1987年7月21日 仙台臨海鉄道でSL東北100周年号を撮る

1987年（昭和62年）7月21日

この日は同級生の鉄ヲタの友人、ゆうずる氏に以前から誘われており、

この日は青春１８きっぷにて、仙台へ行った。

亀有駅から始発列車に乗って、北千住、上野と乗り継いで、

常磐線経由で仙台に行った。

当時、中学3年だった俺は、生まれて初めて青春18きっぷを使用した日だった。

ゆうずる氏は、俺よりも、はるかにテツに慣れており、

鉄道での遠出も、俺よりも経験豊かだった。

当時の『青春１８きっぷ』は、「赤春」＝（ピンク色の青春１８きっぷ）が当たり前だった。

しかも、1日1枚タイプ。

平駅では、当時の駅弁「うにめし」を食った。

当時は、駅のホームで駅弁というものは売っていた。

駅の売店とかじゃなくて、店舗を構えておらず、

ホーム上に駅弁を売りに来る人がつっ立って売るスタイルだった。

そんな「うにめし」も、電車が発車する前に、電車の中で食い終わってしまった。

当時は、電車の中と言っても、田舎のほうだと、クロスシートで、

向かい合わせの席だったから、わりと駅弁食うのって変なことではなかった。

今の時代は、普通列車って、ロングシートが多いので、駅弁食ってたらおかしいけど…

原ノ町駅では、乗り換えがある。

仙台に着くと、SLが、スタンバイしている姿が見えた。

俺は、テツのことは、その友人に任せきりなので、

どこの駅間へ撮りに行くのか？とかまったく把握していなかった。

なんか、JRのものじゃないディーゼル機関車が来た。

しばらくすると、

ディーゼル機関車が貨物を引いてやってきた。

俺は、これが何線なのか？把握しないで撮っていた。

今さら、調べてみたのだが、

どうやら、仙台臨海鉄道仙台西港線らしい。

そして、SLが来た。

C56-160牽引の12系客車だ。

今、思うと、これは、のちにSL北びわこ号の機関車になったわけだ。

「東北100周年号」

客車は6両なのだが、

当時の俺は、三脚を使わず、手持ちで撮影しており、

編成を入れる技術が無かった。

これでも、トリミングして、できるだけマシな構図に修正してある。

トリミングは、スカっている構図を良くすることはできるが、

切れちゃってるものは救済のしようがないから、この有様になってしまう。

ケツ撃ち。

そして、どこの駅で撮ったのかは覚えていないが、

貨物列車を撮った。

ED75-105牽引　貨物列車

どうやら、専用貨物のようだ。

穀物輸送のホッパ車らしきものも付いており、今思うと貴重な編成だ。

当時は、専用貨物なんて珍しくなかった。

ケツ撃ちで普通電車を撮る。

普通電車とは言っても、これも、今見ると貴重だ。

もう、この車輛もないだろう。

717系だろうか？

417系だろうか？

冷房がないように見える。屋根の上に冷房の室外機がないように見える。

窓を開けているし…

そして、715系
もう、JRになっているが、側面には、JNRマークが入っている。
この時点では、まだJRになって、4ヶ月弱。

これ、たぶん、今思うと、陸前山王駅ではないか？と推測する。


不意に来た、ED75-106単機


そして、仙台駅で、
キハ48の「未来号」とかいうのがいたので、それを撮る。

HMには「未来号　EXPO'87-TOHOKU」と書いてある。

このホームの奥のほうに、455系原色が停まっているのが見える。


↑　455系原色
サボには「愛子⇔仙台」と書いてある。


↑　455系グリーンライナー
このサボにも「愛子⇔仙台」と書いてある。



↑　ED78と455系デカ目の並び。
幕には「快速」と出ている。

そして、この快速が発車すると、

ED78重連の貨物列車なのがわかる。

当時は、仙山線の貨物はED78が牽引していた。


帰りの電車の車内から撮ったやつ。
俺は、「愛子」を「あいこ」って読むのかと思って、
苗字ならよく地名と被ることはあっても、下の名前が地名と被るなんて珍しいなぁ～
なんて思っていたが、これは「あやし」と読むことを車内放送で知った。

今、思うと、この案内の幕も、貴重である。
今は、殆どがLEDだもんなぁ～


そして、帰り、どっかの駅で撮った715系。

たぶん、黒磯駅で、自分が乗ってきた715系を撮ったんじゃないかな？

 あとは、ひたすら帰るだけだった。

仙台くらいだと、日帰りで行けちゃうのだということを初めて体感したのもこの日だった。
これが、初めて青春18きっぷを使用した日だ。

 【了】