トミカ 宇部興産ダブルストレーラー | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(高額・不安定な国鉄当時の貨物輸送からの事実上の転換)

 

タカラトミー は,「トミカ」「プラレール」「トミーテック製品」に限らず,独特な視点で商品を開発することがよく見受けられます.この製品も,その一つでしょう.

 

トミカで,なんと「宇部興産ダブルストレーラー」がこの度発売になりました.「ロングトミカ」であり,その大きさは一緒に写っている西鉄バス北九州の連節バス(メルセデスベンツ製・1/150スケール)と比べても大きいです.実車は相当に大きく,公道を走れないほどです.

ではどこを走っているのかと言いますと,美祢市の工場と宇部市の工場を結ぶ31.94kmの「日本一長い私道」こと「宇部興産専用道路」です.この私道は完全に公道と隔離されており,やむなく平面交差する場所には鉄道の踏切が設置されているほどです.

1972年に開通しました,当時ストライキ・運賃値上げやが頻発していた国鉄宇部線・美祢線の石灰石輸送列車を順次代替する形で建設されました.その後,石灰石輸送は1998年に,宇部線の貨物列車は2009年に,美祢線の貨物列車は2013年に終了しています.

専用鉄道を敷くことも考えられた中,これだけ大きなトラックを多数運転して大量輸送するとは思い切った施策といえます.この道路は「工場のベルトコンベア」と同じなので事故は一切許されず,運転には通常のトラックと異なる技術が必要と思われます.「Bus Rapid Transit」ならぬ「Truck Rapid Transit」でしょうか.

極めてローカルですがインパクトは抜群であり,よく製品化されたなと感じています.

 

なお,この製品は発表・発売直後から非常に大きい反響を受け,宇部市・山口県のみならず,全国で初回生産分を予約で売り切ってしまい,現在は在庫がありません.製品の性質上しばらくは再生産が行われると思いますので,転売等に気をつけて頂ければと思います.

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「宇部興産専用道路」の存在を考えると,このような提案がなされるのも宜なるかなと筆者は考えています.

「sMALL wORLD」の変化・その後

「カープ野球盤jr」が設置されていました.直販限定なので送料を込めるとやや高額ですが,広電1000のユニトラムセットを購入される方は用意しておくと良いかもしれません.

一方,ジャイアンツ仕様の野球盤はレイアウトの山中に置かれてしまっています.読売ジャイアンツの2軍球場も山中にある,という感じではないので不思議な感じがします.

ちなみに,カープの由宇球場は山中にあります.