寝台特急「北斗星」の深き沼 その17
毎度ご覧いただきありがとうございます。
今回は予告どおり、先日入線してきた車両の紹介です。
同時発売の単品もゲットしました。
「北斗星」の中でもJR東日本の「珍車」ばかりを集めた尖ったセットなのですが、どうやら瞬殺レベルの売れ行きだったようで、あっという間に市場から消えてしまったようです。
「北斗星」人気恐るべしですねw
今回のセットは目玉商品ばかりなのですが、それぞれ見ていくことにしましょう。
まずはカニ24です。
カニ24 510。カニ24形500番台では唯一の白帯車となっているのが特徴で、数少ない100番台からの改造車でもあります。
100番台由来の平たい後部妻面が特徴ですが、貫通扉を埋めて非貫通としたため、写真のとおりかなり強烈な顔付きになってしまいましたw
実はこの車両、「北斗星」用ですらなく、シュプール号の北海道乗り入れ対応として500番台化された車両となっており、所属も北斗星車両の基地である尾久ではなく、青森となっていました。このため、通常は「あけぼの」や「鳥海」「日本海」等に使用されていましたが、増発と検査などが重なって尾久のカニが不足した際にピンチヒッターとして何度か登板した記録が残っており、今回の製品化と相成った様です。
511番を除く他のJR東の500番台同様、発電機関の更新工事を受けており、屋根のラジエーターファンが2つとなったほか、側面のガラリ窓が撤去されてスッキリしたスタイルとなりました。
なお、この車両は1999年の「カシオペア」運転開始に備えて予備電源車のカヤ27形に改造され、現時点(2020年9月)でカニ24形由来の車両としては唯一の残存車両となっています。
北斗星3・4号定期化に伴い、1989年に増備された車両ですが、JR東日本の「ロイヤル・ソロ」としては唯一、ソロでロイヤルを挟む構造となった車両で、JR北海道のオロハネ25形550番台(555~)と類似の車両になりました。
これは3・4号をJR東とJR北で交互運行するにあたり設備を揃えたためのものですが、JR東としては特異な車両となってしまいました。
2000年の2往復化後は予備車となり、「夢空間」と連結される姿も多く見られました。
実は種車が座席車のオハ14形となっており、そういう意味でも珍車となっています。
お次はツインDXです。
この車両も1989年に3・4号定期化に伴って増備されたものですが、設備としてはオハネ25形改造のオロネ25形500番台と同じであるため、他のツインDX車と混用されました。
501~503が
このように方向幕付だったのに対し、504は
この様に方向幕がなくなった他、電話室を車端に設置したのに伴い電話室用の小窓が取り付けられたのが特徴です。このため唯一無二の形態となりましたが、他のロビーカーと営業上大きな差はないため、混用されていました。
ちなみに通常のスシ24形500番台は
この様に大型ベンチレーターは撤去されています。スシ24形500番台のうち、このベンチレーターが存在するのはこの504番と、JR北海道の503番のみとなっています。この差異は種車時代のサシ481・489形から引き継がれたもので、たまたまこの2両の種車がベンチレーター残存車だったというわけです。
ちなみに、JR東日本所属のスシ24形の中では唯一、Hゴムが灰色のまま残った車両でもあり、密かな異端車となってました。
これらは従来品とモデルは一緒ですが何気に新規金型となっていて、妻面のディテールが追加されたり、ドア点検蓋のリベット表現が追加されるなど細かな改良が加えられています。
また、オハネフについては従来品が帯にモールドがあったものが、今回品では印刷のみの表現になっていたりします。
一方、増結用の単品の方も改良が行われました。
やはり帯の印刷化や点検蓋のディテール改良が行われた他、オハネ25形0番台のデッキ側貫通扉が実車同様省略されました。(従来品はなぜか付いてました)
また、従来単品のHゴムは黒色だったのが、
このとおり北斗星では多数派だった灰色になっているのが嬉しいところです。
さて、今回の増備で我が家の北斗星車両は53両もの大所帯となりました。いやぁ、増えたものですねw
今回の増備で一応北斗星車両の増備は一段落となりますが、今後はJR北海道車で未入手のものをパラパラと入れる事があるかもしれませんw
とりあえず今回はここまで。
今回の導入で過去記事に載せた車両で写真の無い車両も幾分入ったのでちょっとアップデートしようと思います。
さて、次回は一旦北斗星シリーズをお休みして、この間に入線してきた車両を紹介したいと思います。