喜多山駅【愛知県】(名鉄瀬戸線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市守山区東部に広がる住宅街の中に位置する名鉄瀬戸線の主要駅で、かつては喜多山検車区が併設されていたものの高架化工事の関係で尾張旭へと移転しましたが、その高架化工事は2020年現在も続いていて、現在は仮駅状態となっている
喜多山駅 (きたやまえき。KITAYAMA Station) です。
 
尚、写真は2019年当時のもので、現在は状況が変化しているかもしれません。ご了承下さい。
 
 
駅名
喜多山駅 (ST 11)
 
所在地
愛知県名古屋市守山区
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:瀬戸線 
 
隣の駅
栄町方…………小幡駅 
尾張瀬戸方……大森・金城学院前駅 
 
訪問・撮影時
2019年3月
 
 

喜多山駅の駅舎です。南を望む。喜多山駅は地平駅ですが、現在は高架化事業中(工事中)で、線路北側、ホームから見て栄町方(西側)に仮駅舎が設けられています。かつてはこの場所に4階建ての駅ビルがあり、駅舎・名鉄の事務所の他、名鉄系のスーパーマーケット「名鉄パレ」も入居していましたが、高架化事業の開始後、2008年頃に解体された模様で、跡地に仮駅舎が建てられました。駅外と駅舎の間に段差はありません。
駅舎はこの1ヶ所のみで、駅南側との往来は踏切を渡る必要があります。
駅南側には住宅街が広がっています。商店も点在しています。約130m南(前方)で名鉄瀬戸線と並行する幹線道路・瀬戸街道(県道61号線)と交差します(喜多山交差点)。
尚、喜多山駅に駅前広場は整備されていません。バス停留所は喜多山交差点付近の瀬戸街道沿いに設けられています。また、仮駅舎の北側(左)には臨時の無料駐輪場があります。
高架化が完成した後に駅前広場が整備されるかもしれません。
 
 

駅前の様子です。北を望む。右手に駅舎が、後方に踏切があります。
北側も駅周辺は住宅街で、商店が点在していますがシャッターが下りている店舗も見られます。
約600m西に私立の菊華高等学校と名古屋市立守山東中学校があり、約1.2km北には愛知県立緑丘高等学校があります。そのため、喜多山駅は学生の利用が多いです。
また、緑丘高校周辺は丘陵地になっていて、起伏に富んでおり坂道が多いです。
 
 

改札口の様子です。南を望む。
右手に出入口がありますが、駅前道路に歩道がありませんので飛び出ししないよう注意が必要です。
有人駅で、窓口に駅員が配置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、中央がICカード専用通路、右が有人改札を兼ねた幅広通路です。
改札口の右手前には出札窓口があり、その右には『manaca』のチャージが可能な自動券売機が1台あります。
後方にはベンチと公衆電話が設置されています。
尚、改札内に自動精算機と『manaca』チャージ機は設置されておらず、乗り越しやICカード残額不足の場合は精算窓口へ申し出る必要があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
ちなみに喜多山駅構内に売店・コンビニはありません。
 
 

そして改札を通って左へ曲がり、60mほど進むと構内踏切に到達しますが、この通路が長いですw 後方が改札口です。
構内踏切で線路1本を渡り、すぐに左へ曲がると1番線・2番線(写真中央奥。ともに下り尾張瀬戸方面)で、さらにもう1本線路を渡って左へ曲がると3番線(写真右奥。上り栄町方面)です。構内踏切とホームの段差はスロープで解消しています。
 
 

2番線に設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも表示されています (ST 11)。
駅ナンバリングの「ST」ですが、瀬戸線の「瀬」の「S」と「戸」の「T」の合成です。
 
 

現在の喜多山駅は仮駅状態です。
島式ホーム2面3線の地平構造で、南西方向~北東方向にホームが延びています。
右ホーム(北)が右から1番線(副本線・待避線)、2番線(主本線)の順で、ともに下り尾張瀬戸方面ですが、通常は2番線のみを使用します。
左ホーム(南)の左側が3番線で、上り栄町方面です。2番線は両方のホームに面していますが、3番線側(左のホーム側)には柵が設置されており、左のホームから下り列車に乗降できません。
有効長は4両分で、ホームドアは未設置です。仮駅でスペースに制約があるからか、ホーム幅は全体的に狭いです。
上屋は各ホームとも栄町方(写真奥)の2両分に設置されています。雨天時に下車される際は栄町方の2両をご利用下さい。また、各ホームの栄町方の端にあるスロープや構内踏切~改札を結ぶ通路には屋根がありますが、構内踏切の線路との交差部分には屋根がありませんので雨天時は要注意です。
各ホームにはベンチが設置されています。
写真は2番線より栄町方を望む。
 
