高田世界館で『電車を止めるな!』 | 谷口礼子オフィシャルブログ「じゃこのおもしろいこと」

こんばんは!

連日、多くの場所で映画『電車を止めるな!』を上映・観覧してくださっている皆さんに、心から感謝申し上げます!

 

 

今日、その中のひとつにお邪魔しました。

新潟県上越市にある、築109年の、日本最古といわれる映画館『高田世界館』です。

8/28の公開から様々な場所で上映されてきた『電車を止めるな!』ですが、純粋な映画館で上映されるのは実は今日が初めてだったと伺いました。

 

 

上映が決まったという情報を見たときから気になって仕方なかったのがこの映画館の歴史。

今朝は早めに出かけて、北陸新幹線で上越妙高まで。そしてえちごトキめき鉄道に乗り換えて高田駅に到着して、高田の街を歩いてきました。

高田城址で三重櫓や上越市立歴史博物館を見学して、この町の歴史を学び、徳川家ゆかりの城下町の発展を知りました。

徳川家康の六男・松平忠輝さんの築城から徳川ゆかりの土地となり、徳川四天王の榊原康政さんの子孫の方が、明治維新まで約130年間治めたそうなんですよ!

 

 

そして、明治時代、日露戦争の頃に高田の街が軍隊を誘致して、高田は陸軍の街になりました。

ちょうどそのころ(1911年/明治44年)、高田世界館が芝居小屋として開業したのです。

立地は、駅とお城(陸軍の司令部になりました)の間にある商店街の中。豪雪地帯らしい雁木の立ち並ぶ町なかにあります。開館から数年後に、当時人気がうなぎのぼりだった映画を上映する小屋になったそうです。

 

 

 

存分に街を歩いてから、満を持して高田世界館に向かいました。

一歩足を踏み入れると、身体がぶるぶる震えました。

109年の重みです。感動です。胸いっぱいです。しばらく手の震えが止まりませんでした。

たくさんの人たちがここで映画を見たでしょう。泣いて笑って拍手をしたり、ちょっと眠くなっていびきをかいたり、見終わって感動して座り込んだり、しばらくしてさあ自分の仕事をやるぞ、と立ち上がったことでしょう。

その歴史をずっと見てきた天井が、静かに威厳をもって見下ろしています。

 

 

 

 

銚子電鉄は大正12年開通の97歳ですから、ちょっとだけ世界館の後輩にあたります。

地震の多い日本列島。さらに戦争もあった中、こうして古いものが大事に残され、守られてきたことは奇跡のようだし、ありがたいことです。

そしてこんな素晴らしい映画館に、自分の出演映画がかかるなんて、夢のようです。

客席から上がる笑い声やため息が、宝物のように感じられました。

 

 

プライベートで訪れていたのですが、ちょっとだけ終演後の舞台挨拶に加わらせていただきました。

お集まりいただいたたくさんの皆さんに、心から感謝申し上げます。

 

終演後の銚子電鉄竹本社長とえちごトキめき鉄道鳥塚社長のトークショーも、楽しく勉強になりました。

トークショーの最後に、高田世界館での追加上映が決まったとお知らせがありました。

嬉しいことです。ありがとうございます!

 

高田世界館の支配人・上野さんは、同世代の方でした。

幾度も廃業の危機を乗り越えて守られてきた世界館の魅力をどんどん発信されていて、頼もしく素敵な方でした。

これからの時代、大事だな・素敵だな、と思うものを守って次の時代に伝えていくのは、私たちの仕事なのだな、と強く思いました。

 

 

感動の一日を、ありがとうございました。

 

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多くの会場でみなさまが『電車を止めるな!』と銚子電鉄の応援に奔走してくださっている中、ほかの会場にはお伺いできていないのにここだけ、と思われたら申し訳ありません!

引き続き、多くの方にご覧いただけるよう、頑張ってまいります!

 

どうぞ、応援よろしくお願いします!