(関東鉄道) 普通入場券 20円 竜ヶ崎駅発行 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和42年10月17日に関東鉄道となってから最初の運賃改訂が実施され、この時に普通入場料金は10円から20円に改訂されました。

 

昭和45年1月2日に竜ヶ崎駅で発行されました普通入場券です。

 

 

昨日のエントリでご紹介いたしました料金10円の券の様式を引き継いでおり、駅名は最下段の発行箇所記入欄に記入するようになっています。

 

 

 

 

 

こちらは昭和46年12月30日に、鉾田線鉾田駅で発行されました普通入場券です。

 

 

昭和45年6月25日に実施されました運賃改訂で、普通入場料金が20円から30円に改訂されたため、運賃変更(入場券なので正しくは料金変更)印が押印されておりますが、印刷された料金は「20円」となっており、関東鉄道の「料金20円」の普通入場券には、様式が2つ存在していた事になります。

 

 

 

 

 

この券からは駅名記入欄が一般的に見られるアンダーラインの上となり、発行箇所記入欄は裏面に移動しています。

 

 

 

鉾田駅と同じ様式の「料金20円」の普通入場券が、竜ヶ崎駅でも発売されたのかどうかは不明ですが、最初にご紹介いたしました初期の様式の「料金20円」の券の発行日は昭和45年1月2日で、約4ヶ月余り後の昭和45年6月25日には普通入場料金が20円から30円に改訂されておりますから、鉾田駅のように後期の様式の「料金20円」が出ていたとしましても、すぐに普通入場料金が30円に改訂されて料金変更印が押印されたものと考えられます。

 

関東鉄道では昨日のエントリでご紹介いたしました「料金10円」の普通入場券は、当時の有人駅各駅で発売されておりますが、普通入場券の発売枚数が少ない駅では「料金10円」の券に変更印を押印して昭和50年頃まで発売していた例が見られ、「料金20円」の普通入場券が確認出来た駅は「竜ヶ崎」の他には「水海道」、「筑波」、「鉾田」だけであり、今回ご紹介いたしました初期の様式の「料金20円」の券は少ないものと思われます。