MT WASHINGTON COG RAILWAYの蒸気機関車
ワシントン山登山鉄道(Mt. Washington Cog Railway)は、カナダとの国境にほど近い、ニューハンプシャー州にある、ワシントン山(標高6,288フィート、1,917メートル)の頂上を目指す鉄道です。
ワシントン山はアメリカ東岸では最高峰、気候が変わりやすいことで有名で、「世界で最悪の気候」とも言われていました。
ふもとにある機関車と看板
ワシントン山登山鉄道は、正式にはThe Mount Washington Cog Railwayといい、1868年開業、期間は標準軌に近い1,422mm、全長3マイル(4.8km)の路線です。
この鉄道の最大の特徴は、マシュー式ラック鉄道という歯車式鉄道で、最大勾配364パーミル、世界でも最古のラック式鉄道です。ここを蒸気機関車を含む列車が登ったり下りたりしています。この勾配、実に碓氷峠の6倍、箱根登山鉄道の4倍強です。
かつては全列車が蒸気機関車けん引(というか推進?プッシュ?)でしたが、現在は数列車のみ蒸気機関車が使用され、残りはバイオディーゼル機関車が担っています。
ふもとを出発した列車はいきなり急こう配に挑みます。
急こう配を煙を出して押し上げていく機関車
車内から見た線路。線路の間にラックレールが見える。
ラック(歯車)をモチーフにした飾り
ふもとは深い森林地帯ですが、徐々に背が低い木々に移行し、やがて森林限界を超えて見晴らしがよくなってきます。
ほぼ晴れないことで有名なワシントン山ですが、訪問した時はきれいに晴れ渡りました☀
頂上にたたずむ蒸気機関車。線路中央にラックレールと歯車が見える。
下り列車は慎重に坂を下りる。途中の交換場所で上り列車と交換。
列車は3セットずつが団子になって運行していました。
麓の駅にて。急こう配に車体を合わせているため、平坦部では前のめりに見える。
最初の機関車、ペッパーサス(胡椒瓶)号。
縦型ボイラーが胡椒瓶に見えることから、こんな名前に。
おまけ:
ワシントン山に向かう道中にある町 Bathにある屋根付きの橋。
Mt. Washington Cog Railway Website :
The Brick Store(America's Oldest General Store) :
https://www.thebrickstore.com/