 

こちらは上り3番線より尾張瀬戸方を望む。
左(北)から1番線~3番線の順で、3番線の右(南)では高架化工事が進行しています。
工事中の部分(写真右)には以前、喜多山検車区がありましたが、高架化に伴い2007年に尾張旭駅西方に新設された尾張旭検車区(現・尾張旭検車支区)へと移転しました。
しかし、検車区が存在した名残で、現在でも早朝・夜間に喜多山始発・終着の列車があり、喜多山乗務区があるため乗務員はここで交代します(Wikipediaの本文を引用)。
後方にはスロープと構内踏切があります。
 
 

3番線より栄町方を望む。右から1番線~3番線の順です。
各ホームの端にはスロープがあり、その先に構内踏切があります。
構内踏切を渡って左へ曲がり、線路に並行して右側を60mほど進むと改札口に到達します。
 
 

構内踏切より栄町方を望む。
右側には線路と並行して通路があり、その先に仮駅舎・改札口があり、さらに先に駅前道路との踏切があります。
この先、高架化工事の現場を見ながら住宅街の中を南西へ走り、右手にスーパー「ナフコ不二屋」が見えてくると左へ急カーブして瀬戸街道と踏切で交差します。高架化でこの踏切が解消されれば瀬戸街道の流れが改善される見込です。その後はすぐに右へカーブして住宅街の中を南西へ進み、やがて右へカーブして西南西へ走るようになると程なくして小幡駅へと至ります。
 
 

3番線より尾張瀬戸方を望む。
喜多山駅構内に現在、渡り線は存在せず、当駅での折り返しは不可能です。
この先、こちらも高架化工事の現場を見ながら住宅街の中を北西へ走りますが、すぐに国道302号との踏切に差し掛かると同時に名古屋第二環状自動車道(名二環)が地下で瀬戸線をアンダーパスします。国道302号の建設時に踏切交差となったのは名鉄瀬戸線の高架化計画が存在していたためで、暫定踏切として整備され、瀬戸線の高架化と同時に廃止される予定です。その後は住宅街の中を右へカーブしながら進み、針路を東へ変えると程なくして大森・金城学院前駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が喜多山駅で下車(乗車)したのは1980年代の子供時代、近くに住んでいた関係から何度もありました。名古屋を離れてからは1997年、2016年、2018年の計3度です。子供の頃、近く(大森・金城学院前駅との間)に在住経験があり、1997年と2016年はその時の住み家を探訪するために下車しました。そして2019年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。高架化工事中のため駅舎は仮設になっていましたが、仮駅舎は結構しっかりしていて、多くの無人駅で見られる簡易駅舎と大差ありませんでしたww 駅前は住宅街ですが、私が子供の頃と比較して活気に欠ける印象でした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、中央本線の快速または普通に乗り換えて大曽根駅へ(名古屋市内行きの乗車券で大曽根駅まで行けます)。隣接する名鉄瀬戸線の大曽根駅から全種別の尾張旭行きまたは尾張瀬戸行きに乗車して当駅下車です(急行・準急も停車します。普通列車は優等種別に抜かれずに当駅に先着します)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、名古屋駅からは上記のルートで到達できます。または名古屋駅から地下鉄東山線で栄駅まで行き、地下街を歩いて名鉄の栄町駅まで移動して尾張瀬戸行きに乗車するルートもあります。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは駅前に「ローソンストア100(パンを購入可能)」があり、約300m南東の瀬戸街道沿いには「ファミリーマート」があります。スーパーは約300m西の瀬戸線沿い北側に「ナフコ不二屋」があります。一方、駅前に飲食店は点在していますが、気軽に入れる店舗は少ないかもしれません。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄瀬戸線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は喜多山駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)