ふ静岡県西部に路線網を築き、最盛期には静岡ー浜松(開業当初は国道1号線経由)浜松ー東岡崎(後に東名経由となり名鉄バスセンター)のほか掛川から湖西市〜豊橋市二川・鳳来町本長篠駅まで走っていた遠鉄バス。
掛川駅の遠鉄バス乗り場
かむろ氏提供
1977年撮影
遠鉄バスが掛川駅へ乗り入れていたのは1949年より。(袋井市)山梨-高田原-吉岡-桜木-掛川駅が運行され1956年には上垂木経由も運行された。1963年の急行浜松静岡線運行開始に伴い国道1号線経由で静鉄バスと相互乗入れも行われた。
山梨-掛川間は遠鉄バス最後のボンネットバス運行路線でもあったがモータリゼーションの影響を真っ先に受けたエリアでもあり廃車後はいすゞBA05が導入されている。

やまやblogでも、以前より減便と廃止の続く静岡県西部のバスについて記録を続けていました。


遠鉄バス最東端にある横須賀バス停。
道路の反対側には中遠地区の公共交通機関の動脈:秋葉バスサービスが居を構えています。
本来なら2020年9月一杯で、遠鉄バス:97系統(掛塚さなる台線)福田車庫ー横須賀が廃止となる予定でしたが、主に利用する横須賀高校への通学客の足が確保出来ないことから今しばらくは運行が続いています。

かつては磐田方面からも10系統:(磐田市立病院福田線)磐田駅ー二之宮東ー天龍社前ー新道ー福田営業所ー豊浜四ツ角(現:豊浜)ー松山ー梅山ー石津ー西田町ー横須賀車庫(現:横須賀)として運行されて磐田市立病院が現在地に移ると従来磐田天竜線として(30系統)山東-新開-広瀬-匂坂-加茂川-磐田駅-大原団地-福田-豊浜(10系統)と運行されていた路線が(33系統)磐田市立病院-元宮-富士見町-東高校-市民文化会館--磐田駅ー二之宮東ー天龍社前ー新道ー福田営業所ー豊浜四ツ角(現:豊浜)ー松山ー梅山ー石津ー西田町ー横須賀車庫(現:横須賀)
と通し運転となりました。
磐田系統次第に本数が減り1997年以降は主に県立横須賀高校への通学客輸送が主となり、朝夕のみの運行となりました。
2004年3月一杯で豊浜郵便局-横須賀車庫は廃止となり、磐田方面からの利用者は新道ならびに福田営業所で乗り換えとなりました。
県立横須賀高校への通学客により、現在でも朝夕の利用者は多く、特に7時22分掛塚発横須賀行き通学客で混み合いますが、近年は利用者も減り天候の影響もなくこのバスで賄ってしまいます。
2010年頃までは雨天時にはレイニーバスとして南田東発の続行便も出ていました。


2018年3月、静岡県教育委員会の定例会に於いて県立横須賀高校は御前崎市の県立池新田高校と統合されることが全会一致で決定。
横須賀高校は少子化による生徒数の減少により、1学年4学級以下になることが見込まれ、数年後に統合となる。
県立池新田高校は2019年に創立100周年を迎える歴史ある高校で、県立横須賀高校も池新田高校の横須賀分校として1948年に開校しており、共に長い歴史の先に再び統合とは歴史の因縁を感じてしまう。


長い間大須賀と浜松を結んでいた路線も近々消してしまいます。
学校が消え、バスが消えてその先に夢をどう描いていけばいいのでしょうか…?