスインフォメーション」に掲載されているキハ28 5200の写真を見ても丸窓が残っています。

 

JR四国色のキハ58系のキロ格下げ車以外は、ほぼ全車丸窓無しという印象が非常に強く残っています。よって、丸窓有りで模型化されると…非常に違和感有りですね。恐らく模型は丸窓有りのまま発売されるのでしょうが…。

 

 

次にKATOさんのキハ58系 モデルチェンジ車ですが。こちらの方はもっと心配です。既に沢山予約していますし…。

 

今回KATOさんはキハ58系モデルチェンジ車の初製品化になります。既にTomixさんが25年近く前からHG仕様で発売しているし、キハ58系の中のモデルチェンジ車割合は相対的にあまり高くありませんのでそんなには数は必要としていないのですが…。

 

キハ58系モデルチェンジ車の床下は、平窓と比べて接触器箱の形状が若干違いますが、模型では無視できる!?レベルでしょうか。キハ58に関してはそれ以外に大きな変更はありません。キハ28については、キハ27・28ともに平窓車の中後期車から(キハ27は10次車から、キハ28は13次車から)、機関予熱器が新型のWH300(キハ27)、WH250(キハ28)に容量アップとなっており、形態も大きく変わっています。

 

↑KATOさんの現行品。キハ28非冷房車の床下の機関予熱器の形状です。この部分はKATOさんの発売している冷房車(2300番台)も同じです。

 

↑こちらはTomixさんのキハ28 3000。機関予熱器が新型になっているのが再現されており、上の車両と比べて窓1枚分位置が前にずれています。

 

 

キロ28でも、

 

↑KATOさんの単品のキロ28です。旧型のWH101A機関予熱器が再現されています。

 

↑Tomixさんのキロ28 2500です。新型のWH250機関予熱器が再現されており、上の写真の車両と比べ、位置も窓1枚分前位側にずれています。

 

このように平窓車の模型はTomix・KATOともに旧型の機関予熱器(WH101A)搭載車が再現されており、Tomixさんのモデルチェンジ車は実車通り新型の機関予熱器(WH250)が再現されています。

 

ところが、いろいろな情報を探してみるとKATOさんの新製品キハ58系モデルチェンジ車の試作品が出てくるのですが、どう見てもこの機関予熱器の表現が間違っており、平窓車とおなじ形状すなわち旧型のWH101Aの表現となっています。ただ水タンクは新製時の形状のFRPタンクとなっており、金型自体はこの新製品用に起こされたもののようです。ということは、このまま出てくる!? いやーそれは私的には有り得ないです。Tomixさんは25年前の最初から再現しているのに今更間違えますか!?

 

7月時点の試作品なので最終製品とは異なると思いますので、製品では修正されて発売されることを期待しています。ただでさえTomixさんが既に長年築いてきた牙城に参入するのですから、ここで間違えるとイタいです…。まぁ模型ですので床下なんて気にしないと言ってしまえばそれまでなのですが…。

 

ということで、既にずいぶん前から予約入れている両製品、どのような姿で発売されるのか楽しみ&不安です。

 

是非私のホームページ

 

http://kami-kitami.sakura.ne.jp/index.html

 

にも各車の解説がありますのでご覧になってください。