■概要
日田彦山線の採銅所(さいどうしょ)駅。
一度聞いたら忘れられないようなユニークな名前の駅ですが、文字通り、昔はこの周辺で銅を採取していたことが駅名の由来🤔
 
現在の地名は、「福岡県田川郡香春町」になっていますが、かつては「採銅所村」という自治体だったそうです。
 
 
■駅舎
駅舎は、1915(大正4)年開業当時の木造駅舎の面影を残しつつ、2017年にリニューアルしています✨
 

 
駅舎正面、造り付けの木製ベンチが大正時代の様相を今に伝えています🙌
 
 
2017年の駅舎リニューアルの際に、大きく手が加えられたのは、駅舎の右半分のスペース。
 
一見、カフェみたいにも見えますが、駅長室や宿直室だった部分を改装し、第二待合室になりました。
 
 
第二待合室といっても、純粋に列車を待つスペースではなく、地域の交流拠点として使われています。
ここでは、移住相談も行っているとのこと。
 
帰宅後に調べてみると、香春町では首都圏からの移住者に奨励金を支給していて、各種条件があるものの、60~100万円が支給されることが判明(起業した場合は300万円)🙄

 

主な条件としては、「住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区に在住又は東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に在住し、東京23区へ通勤をしていたこと」、


かつ「対象の中小企業の求人に応募し新規就業されてこと」。

 

前者の条件にあてはまる私は、あとは求人に応募するだけ🙋

 

 
過疎地への移住については、全国でこのような支援が行われているようですので、いつか真剣に考えるかもしれません😁
 
 
■待合室
駅名看板は地元産の木材の板に、「採銅所驛」と筆で書かれています。
 
 
待合室に入ると、近距離きっぷの券売機と、駅舎開業100周年を記念した額が目を引きます。
 
 
天井を見上げると、星型文様のデザインが施されていて、かつてはシャンデリアが飾られていたとのこと🌠
大正時代のハイカラな雰囲気が残されています。
 
 
ホーム側から見た駅舎です。
 
 
 
 
■ホーム
ホームに上がり、小倉方を眺めます。
かつては2面3線だったようですが、中央部の線路が撤去されていて、現在では2面2線です。
 
 
田川後藤寺方を眺めます。
こちらに構内踏切があり、小倉方面行きのホームと連絡しています。
 
 
奥に見えるトンネルも雰囲気があります👍
 
 
■駅名標
駅名標はJR九州オリジナル仕様ですが、イラストはありません。
 
 
駅舎側には、かつての貨物用ホーム跡と思われる引き込み線が残っていました。
当時は香春岳などから切り出した石灰石などを運搬していたのでしょう😉
 
 
ちなみに、乗り鉄目線で見ると、実は1日1本だけ、ここ採銅所駅始発の列車があるのが気になります。
(採銅所駅06:31発の田川後藤寺行き)
 
春には、桜や菜の花が咲き、美しい景色が見られる駅ですので、桜の季節に再び訪れたいです🌸